語源の探求3
語根の意味を知ろう(3)
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語根についての3つ目のページです。最初のページには、たくさんの重要語を派生させている語根や、意外な語を派生させていて、語根の知識を適用すると、「あーそうだったのか」とびっくりするようなものを選んだつもりです。2つ目のページは、(1)と比較すると、それほど重要語は派生していないものとか、派生語が少なめなものを選びました。3つ目のこのページは、残りの語根です。
(1)、(2)が動詞の語根が多かったのですが、ここに集まったのは名詞や形容詞が多くなっています。英語を一生懸命勉強していると、語源と明確に意識していなくても、ある程度意味が予測できるような単語が多くなります。例えば「count=数える」、「cross=十字」、「graph=書く、グラフ」、「uni=単一の」などは、自己主張(self-assertiveness)が強いので、いくつか似たような言葉を学習すると、大体何が語根となっていて、どういう意味なのか直ぐに理解できます。これらは(3)に入れました。(3)で取り上げたものは、自分の色が強すぎて、派生語は限られてくるのは仕方がないことかもしれません。
これに対して、語根の「it」、「es」などは、たくさん重要単語を生み出しているのですが、ほとんど自己主張していないので、どこに入っているか分かりません(例えば、initiative)。忍者のように物陰に隠れているような感じです。このようなものは、(1)に入れました。
(3)に説明している語根は、英語を学び始めてまだ日が浅い人や、不得意な人にはとっつきやすいのではないでしょうか。初心者の方は、(3) ->
(2) -> (1)の順に学んでください。ある程度単語力のある人、大学受験や資格試験などを目指している人にとっては、(3)はそれほどの驚きはないと思います。多分すんなりと読み進めることができると思います。ある程度の単語力のある人は、(1)->(2)の順にしっかりと学んで、(3)はさーっと読む程度でいいと思います。
≪ABC≫
albumはラテン語の「album」(白い)から来ています。もともとは「album folium」(書き板、ページ)で、これを省略したのが「アルバム」(album)です。英語では、白紙のページがあるものは全部albumといいますので、「写真帳」の他、サイン帳、メモ帳、スクラップブック、切手帳、芳名録などもみんな「album」ということになります。
≪読んでね≫
albion=「英国の雅号」(white landの意味※英国の南部の海岸は白亜質の絶壁となっているため)。albumen=「卵白」「アルブミン(->水溶性のたんぱく質=albumin)。albesent=「白くなりかかっている」。albinism=「色素欠乏症」。albino=「色素欠乏症の人、動物」。albatross=「アホウドリ*ラテン語はalbus<-色が白いため」。Alpsも白いためか?
●amは「愛」
amは「愛」という意味の語根です。プロではなく、ただそれが好きだというだけで、何かに打ち込んでいる人はアマチュア(amateur)です。態度などが友好的な、愛想がいい(friendly)場合は、「amicable」とも言います。文学的な表現の場合は、「amiable」という場合もあります。国と国との友好関係などは、「a
treaty of amity」(友好条約)のように「amity」を使います。否定接頭辞の「en」を付けると、「en」+「ami」->「en」+「emi」->「enemy」(敵)となります。「enmity」=「enmi」(->enemy)+「ity」=「敵意」。好色なという意味もあります。amorous=「好色の」(erotic、passionate)。amorist=「好色家、恋愛小説作家」。
●angは「首を絞める」
angは「元々首を絞める」という意味です。「首を絞められた状態」では、苦しいのでanguish=「苦痛」という言葉ができます。首を圧迫された状態では「心の平安が得られません」ので、anxious=「心配な」となり、更に緩めてほしいという「切望」になり、更に当然「怒り」の感情も出てきますので、angry=「怒った」、anger=「怒らせる」となります。
≪注意してね≫
angは曲げるという意味もあります。angle=「角」、rectangle=「rect」(->right)+「angle」=「長方形」。triangle=「tri」(3)+「angle」=「三角形」。anchor->(曲がっているもの)->「いかり」。anchorage->「停泊地」。「a」を大文字にして固有名詞にすると、「アラスカ最大の港湾都市アンカレッジ」になります。angular=「角張った」。ankle(->angle=曲がったもの)->「足首」
水中ダイビング(underwater diving)をする時に使うのがアクアラング(aqualung)です。「aqua」は「水」という意味があり、「lung」は「肺」ですから、aqualungで、潜水をするときに使う、潜水用の水中呼吸器という意味になります。
≪読んでね≫
acualung=「潜水用の水中肺」。aquarium=「aqu(a)」+「arium」(~に関連するもの)=「通例ガラス製の)養魚タンク」「水族館」。aqueduct=「aque<-aqua」+「duct」(導管)=「水路」「水道」。aqualung=「水中肺」。aquiculture(=aquaculture)=「aqui<-aqua」+「culture」(工作)=「水耕栽培」。
armはラテン語の「arma」から来ていて「武器」を表します。通常は「arms」のように複数形で使います。
≪読んでね≫
arms=「武器」。army=「陸軍」。armada=「艦隊」。armament=「arm」+「ament」=「軍備」。disarmament=「dis」+「armament」=「武装解除」。armo(u)r=「鎧」。armistice=「arm(i)」+「stice」(停止すること)=「停戦」。armadillo=「アルマジロ」(※鎧のような骨質の背中を持っているから)。
≪時間があったら読んでね≫
armは手です。手は武器になるから、armsは武器?と思っていたのですが、調べてみるとどうも怪しそうです。「arm=腕」は古英語のarmから来ていて、元々「肩とつながるもの」という意味です。従って、手というより腕でしょうか。肩から手首までの部分ですね。肩から手首までの部分は武器としてはあまり使えそうにありません。そして、「arm=武器」はラテン語のarmaから来ているようです。ラテン語の「arma」と古英語の「arm」は同根ではありません。
●astro(aster)は「星」
アスタリスク(あるいはアステリスク)はコンピュータの世界ではよく利用します。この文字「*」(星形記号)がアスタリスク(asterisk)です。正規表現では直前の表現が0個以上であることを示します。例えば、正規表現で、go*gleと書けば、ggle、gogle、google、gooogleなどにマッチします。これ以外にもプログラミング言語ではべき乗を表すために使われたり、あるいは掛け算の代用に使われる場合もありますし、C言語のようにポインターに使ったり、/* コメント */のようにコメントを表示するために利用したりします。「aster」は星を表す語根です。「astro」となる場合もあります
≪読んでね≫
astronaut=「astor」(星)+「naut」(水夫)=「宇宙飛行士」(※ロシアでは、「cosmonaut」)
astrology=。astronomy=「astro」+「nomy」=「天文学」。astronomer=「astronom(y)」+「er」=「天文学者」。asterisk=「aster」+「isk」->(すごく小さな星)->「星型」。disaster=「dis」(分離)+「aster」(星)->(幸運の星から離れて)->「災難」。
自動車という日本語は、英語のautomobileから来ているようです。autoは「自己」で、mobileは「動くことができる」という意味になります。これは、米国での言い方(正式)で、英国では(正式には)motorcarと言います。carはラテン語のcarrum(走るという意味)から派生している言葉で、通常は自家用の乗用車を指します。これ以外にも「auto」、「autocar」、「motor vehicle」などの呼び方があります。
≪読んでね≫
automobile=「auto」(自己)+「mob」(->move)+「ile」(~することができる、~に適した)->(自分で動くことができるもの)->「自動車」。automatic=「auto」(自己)+「mat」(->move)+「ic」=「自動式の」。automation=「automatic」+「operation」->(省略形)->「オートメーション」。autobiography=「auto」+「bio」(生命)+「graphy」(書く)=「自叙伝」。automaton=「自動装置」。autonomy=「auto」+「nomy」(~法)->(自分たちで定めた方で、自分たちの政治を行う)->「自治」。autocrat=「auto」+「crat」(支持者、~階級の人)->(自分で権力をふるう)->「独裁者」。autocracy=「auto」+「cracy」(政治)=「独裁政治」。
●avi(au)は「鳥」
aviは鳥を表します。これは。鳥を表すラテン語のavisから来ています。avian=「鳥の」。aviate=「avi」+「ate」=「飛行機で飛ぶ」。aviation=「avi」+「ate」+「ion」=「飛行」「航空」を会社名にしている航空会社もあります。
≪読んでね≫
古代ローマには鳥の動きを見て公の事の吉凶を占う神官がいました。この人たちはラテン語の司祭augurにちなんで、「augur」と呼ばれました。augury=「占い」。inaugurate=「in」(人に対して)+「augur」(占う)+「ate」=「就任する」(※ローマ時代は、人が公職に就任するにあたって鳥占いで、将来を占ったようです)。「au」は鳥占いの意味になります。auspice=「au」+「spice」(見る)=「(鳥占いによる)前兆」。auspicious=「auspice」+「ous」=「縁起の良い」。inauspicious=「in」(否定)+「auspicious」=「不吉の」。
bacterは元々の意味は「棒=rod」を意味するギリシャ語のbaktronです。このbaktronの指小辞bakterionが、ラテン語に入ってbacteriumとなり、bacteriumの複数形のbacteriaが英語に入ってきました。細菌を顕微鏡で見た時に棒のように見えたことから、「小さい横棒」という意味で、bacteriumと名付けられたようです。
≪読んでね≫
bacterium=「bacteria」の単数形(※ほとんど使用されません)。bacteria=「bacterium」の複数形=「細菌、バクテリア」。bactericide=「bacter」+「cide」(殺害)=「殺菌剤」。bacteriology=「bacter(io)」+「logy」=「細菌学」。antibacterial=「anti」+「bacter」+「al」=「バクテリアの」。
微生物を指す語にはbacteria以外に、germやmicrobeなどがあります。bacteriaは微生物一般を指します。これに対して、germやmicrobeは病原菌を指します。germは「病気の種」が原義で、種を表すラテン語germenがフランス語germeになり、これが初期近代英語に入ってgermとなりました。microbeは、「micro」(微小)+「be」(<-bio=生命)=「細菌」で、19世紀になって使われるようになった、比較的新しい言葉です。病原菌という場合はgermの方が一般的です。
バー(bar)は「横木」という意味です。bar=「横木」「障害」「(法廷)裁判官席・弁護士席と被告席・傍聴席との仕切り」「(食堂の)カウンター」。barrel->(樽は横木で作ったものなので)->「樽」。barricade=「barric」(樽)+「ade」->(樽を並べて作ったもの)->「障害物」。barrier=「barr」(横木)+「ier」->(横木で作ったもの)->「(出入り禁止の)柵」「改札口」「障壁」。
≪読んでね≫
barrister=「barri」+「ster」=「法廷弁護士」。embargo=「em」+「bargo」(バリケードを築く)=「入出港禁止(命令)」「通称禁止」。embarrass=「em」(中に)+「bar(rass)」(横木)->(中に横木を投げ込む)->「恥ずかしがらせる」「困惑させる」。
barbarは擬音語で、異邦人の意味不明な言葉という意味です。古代ローマは地中海世界を征服し、世界帝国を築きましたが、被征服民はローマ人の言葉がうまくしゃべれません。ローマ人は被征服民のどもったようなしゃべり方を馬鹿にして、野蛮人という意味で「barbarian」と言いました。barbarianは「barbar」+「ian」->(どもるひと)という意味です。
≪読んでね≫
barbaric=「barbar」+「ic」=「野蛮な」。barbarous=「barbar」+「ous」=「残忍で粗野な」(※軽蔑的」。barbarism=「barbar」+「ism」=「野蛮」(※軽蔑的)。barbarity=「粗野なふるまい」。barbarize=「barbar」+「ize」=「野蛮にする」。
baroは重いを意味します。barometer=「baro」(重力、圧力)+「meter」=「気圧計」「(世論などの動向を示す)尺度」。barograph=「baro」+「graph」=「自記気圧計」。barycenter=「bary」+「center」=「重心」。baryon=「bary」+「on」=「重粒子」。barytone=「bary」+「tone」->(重々しい調子)->「バリトン」
biblは本です。本を表すギリシャ語のbiblia(複数)、biblion(単数)のうち、複数形のbibliaが単数形と勘違いされラテン語に取り入れられ(biblia)、古フランス語(bible)を経由して、中英語にbibleとして入ってきました。大文字で表されると、「the Bible」(=キリスト教の聖書)となります。
≪読んでね≫
biblical=「bible」+「ical」=「聖書の」。bibliomania=「biblio」+「mania」=「書籍収集狂」。bibliophile=「biblio」+「phile」=「愛書家」。bibliography=「biblio」+「graphy」=「書誌学」「(巻末の)参考文献一覧」。
最近はバイオという言葉が世間にあふれています。バイオテクノロジー(biotechnology)、バイオメトリックス(biometric)、バイオハザード(biohazard)、生物兵器(bioweapon)などです。代替エネルギーの供給源としての植物はバイオマス(biomass)と呼ばれます。これらの言葉には「bio」という語根が入っています。bioはギリシャ語のbios(生命)や、ラテン語のvivusから派生しています。従って、vivid(生き生きとした)、revival(再生、復興)などと同根の語だということが分かります。
≪読んでね≫
biology=「bio」+「logy」=「生物学」。biologist=「bio」+「logist」=「生物学者」。biotic=「bio」+「tic」=「生命の」。biography=「bio」+「graphy」=「伝記」。antibiotic=「anti」+「bio」+「tic」=「抗生物質」。
≪時間があったら読んでね≫
バイオメトリックス(biometric)の「metric」は「meter」という意味です。つまり、生物学的な何かを測るという意味で、日本語では「生物(生体)測定の」という意味になります。実際は、コンピュータで本人確認をするときに指紋を調べたり、静脈の模様を調べたり、網膜の模様を調べたりすることです。バイオハザードは、「biohazard」=「bio」+[hazard」(さいころ->さいころ賭博->運・不運->危機->偶然性の強い危険)=「生物災害」です。生物実験、例えば、遺伝子操作をしているときに、実験中の生物が自然界に逃げ出して、生態系に危険性を与えるなどのことが考えられます。
campは「野原」という意味のラテン語の「campus」が語源となっています。大学のキャンパス(大学などの構内)(campus)(ただし、大学によってはyard)などはそのまま英語になっています。campaign=「campus」+「aign」->(野原)->(戦場)->(戦い)->(政治的・社会的活動)->「(政治的・社会的な)運動」「選挙運動」「軍事行動」。decamp=「de」+「camp」=「野営を解く」「逃亡する」。champion=「champ」(->camp)+「ion」->(野戦の戦士)->「競技の選手権保持者」。
capは頭を意味します。帽子(cap)は頭にかぶるものです。キャプテンはチームの長(頭)です。captain=「船長」「スポーツチームの主将」。国の首都はcapital
cityです。頭からかぶるコート(昔は頭巾がついていたようです)はケープ(cape)です。岬も陸地が頭のように海に突き出しています。cape=「岬」(headland)。
≪読んでね≫
chapter=「chap」(->cap)+「ter」->(内容的に小さく分けた部分の頭」=「章」。decapitate=「de」+「capit」+「ate」=「人の首をはねる(切る)」「花などの頭を摘む」「人を解雇する」。
cap=「帽子」、captain=「酋長」「族長」「船長」「主将」「陸軍大尉」「海軍大佐」「(米)警部」、capital=「首都」「大文字」、capitate=「(部位が)頭状の」、capitation=「人頭税」「均等割り税」、chapterなどはラテン語で頭を意味するcaputから派生しています。
caputに指小辞を付けたcapitulumから派生したのがcapitulateです。capitulateは、「項目(=heads)を並べる」ことから、「降伏の条件を整理して相談する」という意味になり、更に「項目を整理する、話し合って協定を結ぶ」という意味になり、「降伏する」「屈服する」となりました。
caprice=「気まぐれ」は、caprice=「cap」+「rice」(ハリネズミ->riccio)=「気まぐれ」となったようです。capricious=「気まぐれな」。
capsize=「cap」(頭から)+「size」(船を沈める)->「頭から沈む」=「転覆させる」。
ラテン語のcaputがフランス語chef、chiefを経て、英語に入ってきたのがchief=「長、頭」です。このchiefに接頭辞の「a」がついて動詞になったのが、achieve=「a」+「chieve」(頭、頂点)=「成し遂げる」。
cattle=「(集合的に)家畜としての牛」も語源的にはchiefから派生しています。財産としての家畜を数えるときに頭がいくつあるか数えたことに由来しています。やがて財産としての家畜の代表的な例として牛を表すようになったということです。
カーニバル(carnival)は謝肉祭です。carnival=「carn」+「ival」(->levare=leave)=「肉を取り去る」->(キリストの試練を記念するために肉を断って修行する期間で、それに備えて、その前の何日か、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎをしたようです※現在は、このどんちゃん騒ぎだけが残っているところもあります。)
≪読んでね≫
carnal=「肉の」「色情的な」。carnation=「カーネーション」(※花の色が肉色をしています)。incarnate=「in」(中に)+「carnate」(肉)=「肉体を与える」「人の形にする」「具現化する」。incarnation=「in」+「carnate」+「ion」=「肉体を与えること」「神などが人間の姿をしたもの」「具体化したもの」。
caveは「穴」で、石器時代に山腹に横穴を掘って生活をしていた「穴居人」を「cave dweller」といいます。現代の大都会で、アパートで生活している人も、「cave
dweller」と言われます。
≪読んでね≫
concave=「con」+「cave」=「凹面の」「くぼんだ」。excavate=「ex」(外へ)+「cavate」->(土を掘りだす)->「掘る」「発掘する」。cavern=「cave」+「rn」=「大洞窟」。cavity=「空洞」「虫歯」。cavitary=「空洞のある」「(病理)空洞形成の」。cavitate=「cavit」=「空洞を作る」。cavitation=「(医学)空洞形成」「(航空)プロペラなどの後方にできる流体中の真空部」。
●celは「急ぐ、突き出る」
celは「突き出る、そびえ立つ」という意味の語根です。「cel」+「er」で、「突出させる」から、「急がせる」という意味も出てきます。
≪覚えてね≫
excel=「ex」(外に)+「突き出す」->(他に抜きんでて突出している)->「(性能や技能などが他)より優れている」。excellent=「excel(l)」+「ent」=「優秀な」。excellence=「excel(l)」+「ence」=「優秀さ」。accelerate=「ac」+「celer」(->突出させる->急がす)+「ate」->「加速する」。
≪読んでね≫
Excellency=「閣下」です。直接呼びかける場合=「Your Excellency」、間接的に指す場合=「His [Her] Excellency」のようになります。excelsior=「より高く」はNew
York州の標語になっています。
centは「百」を表します。語源の知識がなくても、小学校から自然に身に着けてきた知識で大体見当がつくと思います。100mmは1cm(centimeter)で、百分率はパーセント(percentage)、100年を1世紀(センチェリー=century)といいます。この他には、100度メモリの測定器などはcentigrade(100度目盛りの) thermometer(温度計)などと言います。ついでに、centipede=「centi」(百の)+「pede」(足)=「ムカデ」(※漢字でも「百足」と書きます)などもあります。
センターという語は全く日本語化していて、いろいろの言葉に使われています。円の中心や、野球のセンター(center field)、施設という意味でのセンターは、国立がんセンター(National
Cancer Center)などと使います。centerは元々は円の中心という意味です。
≪覚えてね≫
concentrate=「con」(完全に)+「centr」(->center)+「ate」(~にさせる)=「(一点へ)集める」。eccentric=「ec」(ex)+「centric」->(中心からはみ出した)->「常軌を逸した」。
chronoは「時」を表します。母音の前ではchronとなります。chronoからはいろいろの言葉ができますが、みんな難しい言葉ばかりです。
chronology=「chrono」+「logy」(学問)=「年代記」「年表」。chronological=「chrono」+「logical」=「年代順の」。chronicle=「chron」+「icle」=「年代記」。chronic=「慢性の」。chronic
disease=「慢性病」。chronic fatigue=「慢性疲労症候群」。chronic smoker=「常習喫煙者」。chronogram=「年代表記銘」。chronometer=「経度測定用の精密時計」「高精度時計」。chronometry=「時間測定法」。chronograph=「クロノグラフ(ストップウォッチ)」。chronoscope=「クロノスコープ」(※微妙な時間を測る秒時計)。synchronize=「syn」(同時の)+「chron」(時間)+「ize」(~にする)=「同時に起こる」「~と同時性を持つ」。synchronized
swimming=「シンクロナイズドスイミング」。synchronism=「同時性、同時発生」。asynchronism=「非同期生の」「時期が合わない」。anachronism=「時代錯誤」。parachronism=「年代の誤り(年代後期錯誤)」(※実際より後の年月を付けること)。prochronism=「プロクロニズム」(※年月日などの記録を事実よりも前に記すこと)。
●circ(cyc)は「円形」
circは「円形」や「円形にぐるぐる回す」という意味があります。circleは=「circ」(円)+「cle」(指小辞)=「円、円周」「仲間」。circusはサーカスです。サーカスは、曲馬団などと言われるくらいですので、馬の芸が中心です。そうすると、サーカス小屋は円形の方が好都合となります。サーカス小屋の観客席の並び方が、古代ローマの円形競技場に似ていたことからcircusと名付けられたようです。幾本かの街路が集まる円形広場などもcircusと呼ばれます。ロンドンのピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)が有名です。cycleも同根です。cycling=「サイクリング」。bicycle=「bi」(2)+「cycle」=「自転車」。tricycle=「tri」(3)+「cycle」=「三輪車」。
≪読んでね≫
circulate=「circul」(円一周)+「ate」(~にする)=「循環する」。circulation=「circulate」+「ion」=「循環」。encircle=「en」(in)+「circle」=「取り巻く」。
クラシック(classic)は音楽、文芸などをいくつかの階級に分類し、その中で最も優れたものという意味です。classicという言葉から「class」という言葉が生まれました。
≪読んでね≫
classic->(ラテン語の第一級のという意味のclassicusから)->「古典の」。classicism=「classic」+「ism」=「古典主義」。class=「等級」「学級」「授業」。classify=「class(i)」+「fy」=「分類する」。classification=「classific」+「ation」=「分類」。classmate=「class」+「mate」(仲間)=「級友」。
≪時間があったら読んでね≫
classicの元になったのはラテン語のclassicusです。「最初の」とか「第一級の第一級の」という意味があります。古代ローマでは階級制度が存在し、ローマ市民は6つの階級に分けられていました。そして、最高の階級とされていたのがclassicusです。国家が他の国から攻められたときに、国家に艦隊(classis)を寄付することができる位の裕福な貴族を「艦隊的」という意味で「classicus」と呼んだということです。元々、classicus(classic)という言葉があって、それにちなんでclassという言葉が派生したということですね。全く逆だと思っていましたが、そうだったんだー。
countは「数える」という意味の語根です。今更、説明するまでもないほど、日本語化しています。counter=「count」(数える)+「er」(人)=「計算機」「計算する人」です。ただし、計算する人がいつもいる場所、つまり勘定台を表す場合も多くなっています。とくに、日本では「勘定台」での使い方の方が一般的になっているのではないでしょうか。countable=「count」+「able」=「数えられる」。uncountable=「un」+「countable」=「数えられない」「不加算の」「不加算名詞」。countless=「count」+「less」=「数えられない位の、無数の」。discount=「dis」+「count」=「(金額を)割り引く」。
≪読んでね≫
皆さんが会社や学校でコンピュータシステムを使う場合には「アカウント」が必要です。インターネット上のWebサイトを使う場合にも必要なことがあります。英語ではaccountと書きます。これは、皆さんがどのような人であるか、つまり、会社のネットワークにログインする資格を持っている人なのか(会社の社員なのか)、あるいは特定のシステムを使えるのか(会社の一般社員なのか、課長以上か、取締役以上か)などを特定する必要があるからです。account=「ac」(~に)+「count」(計算する)->(数量などを計算に入れる)->(支出を報告する)->「計算書」となります。もともとは、企業の勘定書とか会計簿などを表します。金融関係では、銀行口座や、信用取引(つけ)、顧客などを表します。コンピュータやネットワークの利用権限を持つ人を台帳(ファイル)に予め書き込んでおいて(そういう意味では「顧客」ですね)、ログイン時にIDを入力させて、確認するということが原義だと思います。
≪counterpunch≫
ボクシングなどが好きな人は「カウンターパンチ」(counterpunch)はどうなんだと思うかも知れません。「counter-」は「反対」「仕返し」「相応な」「複製の」などの意味を持つ接頭辞です。例)counteract=「counter」+「act」=「妨害する」「中和する」。counterattack=「counter」+「attack」=「逆襲」。cpunterpart=「counter」+「part」=「相応の人」(*例:日本の外務大臣が訪米すると、counterpartの米国国務大臣が対応してくれる)。counterfeit=「counter」+「feit」(作る)=「偽造する」。
●cross(crus)は「十字」
crossは「十字」の意味がありますが、cross-country競技のような使い方もあります。これは、トラックや道路などを使わずに、野山を駆け回る競技です。例えばcross-country
skiingのように使います。オートバイで野山を走り回る競技は、モトクロス(motocross race)です。海上を縦横に航行するクルーズ(cruise)はcrossの意味のオランダ語「crucen」(=cross)から来ています。ラテン語では「crucem」ですから、あまり変わりませんね。crossの「十字」という意味は、ラテン語の「crux」から来ています。そして、キリストの「十字架」と深く関係してきます。crusade=「crus」(十字架を運ぶ)+「ade」(行動中の集団)->(十字架を運びながら、集団で行動する人々)->「十字軍」となります。「crusade」は、もともとは、「十字架を運ぶ」という意味のフランス語「croisade」と「十字形の印をつけること」という意味のスペイン語「cruzada」の混成語のようです。
≪読んでね≫
crucify=「cruc」(cross)+「ify」=「(十字架に)はりつけにする」「(欲望などを)抑制する」。crosswise=「cross」+「wise」(方向)=「十文字に」。
≪DEF≫
damは「罰」や「害」を表します。damageは、「dam」+「age」(行為)で、「害を与える行為」->「損害」です。何か気に入らないことがあって、「いまいましい!」という場合は、damnと叫びます(Damn you!=こん畜生)。damnはdamageから派生した言葉です。次のような派生語もあります。condemn=「com」(強意)+「demn」(->damn=非難する)=「非難する」。indemnify=「in」+「demn」(->damn)+「ify」=「(損害などを)償う」。indemnity=「損害賠償」。
皆さんは文章を書くときに、文章の先頭に空白を挿入し、先頭の文字を右のずらしているかも知れませんね。これをインデント(indent)といいます。「dent」は「歯」を表す語根です。従って、歯医者は「dentist」、歯科医院は「dental
clinic」となります。海岸線のぎざぎざは「indentation」と言います。indentationは「(段落先頭のインデントした)空白」という意味もあります。タンポポは「dandelion」で、フランス語では「dent
de lion」(英語に直訳すると、->tooth of lion)となります。そのまま、ライオンの歯です。タンポポの花を見ていると、何となくライオンが歯をむき出しにしている様子に見えませんか?
●dogma(dox)は「意見」
ドグマ(dogma)は各種の宗教や宗派が信奉するそれぞれの独自の教義・教理を言います。また、独断や独断的な説などを言う場合もあります。このdogmaは「~のように見える」とか、「考える」という意味のギリシャ語のdokeinがラテン語のdogma(意見、信条)を経て、初期の英語に入ってきたものです。似たような語根にdoxがあります。
≪読んでね≫
dogmatic=「dogmat」(教義)+「ic」=「教義上の」「独断的な」。dogmatical=「教義上の」「独断的な」。dogmatism=「教条主義」「独断的な態度」。
doxについては、ギリシャ語のdoxa(信条)がフランス語経由で、英語に入ってきたようです。資料には、doxはdogmaの変形であるとするものもあります。paradox=「para」(~から外れた)+「dox」=「逆説」。orthodox=「ortho」(まっすぐな)+「dox」(意見)=「正統の」。heterodox=「hetero」(異なった)+「dox」=「異端の」。
dynは「力」を表します。dynamic=「dynam」(力)+「ic」=「動力の」。dynamics=「dynam」+「ics」(学)=「力学」。dynamo=「dynamoelectric
machineの略」。dynamoelectric=「dynam(o)」+「electric」=「発電の」。
≪読んでね≫
dynamite=「dynam」+「ite」(火薬の名称)=「ダイナマイト」。力学の中に、運動力学という分野がありますが、これはkinematics=「kinemat」+「ics」=「(物理)運動学」。kinematic=「kinemat」(運動学)+「ic」=「運動学の」。kinematograph=「kinemat(o)」+「graph」=「映写機」(英国ではcinematograph)。kinetic=「運動の」。kinesic=「(身体の)動作の」。kinesics=「(身体の)動作学->身体言語(body
language)の系統的な研究」
egoはラテン語で「私」を意味します。英語の「I」に当たります。従って、egoism=「ego」+「ism」(典型的な行動、主義)=「利己主義」(⇔altruism)、egoist=「ego」+「ist」=「利己的な人」、egotism=「ego」+「tism」=「自己中心癖」(I、my、meなどを使いすぎること)「自己本位」、egotist=「ego」+「tist」=「自己中心の人」、egoistic=「ego」+「ist」+「ic」=「利己的な」(⇔altruistic)などは直ぐに分かると思います。egoを中心(center)にするという意味で、egocentric(自己中心の)という言葉もあります。
≪読んでね≫
centricという語根は、いろいろの言葉を派生しています。egocentric=「ego」+「centric」(中心の)=「自己中心の」。acentric=「a」(否定)+「centric」=「中心のない」。anglocentric=「anglo」+「centric」=「イギリス中心の」。concentric=「con」(同一)+「centric」=「(円・球が)同心の」「集中的な」。eccentric=「ec」(->ex)+「centric」->(中心からはみ出した)(⇔concentric)->「常軌を逸した」。ecocentric=「eco」+「centric」=「環境問題に熱心な」。eurocentric=「euro」+「centric」=「ヨーロッパ中心の」
現代はエレクトロニクス(electronics=「電子工学」)の時代ですが、語根として使われている「electr」は「電気」の意味を持っています。
≪読んでね≫
electric->(琥珀=elektron)->「電気の」。electricity=「electoric」+「ity」=「電気」。electrical=「electric」+「al」=「電気の」。electron=「electr」+「on」(素粒子)=「電子」。electronic=「electron」+「ic」=「電子工学の」。electronics=「electron」+「ics」(~学)=「電子工学」。electrify=「electr」+「ify」(~にする)=「電気を供給する、帯電させる」。
≪暇があったら読んでね≫
電気や電子などの語根となっている「electr」ですが、語源を辿ってみると、ギリシャ時代にまで遡ることができます。ギリシャの哲学者タレスは琥珀を摩擦すると、小さい軽いものを引き付けることを知っていたようです。つまり、今でいう静電気が発生することを知っていたということになります。16世紀のイギリスの物理学者ギルバートは、磁気と電気が違うものであることを発見した人ですが、ギルバートはタレスの故事にちなんで、琥珀(ギリシャ語では「elektron」)から、電気を「electricity」と名づけたということです。その後、イギリスの物理学者J.J.トムソンが、陰極から発せられた放射線の正体が、負の電荷を帯びた粒子であることを実験により明らかにしました。この負の電荷を帯びた粒子が「電子」(electron)です。
「electron」の語尾として付いている「on」は「粒子」意味します。他にはneutron=「nuetro」(中性の)+「on」(素粒子)=「中性子」。meson(mesotron)=「中間子」(※湯川博士が理論的に予言)。proton=「陽子」などがあります。「proto」は「第一の」「主要な」「原始の」などの意味があります。例)protocol=「条約原案」「外交儀礼」。protocontinent=「(地質学)始原大陸」。protohuman=「原生人」。prototype=「原型」など。
●errは「間違いをする」
errは「間違いをする」という意味です。errorは「間違い」。errantは「err」+「ant」(~性の、~する人)->(道に迷ったようにあちこち歩き回る)=「逸脱した」。errantry=「武者修行」。
faceは「顔」を表します。deface=「de」(悪化、避難)+「face」->(顔を醜くする)=「外観を損なう」「表面を汚す」。efface=「ef」(外へ)+「face」(立ち向かう)->(不要なものを切り捨てる)->(強引に切り抜ける)=「消す」。surface=「sur」(上に)+「face」=「表面」。
flamは燃えるという意味の語根です。ラテン語のflamma(炎)を語源としています。flame=「炎」「燃える」。inflame=「in」(~の中に<-into)+「flame」=「燃やす」。inflammable=「inflam」+「able」=「燃えやすい」。inflammation=「inflammate」+「ion」=「燃焼」「炎症」。inflammatory=「inflam」(燃え立たせる)+「atory」(~のような)=「扇動的な」「(病理)炎症性の」。
florはフランス語のflourから来ています。もともとの意味は「最良の部分」という意味です。小麦粉を表すflourは「小麦の最良の部分」という意味で、flower(花)もフランス語のflourから派生した語ですので、まったく同語源の語です。
≪読んでね≫
floral=「flor」+「al」=「花の」。florescence=「flor」+「escence」=「開花期」「全盛期」。floret=「flor」+「et」=「小さな花」。flourish=「flour」(花)+「ish」=「繫栄する」。
frontの語源はラテン語のfronsで、元々は「額」の意味でした。ここから、物の最前面や、建物の正面、戦争における最前線、気象の前線などの意味が出てきます。また何か問題に直面した際に額に表れる表情の意味から、見せかけ、体裁などの意味も出てきます。
≪読んでね≫
frontal=「正面の」。frontier=「front」+「ier」=「国境」「辺境」「開拓地と未開拓地の境」。frontpage=「新聞の第1面にふさわしい」「重要な」。affront=「af」(~を)+「front」(ひたい)->(ひたいを打つ)->(心を傷つける)->「侮辱する」。confront=「con」(共に)+「front」(ひたい、前面)->(しっかりと顔を向ける)->「(困難などに)立ち向かう」「(人と)対面する、対決する」。
≪GHI≫
「geo」は「土地」を表します。土地を計測するために発展した幾何学は「geometry」、土地に関する学問は「geology」、地理は「geography」です。
≪覚えてね≫
geology=「geo」(土地)+「logy」(学問)=「地質学」。geography=「geo」(土地)+「graphy」(記述したもの)=「地理」。geometry=「geo」(土地)+「met」(測る)+「ry」=「幾何学」。
≪読んでね≫
George->(土地を相手に働くもの、農耕者->georgos)->「男の子の代表的な名前」。Georgia->(georgi+a「女性語尾」)->(女の子の名前)。
●gramは「書く」「書いたもの」
コンピュータは前もって(pro)書かれた(gram)命令書に従って動いています。programという語は、「前もって書く」という意味のギリシャ語prographeinから派生したprogramma(公衆への公示)がラテン語、フランス語programmeを経て、英語に入ってきました。gramは「書く」という意味の語根です。文法はgrammarと言いますが、これも「gram」が語根として使われています。grammarはラテン語のgrammaticaがフランス語を経て、英語に入ってきたもので、文字を使うためのコツ、書くための技術(art
of letters)という意味を持っています。
≪読んでね≫
grammar=「gram」(文字)+「mar」->(文字を使うためのこつ)->「文法」。epigram=「epi」(~の上に)+「gram」(書いたもの)=「(機知に富む)警句」(※本来は墓碑銘)。program=「pro」(公に)+「gram」(書いたもの)=「プログラム、次第書、番組」「予定」「コンピュータのプログラム」。telegram=「tele」+「gram」=「電報」。cablegram=「cable」+「gram」=「海外電信」。diagram=「dia」(対角線に)+「gram」->(横切って描く)=「図形」「図表」。
≪時間があったら読んでね≫
性的な魅力のある女性をグラマーと言います。日本ではもっぱら「体形が豊かでセクシーな」ことを言いますが、英語のglamour(glamor)は体型とは関係なく、「魔法をかけられて理性的な判断ができなくなってしまうほどの美しさ」を言います。grammarの元になったラテン語のgrammaticaには、中世では「学問」という意味もあり、この学問には「悪魔的な実践」の意味も含まれていました。ここから、文字を自由に操る人間は「悪魔的な」力の持ち主であるというような考え方があったようです。スコットランドにはgrammarの「r」と「l」が入れ替わった「glamour」という異形があり、これを人気作家の「Walter Scott」(18世紀のスコットランドの詩人、小説家;1771~1832年)が使ったことから、一般化したようです。
グラフ(graph)と言えば、数学で使うグラフ、図表などの意味ですが、語根として使う場合は「書くこと」という意味になります。図表とか、グラフの意味で使われだしたのは、最近(と言っても19世紀ごろ)のことです。
≪読んでね≫
graph=「図式、図表、グラフ」。autograph=「auto」(自身の)+「graph」(書く)=「自筆」。biography=「bio」(生命)+「graphy」=「伝記」。autobiography=「auto」+「biography」=「自叙伝」。geography=「geo」(土地)+「graphy」(記述したもの)=「地理学」。paragraph=「para」(脇に)+「graph」(書かれたもの)->(段落の最初に書き添えられたもの)->(線->線を使って段落を表示したことによる)->「段落」。phtograph=「photo」(光)+「graph」(記録したもの)=「写真」。stenography=「steno」(小さい)+「graphy」(書法)=「速記」。telegraph=「tele」(遠くへ)+「graph」(書かれたもの)=「電報」。
≪時間があったら読んでね≫
グラフ(graph)については皆さんは小学校のころから馴染んでいますので、よく分かると思います。英語では19世紀ごろから使われ始めたようで、「graphic
formula」の省略形です。そこで、「graphic」を調べてみると、graphic=「graph」+「ic」となっています。「書いたもの」とか、「書くための道具」という意味の語根graphがあって、「graph」->「graphic」->「graphic
formula」->「(省略して)graph=グラフ、図表」となったようですね。
「graph」や「graphy」から出来た言葉は山のようにあります。例としてほんの一部ですが、挙げてみましょう。cardiograph=「cardio」(心臓の)+「graph」=「心電計」。chromatograph=「chromato」(色の、染色質の)+「graph」=「クロマトグラフィー法で分離する」。chromolithograph=「chromo」(多色)+「litho」(石板)+「graph」=「多色石板刷りの絵」。cinematograph=「cinemato」+「graph」=「映画撮影機」。cryptograph=「crypto」(秘密の)+「graph」=「暗号(文)」。homograph=同形異音異義語(※lead=導く、lead=鉛など)。lithograph=「litho」(石板)+「graph」=「石版画」。phonograph=「phono」(声、音)+「graph」=「蓄音機」。pictograph=「picto」+「graph」=「象形文字」。polygraph=「poly」(多方面から、多元的に)+「graph」=「うそ発見器」。tachograph=「tacho」(速度)+「graph」=「自記回転速度計」。thermograph=「thermo」(熱の)+「graph」=「サーモグラフ」「温度自動記録計」。ほんの一部だけでこれだけあります。「graphy」の方は省略します。
ネットワークやインターネットで情報の秘密を守るためには、情報の暗号化(encryption)が大切です。暗号化は平文を暗号文(cryptograph=「暗号(文)」)に変換することによって行います。情報の安全性を高める方法としては、暗号化だけでなく、ステガノグラフィーという方法もあります。ステガノグラフィーは、steganography=「stegano」(->sutego=隠す)+「graphy」と分解できます。この方法は情報を暗号化するのではなく、情報を小さくして、画像データの中に埋め込んでしまうとか、余白部分や、文字列の中に、気づかれないように隠してしまう方法です。ステガノグラフィーは画像データに著作権情報を追加する電子透かし技術などに応用されています。
gravには「重い」という意味があります。grave=「重大な」。gravity=「grav」+「ity」=「重力」「重大さ」。gravitation=「gravit」+「ate」+「ion」=「重力作用」。aggravate=「ag」(~に)+「gravate」(重くする)->(~に負担をかける)->「(病気・悩みなどを)さらに悪化させる」。grieve=(graveの変形※grieveもgraveもラテン語のgravisが語源)->(気分を悪くするが原義)->「(死者などを)深く悲しむ」。grieveの名詞形はgrief=「悲しみ」。
≪注意してね≫
graveは「墓」「穴を掘る」という意味もありますが、語源は全く違います。
hapは「偶然」を表します。偶然起きた出来事はhappeningで、偶然の幸運がhappyです。
≪読んでね≫
hap=「偶然」。happen=「hap」(偶然)+「en」(~にな)=「偶然に起こる」。happening=「happen」+「ing」=「出来事」。happy=「hap」+「y」->(偶然の幸運)->「嬉しい」。unhappy=「un」+「happy」=「みじめな」。mishap=「mis」(悪い)+「hap」=「不幸な事故」。perhaps=「per」(~によって)+「haps」=「ひょっとしたら」。haphazard=「hap」(偶然)+「hazard」(偶然)->(類義語反復による強調形)->「無計画に」。
●horは「毛が逆立つこと、身震いすること」
horと言えば、ホラー英語(horror film)でしょうか。horrorはラテン語がそのまま英語に入ってきたもので、「毛が逆立つこと、身震いすること」を意味します。ホラー映画は、「身の毛がよだつほど恐ろしい」(horrible)ことや、horribleと言うほどじゃないけど、やはり「恐ろしい」(horrid)ことがどんどん出てきます。監督はどうやったら観客を怖がらせる(horrify)ことができるや日夜考えを巡らせています。ホラー映画が好きな人もいますが、逆に忌み嫌う(abhor=「ab」+「hor」)人もいます。私もホラー映画は大嫌いです(be abhorrent of horror film)。どうして、お金を払ってまで、怖い思いをしなくてはならないのでしょうか?
humには「人間」という意味や、「土地」という意味があります。また、humorの「hum」という場合もあります。humorは元々は体の中を流れている「液」を表します。
人間という意味の場合は、human=「人間の」、humane=「人道的な」、humanism=「人道主義」、humanist=「人道主義者」、humanity=「人間」「人間性」「人間愛」。さらに「in」(否定)という接頭辞を付けると、inhuman=「非人間的な」、inhumane=「無慈悲な」。「super」をつけると、superhuman=「超人的な」などの言葉ができます。更にhumicide=「hom」(人間)+「cide」(殺し)=「人殺し」。homage=「hom」+「age」(状態、動作)=「敬意」。
humは土地という場合もあります。humble=「hum」(地面->低い、卑しい)+「ble」=「(人の行為が)謙虚な」「身分が卑しい」。humiliate=「humili」(->humble)+「ate」=「(人に公衆の面前で)恥をかかせる」。humility=「humili」(->hamble)+「ity」=「謙遜」。humiliating=「humili」+「ate」+「ing」=「屈辱的な」。exhume=「墓から掘り出す」「明るみに出す」。inhume=「in」+「hume」=「埋葬する」。
humorは古代医学で人間の性質や気質、健康を司るとされていた4つの液体を意味します。4つの液体とは血液=bloodと、粘液=phlegm、胆汁=yellow
bile、黒胆汁=black bile(※中世医学では、憂鬱を引き起こす原因と考えられていた想像上の体液)です。近世になってから、おかしさや滑稽さが、4つの体液(3つの体液)のバランスを整えることに役に立つことが分かって、これをhumorというようになったのではないかと思います。humor(humour)=「気質」、humorous=「ユーモラスな」、humorsome=「気の変わりやすい」、humorist=「ひょうきん者」、humoresque=「homor」+「esque」(~ふうの)=「ひょう逸曲、ユーモレスク」(※滑稽味を帯びた軽やかな器楽曲の小品)。
hysterは「子宮」という意味があります。女性のヒステリー(hysteria)は昔は、子宮(womb)に関係する病気と考えられていたようですが、現在は脳の構造に関係しているとみられています。脳は言語機能(language faculty)をつかさどる左脳(left brain)と、感覚・感情を制御する右脳(right brain)から構成されていますが、それを結びつけている器官が脳梁(corpus callosum)です。脳梁は太い神経細胞(neuron)の束で、左脳と右脳が情報交換をする際に使います。女性の脳と、男性の脳の違いはこの脳梁の太さです。女性の脳梁は男性の脳梁と比較すると、極端に太くなっています。女性は、おしゃべりをする際に、右脳との間で激しく情報交換をしているようです。多分、女性の異様な位の勘の良さなどはこれに関係しているのでしょうね。うそをついても奥さんにはすぐにばれてしまうというようなことは、世の既婚男性はよく経験していることだと思います。ところが何らかの原因で、キレてしまうと、この太い脳梁があだとなって、脳内で過剰に情報交換が行われ、脳の処理機能が追い付かなくなります。これが、パニック障害(panic disorder)や、ヒステリー症状(hysterics、hysteric attack)の原因だと考えられています。情報処理が正常でないのに、右脳の感情を司る部位と、左脳の言語中枢の間で過剰の情報交換が行われるために、感情が爆発し、口からは恐ろしい言葉が発せられるということになります。
≪読んでね≫
hysteria=「ヒステリー」。hysteric=「ヒステリーの」。hysterectomize=「子宮の摘出をする」。hysterectomy=「子宮摘出手術」。hysterotomy=「子宮切開(特に帝王切開)」。
子宮を表す言葉には「uterus」や「womb」などもあります。hysteriaの語源は、ギリシャ語のhusteraです。また、husteraからラテン語のuterusが生まれ、これが初期の近代英語に入ってきたようです。従って、hysteriaとuterusは語源的には同じです。wombは「腹」という意味の古英語ですので、語源的には全く関係ないようです。
ideaはギリシャ語の「イデア」(idea)を語源としています。心の中に描いた「理想の形」が元々の意味です。idea=「認識」「着想」、ideal=「理想の」、idealism「理想主義」、idealist=「理想主義者」、ideality=「理想的なこと」など派生しますが、これが民族や、階級、政治などに特有な考え方となるとideology=「ideo<-idea」+「logy」=「思想」「イデオロギー」「観念」となります。心に映る理想の姿を崇拝の対象とするようになればidol(偶像)となり、それを崇拝する人はidolater(偶像崇拝者)であり、そのような行為はidolatry(偶像崇拝)と呼ばれます。
「identi」は「同じ」という意味の語根です。自分が誰であるかを証明するのがidentity card=身分証明書で、コンピュータシステムに対して、自分が自分であることを証明するのが、ID(Identification
Card)です。
≪読んでね≫
identity=「identi」(同じ)+「ty」(性質)=「同じであること」。identity card=「身分証明書」->IDカード->identification
card。identical=「identi」+「cal」=「全く同じの」。identify=「同一であると認める」。identification=「identi」+「fication」=「同一であることの確認(証明)」。
idioは「特異な」という意味を表します。idiomは「独特の言い回し」「独自の表現方法」の意味から「慣用句」や「熟語」となりました。idiolectは(地域や社会の方言に対して)(各個人の特徴を備えた)「個人方言、個人語」です。idiosyncrasyは「特定の個人の特質や行動の特徴」のことを言います。idiotは他の人と比較すると「特異な位頭が悪い」(->白痴)という意味になります。
inferは「下の」という意味です。能力が劣っている場合は「inferior」=「より劣っている」で、名詞になると「inferiority」=「劣等」となります。infernalは「地獄のような」で、生前に極悪非道な(infernal)行いをした人が、死後の行くところが、infernoは「地獄」です。生前に良き行いをした人が死後に行くところが、heaven(天国)です。
inferiorの反対は「superior」で、inferiorityの反対語が「superiority」です。
どなたも英語を勉強し始めた時にislandの発音には悩まされたと思います。どうしても「s」を発音したくなります。islandは当初はiland=「i」(水に囲まれた)+「land」だったようですが、フランス語isleの影響で、islandと変化したようです(※発音は当初の通り)。ラテン語の島に当たる語はinsulaです。このinsulaの影響で、ilandに「s」が追加されてという説もあります。
≪読んでね≫
insular=「insul」+「ar」=「(悪い意味で)人が孤立して心が狭く、偏見に満ちている」。insulate=「insul」+「ate」=「孤立させる」。insulator=「insul」+「ate」+「or」=「絶縁体」。peninsula=「pen」(ほとんど)+「insula」=「半島」。insulin=「insul」+「in」(薬品名につく語尾)=「膵臓のランゲルハンス島(islet
of Lnagerhans)で作られるホルモン」。islet=「小島」
≪注意してね≫
insultは「侮辱する」「激しく非難する」で語源的には全く違います。
≪JKL≫
kinは親族を表します。語源は血筋や親族、種族などを表す古英語のcynnです。ここから、akin=「親類の」、kind=「種類」、kindred=「血縁関係」、king=「王」、kingdom=「王国」などの言葉が生まれています。
≪読んでね≫
kindはcyndやgecyndから派生しています。「ge」には「生まれる」の意味があります。cynd->(生まれ)->(生まれの良い)->「親切な」となったり、cynd->(生まれながらのもの)->「親族、同族」->「種類」となっています。従って、「親切な」と「種類」という意味のkindは語源が全く同じです。kingはcynig、cyngから派生していますが、「王」という意味を持つことに関しては、cyning->kin(血族関係)+ing(~の人)->(部族の子孫)->「王」という説や、kin(生まれ->高貴な生まれ)+ing=「高貴な生まれの人」などの諸説があるようです。
生まれの意味のkindから「優しい」という意味が出てきたのは、生まれを意味する「gen」から「gentle」(優しい)という意味が生まれたのと全く同じ関係ですね。
lavについては洗うの意味のラテン語「lavare」から来ています。lavaは溶岩ですが、これについては「lavare」が語源であるという説以外に、「落ちる」という意味のラテン語「labes」から来ているとする説もあります。lavatory=「lava」+「t」+「ory」=「洗面所」。lavishはラテン語がフランス語に入ってlaverになり、更にlavasseとなり、「湯水のごとく流れる」という意味で英語に入ってきたようです。lavish=「lav」+「ish」=「浪費癖のある」「気前のよい」「無駄遣いする」。launder、やlaundryなどはラテン語のlavareがフランス語などを経て、「v」が落ちて、「u」に変わったりして、launder(亜麻布を洗う人)という意味の語が生まれ、これが後に動詞化したようです。
●letter(liter)は「文字」
日本人はレター(letter)を手紙と考えていますが、本来の意味は「文字」です。文字を連ねると手紙となりますので、「手紙」の意味も出てきます。letteringは「文字を書き入れること」「書き込んだ文字、銘」。literal=「liter(->letter)」+「al」(~に関する)=「文字の」。literate=「liter」+「ate」=「読み書きができる」。illeterate=「il」+「liter」+「ate」=「読み書きができない」。obliterate=「ob」(逆に)+「liter」+「ate」->(文字を消す)->「(完全に)消す」。literature=「liter(a)」+「ture」=「文学」。
≪読んでね≫
lettermanは郵便配達のおじさん(少年)のこと?じゃありません。letterは文字です。郵便は「mail」ですので、郵便配達人はmailman、mail
boy、mail personです。lettermanは「母校の頭文字などをジャケットなどに大きく表示することを許されてた学生」のことで、これを許されたのは学生スポーツで優秀な成績をとった学生に限られていたようですので、「学生スポーツの成績優秀選手」という意味になります。letterman
jacketはスタジアムジャンパー(和製英語)の英語名です。スナップ留めの前開き、両脇に斜めに入るポケット、リブ編みになった衿、袖口、裾などが特徴のジャンパーです。
lineには、糸という意味と、「衣服などの裏付けをする、裏打ちをする」という意味があります。後者は、亜麻布で実際に裏打ちしたことから、亜麻布を意味するラテン語linumからの派生語lineが生まれたようです。ここから、liner=「コートなどの取り外し可能な裏、ごみ容器の内装」、lining=「衣服や靴などの裏、本の背張り」などの意味が出てきました。linen=「亜麻布、麻糸、リンネル」、linen
basket=「汚れた洗濯物などを入れるかご(->laundry basket)」。
糸の意味は、ラテン語のlineaがフランス語を経て、英語に入ってきています。line=「糸、線」。streamline=「流線形」。outline=「外形、輪郭」。linesman=「線審」。linup=「人の列」。lineage=「血族、家系」。lineal=「直系の、先祖代々の」。linear=「直線の」などが派生しています。linear
motor=「回転運動を、直線運動に変えるモーター」。糸の方から来ている野球のライナーはline driveです。
●long(leng)は「長い」
「long」は「長い」という意味です。oblong=「ob」(~に対して)+「long」->(縦に対して横が少し長い)->(横長の四角)->「長方形」。prolong=「pro」(前に)+「long」(長くする)=「(期間などを)延長する」「(線などを)長くする」。length->(longの名詞形)=「長さ」。longitude=「long」+「itude」->(長さ)->「グリニッジ天文台を基準とする子午線から測った角度」(経度)。
luminは「光」を表します。illuminate=「il」(上に)+「lumin」(光)->(上に光を当て照らす)となります。
≪読んでね≫
luminaire=「lumin」+「aire」=「照明設備」。luminance=「lumin」+「ance」=「発光性、発行状態」。luminary=「lumin」+「ary」=「発光体」「太陽」「月」。luminous=「lumin」+「ous」=「発光の」「明快な」。luminescence=「(物理)無熱光」。illumine=「il」+「lumine」=「照らす」。illuminate=「il」+「lumin」+「ate」=「~の上を照らす」。illumination=「il」+「lumination」=「照らすこと」。
●lust(luc、lux)は「光」
luminと同語源のものに、「lust」、「luc」、「lux」などがあります。照度の単位として使われているのが「lux」です。「luster」=「光沢、つや」。lucid=「luc」(輝く)+「id」(状態)->「輝いている」。illustrate=「il」(上に)+「lustr」(->luster=光)+「ate」->(上に光が当たるようにする)->「説明する」。elucidate=「e」+「lucid」+「ate」->(外部に明るみに出す)->「説明する」。
lucentは語源的にはラテン語のlucereから来ていて、これはlucidや、elucidateなどと全く同根です。lucent=「光る」「輝く」「半透明の」となります。translucent=「trans」(~の向こう側に)+「lucent」=「半透明の」。noctilucent=「nocti」(夜)+「lucent」=「夜光る、夜間発行の」。radiolucent=「radio」(放射線)+「lucent」=「放射線透過性の」。relucent=「キラキラ輝く」。semitranslucent=「semi」(半分)+「translucent」=「半透明の」。
※ 透明な=transparent>半透明な=translucent>不透明な=opaque。
≪MNO≫
●machine(mechan)は「仕掛け」
machineはラテン語のmechos(手段、仕掛け、装置)から来ています。machine=「機械、装置」。machinery=「machine」+「ery」(集合)=「機械類」。machinate=「machin」+「ate」->(仕掛けを施す)->「策略を施す」。mechanical=「mechan」+「ical」=「機械の」。mechanic=「mechan」+「ic」=「機械工」。mechanics=「mechan」+「ics」=「機械学」。mechanism=「mechan」+「ism」=「仕組み」「手法」。
マニア(mania)はギリシャ語のmania(狂気、狂乱状態)から来ています。精神医学的な「躁状態」のことです。形容詞にするとmaniacです。monomania=「mono」(単一)+「mania」->(一つのことにしか関心のない人)->「凝り性」「偏執狂」。megalomania=「megalo」+「mania」=「誇大妄想狂」。bibliomania=「biblio」(本)+「mania」=「愛書狂」「書籍収集狂」。
●mar(mer)は「海」
marはラテン語のmarinusから来た言葉で「海」を表します。marinerは「船員」で、maritime=「mari」+「time」(隣接した)->(沿岸の)->「海の」。submarine=「sub」+「marine」=「潜水艦」。marmaid=「mer」(海の)+「maid」(乙女)=「人魚」。
●mater(matr)は「母」
首都の居住者のことをメトロポリタンと言いますが、英語ではmetropolitanで、「metro」(母なる)+「poli(s)」(都市)+「tan」(人)->(母なる都市に住む人々)->「首都の居住者」となります。「metro」は「母の」で、「matr」の訛りです。
≪読んでね≫
maternal=「matern」(母の)+「al」=「母の」。maternalism=「matern」+「alism」=「母性愛」。maternity=「matern」(母)+「ity」=「母性」。matriarch=「matri」+「arch」(支配)=「女家長」。matriarchy=「matri」+「archy」=「家母長制」。matriarchal=「matri」+「archal」=「女性が実権を握っている」。matriarchalism=「家母長制」。matrilineage=「matri」+「lineage」(->line+age=家系、血統)=「母系の」。matrimony=「matri」(母の)+「mony」(動作)->(母になること)->「婚姻、結婚生活」。matrix=「母体、基盤」「(数学)行列」「(コンピュータ)配列」。matron=「既婚女性」。
大きいという語根にはmagn(maj、max)以外にmegaがあります。magn(maj、max)はラテン語系の語根ですが、こちらのmegaはギリシャ語系の語根です。大きさの単位は103=k(キロ)、106=M(メガ)、109=G(ギガ)、1012=T(テラ)、1015=P(ペタ)となっています。従って、megaは100万ということになります。megahertz=100万ヘルツです。コンピュータの世界では、210=1,024バイトをキロバイトと言いますので、220=1,024×1,024=megabite(Mバイト)となります。
≪読んでね≫
megaphone=「mega」+「phone」=「拡声器」。megaton=「mega」+「ton」=「100万トン」。megalomania=「megalo」+「mania」=「誇大妄想狂」。
メモは記憶に残すために書きます。英語ではmemorandum=「memor」+「andum」=「備忘録」「※省略形はmemo」です。memory=「memor」+「y」=「記憶」。memorable=「memor」+「able」=「記憶すべき」「重大な」。memorial=「memor」+「ial」=「記念館」「記念物」「記念の」。immemorial=「im」(否定の)+「memorial」=「遠い昔の」。commemorate=「com」(強意)+「memor」+「ate」=「記念する」。remember=「re」(反復)+「member」(->memor)=「覚えている」。remembrance=「remember」+「ance」=「記憶」。
≪読んでね≫
memoryは「心」に刻むので、心(mind)とも関係してきます。mindの語源は古英語の(ge)myndで、これは記憶を意味します。ここから、mental=「ment」+「al」=「精神の」や、remind=「re」+「mind」=「気づかせる」や、mention=「ment」+「ion」=「~を話に出す」などの語が出てきます。
metalはギリシャ語のmetallon(炭鉱、金属)が元になっています。metalは金属で、金属の(metalic)学問はmetallurgy=「metal」+「l」+「urgy」(生産技術)=「冶金学、冶金術」です。metalに文字やデザインなどを書き込んで、成績優秀者に授与するのがメダル(medal)です。
≪読んでね≫
medalに関しては、古代ローマの銀貨denariusの半額のコインであるmedagliaが語源だとする説もあります。この語は、ラテン語のmedialis(中間->半分)に遡ることができます。
●meter(metre)は「測る」
meter(metre)は「測る」という意味です。距離の単位としては、centimeter(-metre)=「センチメータ」。kilometer(-metre)=「キロメータ」などがあります。計測機器にはbarometer=「バロメータ」。thermometer=「温度計」。altimeter=「高度計」などがあります。メジャー(measure)で横切って(dia-)測ると、直径(diameter)が分かります。長さを測ることで幾何学(geometry)が成り立ちます。また、左右が同じなら左右対称(symmetry)ということになります。
≪読んでね≫
測るという意味の「~meter」はたくさんありますが、代表的なものは、次の通りです。barometer=「気圧計」。thermometer=「温度計」。altimeter=「高度計」。ammeter=「電流計」。anemometer=「風力計」。audiometer=「聴力計」。milemeter=「(車)走行距離計」(=odometer)。pedometer=「歩数計」。tachometer=「回転速度計、タコメータ」。voltmeter=電圧計」。wattmeter=「電力形」。clinometer=「傾斜計」(tiltmeter)。
測るという意味の語根にはmeterの他に、measureの「mes」があります。meterはギリシャ語のmetronを語源とし、mesはラテン語のmetiri(測る)の過去分詞形mensusから派生したmensuraがフランス語を経由して、英語に入ってきたものです。
マイクはmikeと書きますが、これは「microphone」の省略形です。「micro」は「小さい」という意味の語根です。「phone」は「声」を表しますので、小さな声を大きな声に拡大する装置が「microphone」です。microには100万分の1という意味もあります。10-3=m(ミリ)、10-6=μ(->micro)(マイクロ)、10-9=n(ナノ)、10-12=p(ピコ)です。
≪読んでね≫
micrometer=「micro」+「meter」=「測微計」。microcomputer=「micro」+「computer」=「マイクロコンピュータ」。microprocessor=「micro」+「processor」=「マイクロプロセッサー」。microscope=「micro」+「scope」=「顕微鏡」。microbe=「micro」+「be」(生物)=「微生物」「病原菌」。microfungus=「micro」+「fungus」(菌類)=「微小菌」。microbiology=「micro」+「biology」=「微生物学」。microcosm=「micro」+「cosm」=「小宇宙」。microbus=「micro」+「bus」=「マイクロバス」。microphone=「micro」+「phone」=「マイクロホン」。microwave=「micro」+「wave」=「マイクロ波の」。microwave
oven=「電子レンジ」。Micronesia=[micro」+「nesia」=「ミクロネシア」(太平洋西部の群島)。
●minは「微小な」
minはラテン語の「minor」(より小さい、劣る)から来ています。引き算をすると答えが「小さく」なるので、minusで「引いた」「マイナスの」となります。時間を小さく切り刻んでいくと(60分の1にまで)1分(minute)となります。minute([mainjúːt])には「微小な」という意味もあります。mince=「肉を細かく切る」。minister=「mini」+「ster」->(召使)->(女王陛下の召使)->「大臣」。minish=「mini」+「ish」=「小さくする」。diminish=「di」(->dis=分離)+「minish」->(分離して小さくする)->「減る」。
≪読んでね≫
ミニチュアの英語は「miniature」です。この語は「miniat」+「ure」と分解でき、miniatは「鉛丹を塗る」という意味です。鉛丹とは、日本画の絵具としても使われている赤色の顔料です。ここから、彩色画、彩色文字の意味が生まれました。また、彩飾の写本は小型だったということもあります。miniatureと小さいという意味の語根の「mini」は全く関係ないのですが、中にminiという字が入っていることや、miniatureが実際に小さかったために、本来関係のないはずの、「miniature=小さい」という図式が出来上がってしまったようです。
モラルという言葉は少しわかりにくいですね。テレビなどでコメンテータの話を聞いていると「道徳」という意味で使っている場合と、「やる気、士気、風紀」という意味で使っている場合があるようです。「道徳」という場合は、「moral」で発音は、「mɔ́(ː)rl
」か「mərǽl」ですが、「やる気」という場合は、「morale」で発音は「mərǽl」となります。やはり、話の流れで判断しないといけないようですね。
≪読んでね≫
moral=「道徳の」「道徳」。morale=「(軍隊・国民の)士気」。moralist=「道徳家」。moralize=「moral」+「ize」=「道徳的に教化する」。demoralize=「de」+「moralize」=「風紀を乱す」。amoral=「a」+「moral」=「道徳と無関係な」。
●natは「生まれながらの」
母国語として英語が喋れる人のことを英語のネイティブスピーカー(native speaker)と言います。nativeは「生まれながらの」という意味を持ています。従って、「(言語などが)出生地の」ということです。nationは「生まれ」が原義で、「国民」や「国」の意味になります。national=「nation」+「al」=「国民の」「国家の」。nature=「nat」(生まれる)+「ure」(動作)->(生まれること)->「自然」。natural=「nature」+「al」=「自然の」。
normはラテン語の「norma」が語源です。「norma」のもともとの意味は、大工の使う定規(曲尺)で、「標準」とか「基準」という意味があります。ここから、normal=「norm」+「al」=「標準的な」となります。abnormal=「ab」(離れて)+「normal」=「異常な」。enormous=「e」(->ex)+「norm」+「ous」->(標準を越えた)->「法外に大きい」
数と言えば皆さんが思い浮かべるのはnumberだと思います。これは、ラテン語のnumerusから派生しています。ではどうして「b」がついているのでしょうか。これは、一旦フランス語に入って、フランス語風にnumbreとなり、その後英語に入ってきたためです。
≪読んでね≫
number=「数」。numberless=「無数の」。numeral=「numer」+「al」=「数字」。numerable=「numer」+「able」=「数えることができる」。innumerable=「in」+「numerable」=「数えられない、無数の」。numerical=「numer」+「ical」=「数の」。numerous=「numer」+「ous」=「数多くの」。
octと言えば、皆さんが直ぐに思い浮かべるのが「たこ」ではないでしょうか。たこは8本足ですので、oct(8)+pus(足)=「octpus」となります。10月のOctoberの「oct」は「8」を意味します。最初は3月が1年の始まりで、そこから数えて8番目の月ということで「October」になったのですが、何らかの理由で1年は1月(January)から始まることになったようです。その結果、2ヵ月ずつずれてしまいました。8角形はoctangle=「oct」(8)+「angle」(角)となります。音楽では音程の8度を「octave」といっています。
operは「働く」という意味です。テレビのドラマなどを見ているとよく手術の場面が出てきますが、「オペ」と言っていることが多いですね。これは、operation(オペレーション)の省略形です。また、建設現場の重機の操作をする人はオペレータ(operator)と呼ばれます。また、音楽劇はオペラ(opera)と呼ばれます。何れも、語根として「oper」が使われています。
≪読んでね≫
opera->(骨の折れる仕事)->「歌劇」。operetta=「oper」+「ett」(小さい)=「小歌劇」。operate=「oper」(仕事)+「ate」->(仕事をさせる、働く)->「(機械・器官などが)働く」「作用する」「(店・会社などを)経営する」「手術する」「軍事行動をとる」。
●orは「口」
orは「口」の意味です。oral=「or」(口)+「al」(~の)=「口頭の」。英語の教授法としては、最近oral methodの重要性が叫ばれています。口の上手な雄弁家はorator=「orat」(演説する)+「or」と言います。雄弁家は礼拝堂(oratory)に集まって雄弁術を競います。oratory=「orat」(雄弁家)+「ory」(場所)->(雄弁者が集まるところ)->「雄弁術」「礼拝堂」となります。礼拝堂で必死に祈りを上げていると、神様がそっと小声でささやいてくれることもあります?これが、oracle=「or(a)」+「cle」(指小辞)=「神託」です。有名なソフトウエア(会社名にもなっています)がありましたね。礼拝堂に聖職者と信徒が集って歌うのがオラトリオ(oratorio)です。
organは「器官」や臓器、内臓などを表します。また、「特定の活動を行う部位」ということから、部門、機関、有機体、有機などの意味になります。楽器の「オルガン」などの意味もあります。organic=「有機の」。organic
chemistry=「有機化学」。organic farming=「有機農業」。organic food=「自然食品」。organize(-nise)=「organ」(組織)+「ize」=「組織化する」。organization=「organize」+「ation」=「組織」。organizer=「organize」+「er」=「組織者」。organism=「organize」+「ism」=「有機体」「有機的組織体」。
●oriは「始まる」
oriは「始まる」という意味です。originは「起源」という意味ですが、ラテン語のoririが語源です。original=「origin」+「al」=「最初の」。originality=「original」+「ity」=「独創性」。originate=「origin」+「ate」=「起こる」。oririの現在分詞のoriensが「昇る太陽、太陽の昇る方向」となり、古フランス語を経由して、英語に入ってきたのが「orient」です。大文字で「the Orient」となると、「東洋」の意味になります。orientation=「新入生、新人などに対する指導」。aborigine=「ab」(from)+「origine」=「ある地域の原住民」。aboriginal=「aborigine」+「al」=「原住民の」。
≪PQRS≫
●pac(peace)は平和
pacは平和を意味します。「the Pacific Ocean」は波静かな平穏な海という意味です。この英語にそのまま日本語を当てると「平穏な海」ということで、「太平洋」となります。
≪読んでね≫
pacific=「pac(->peace)」+「ific」=「平和を好む」「好戦的でない」「穏やかな」。pacify=「pac」(->peace)+「ify」(~にする)=「静める」。pacifism=「平和主義」。ラテン語のpacem(pax)から来ているのが、peace=「平和」です。peacemaker=「調停者」。appease=「ap」(~に)+「pease(->peace)」->(平和の方向にもっていく)->「譲歩する」「なだめる」。
≪時間があったら読んでね≫
高校時代に世界史を勉強した方は「パックスロマーナ」という時代を覚えていると思います。ラテン語で書くと「Pax Romana」となります。ローマ帝国の覇権によってもたらされた支配領域内(地中海世界)の平和のことです。18世紀のイギリスの歴史家エドワード・ギボンが「ローマ帝国衰亡史」の中で、五賢帝(Five
Good Emperors)の時代を「人類史上最も幸福な時代」と称したことで、一般に広まり、現在ではアウグストゥスが帝政を開いた紀元前27年から、五賢帝時代が終わった紀元180年までを呼ぶようになっています。ギボンの造語は広く知られるようになり、後世の歴史学者は、「強大な一国の覇権によってもたらされた相対的な平和」を「パクス~」と呼ぶようになりました。19世紀のヴィクトリア女王状時代のイギリスは、大英帝国と呼ばれましたが、この時代はパックスロマーナになぞらえて、パックスブリタニカと呼ばれました。現在は、超大国アメリカの覇権によって平和がもたらされていますので「Pax
Americana」(パックスアメリカーナ)と呼ばれます。
panはラテン語のpanisから来ています。日本にはポルトガルを経て400年位前に入ってきて、そのまま今でもパンと呼ばれています。英語ではbreadといいますが、この言い方は日本では広まりませんでした。パンを入れておくところはpantry=pant(パン)+「ry」(~の場所)->(パンをしまっておくところ)->「食料品室」「配膳室」。company=「com」+「pany」->(パンを一緒に食べる)->「一団、会社」。companion=「com」+「pani」+「on」(人)->(パンを一緒に食べる人)->「仲間」
≪読んでね≫
companionable=「companion」+「able」=「人付き合いの良い」。companionship=「companion」+「ship」=「仲間付き合い」。companionate=「companion」+「ate」=「友愛的な」。accompany=「ac」+「company」=「同行する」。accompaniment=「ac」+「compani」+「ment」=「付属物」。
partは「部分」という意味です。パートタイム(part-time)の従業員は正社員(full-time worker)の従業時間を1とすると(whole)、その一部の時間だけ働いています。従って、part-timerあるいはpart-time workerということになります。partは「部分」です。部分だけ取り分けると、それは「別れる」という意味にもなります。depart=「de」(分離)+「part」=「出発する」。departure=「depart」+「ure」=「出発」。department=「de」+「part」+「ment」=「部、省、(学校)部、科」。apart=「a」+「part」=「別々に」。apartment=「(アパートの)一室」。
≪読んでね≫
partner=「part」+「ner」=「苦楽を共にする人」「(ダンス・テニス・トランプなどの)相棒」「配偶者」。party=「part」+「y」(集合体)->(個人の集合体)->「パーティ」「党」「一行、一団」。partial=「part」+「ial」=「部分の」。particle=「part(i)」+「cle」(指小辞」=「分子、粒子」。particular=「part(i)」+「cule」+「ar」=「特定の」。partake=「part」(役割)+「take」(取る)=「(人が活動などに)参加する」。participate=「part(i)」+「cipate」(取る)=「参加する」。
アパートの建物全体はapartmentsと「s」を付けるか、apartment houseとします。マンションは日本では高層の分譲アパートのことですが、これは和製英語です。英語のmansionは部屋が何十もあるような大邸宅を指します。
パス(pass)はスポーツなどでよく使います。サッカーでは味方にボールを渡すことをパスと言っています。コンパスなどもpassを使っています。これは「com」+「pass」->(一緒に歩んでいく)で、方位磁石を見ながら、同一の方向にみんなで一緒に歩んでいくということでしょうか。
≪読んでね≫
pass=「通過する」「手渡す」。passage=「通行」「通路」。passenger=「乗客」。compass=「com」+「pass」->(一緒に歩むために、必要な道具)->「方位磁石」「羅針盤」。surpass=「sur」(越えて)+「pass」=「~よりまさる」。trespass=「tres」(trans->accross)+「pass」=「(通り抜けていく)他人の土地に侵入する、邪魔する」。past=「過ぎ去った」。pace(<-pass)=「歩み」。
patria=「故国」。paternal=「pater」(父)+「al」(~の)=「父の」。patriarch=「patri」+「arch」(長、指導者)=「家父長」。patriarchalism=「家父長主義」。patrimony=「(父から受け継ぐ)世襲財産」。partricide=「patri」+「cide」=「父親殺し」。patriot=「patri」(父)+「ot」(~の種類の人)=「愛国者」。patriotism=「patriot」+「ism」=「愛国心」。
expatriate=「ex」+「patriate」=「国外追放する」。repatriate=「re」+「patriate」=「再び本国に帰す」。compatriot=「com」+「patriot」=「同胞」。
patron=「保護者」。patronage=「patron」+「age」(集合、状態)=「ひいき」「(政治家から支援者への)利益供与」。pattern->(手本、規範になる人)->「手本」「型紙」「鋳型」「模様」。
pedは足を意味します。自転車をこぐときに使うのがペダル(pedal)です。ペダルは自転車だけでなく、ピアノやミシンなどにもついています。「足」で踏み込むものですね。
≪読んでね≫
pedestrian=「pede」(足)+「str」(行く)+「ian」=「歩行者」。pedometer=「ped(o)」+「meter」=「歩数計」。expedition=「ex」(外へ)+「pedi」+「tion」->(足かせから足を外し自由の身にすること)->「遠征」。impede=「im」+「pede」->(中に足を入れる、足かせにする、邪魔する)->「遅らせる、妨げる」。biped=「bi」+「ped」=「2足動物」。quadruped=「quadru」+「ped」=「4足類」。centipede=「centi」+「pede」=「ムカデ」。
petroは「石」を表します。岩石(petro)から出てきた油(oleum)は石油(petroleum)です。ラテン語でも同じpetroleumです。このpetroleumがフランス語に入って、英語に入ってきたのがpetrolで「ガソリン」の意味です。
petroleum=「petr」(石)+「oleum」(油)=「石油」。petrochemistry==「petro」+「chemistry」=「石油化学」。petrochemical=「石油化学の」。petrology=「岩石学」。petrograph=「石に刻まれた碑文」。
philは「愛する」です。philharmonic=「phil」+「harmonic」(->harmony=調和)->(調和を愛する)->「音楽愛好の」。New
York Philharmonic=「ニューヨーク交響楽団」。philology=「philo」+「logy」(言葉)=「言語学」。philosophy=「philo」+「sophy」(知恵)=「哲学」。bibliophile=「biblio」(本)+「phile」=「本好き、愛書家」。
携帯電話のことはcell-phoneと言います。これは、地域を半径数キロメートル程度の小さなセル(cell)に分割して、そのセルにそれぞれ周波数を割り当てて中継局を介して、通信を行う方式を採用しているためです。phonは元々は音という意味のギリシャ語phoneから来ています。そして、このphonを遠く(tele)まで届けるようにしたシステムがtelephoneなわけです。さらに、このteleが取れて、phoneだけで、「電話」意味になり、cellとくっつくことでcell-phoneという言葉ができました。microphone=「micro」(小さい)+「phone」->(もともと小さい音が電気の力で大きくなって伝わる)->「マイクロホン」。megaphone=「mega」(大きな)+「phone」=「拡声器」。phonetics=「phone」+「tics」=「音声学」(※元々は、phonicsとつづられていたようです)。symphony=「sym」(調和した)+「phon」(音)+「y」=「交響楽」。
photoは「光」を表します。写真は物体が反射した光を感光剤に焼き付けるので、photograph=「photo」(光)+「graph」(書く、描く)=「写真」となります。photometer=「photo」+「meter」=「光度計」。
physは「自然」を表します。physics=「phys」+「ics」は自然を相手とした学問です。「自然科学」を相手とした学問と言えば、「物理学」ということになります。physic=「phys」+「ic」=「自然科学の、医学の」「薬」。physicist=「phys」+「ic」+「ist」(専門家)=「物理学者」。physician=「phys」+「ic」+「ian」(~に精通する人)=「医者、内科医」。physiology=「physio」(生理学の)+「logy」=「生理学」。
polisは「都市」を表します。古代ギリシャでは都市単位で国家が形成されていたので、「都市国家」(city-state)となります。武装して国家を保護するのがpolice=「警察」です。現在は国家というより国の治安の管理に当たっているといった方がいいでしょうか。警察官はpolicemanで、婦人警官はpolicewomanとなります。policy=「polis」+「cy」=「(国を治める)国策、政策」。politics=「polis」+「tics」=「政治学」。国を治める政策を決定する人がpolitician=「政治家」です。acropolis=「acro」(高い)+「polis」(都市)->(高いところにある都市)->「(古代ギリシャ都市の)要塞」「※the A~=Parthenon神殿のある丘」。cosmopolitan=「cosmo」(宇宙、世界)=「(国家的感情にとらわれない)世界主義の」「世界主義者」。metropolis=「metro」(母)+「polis」->(母なる都市)->「首都」。
≪注意してね≫
polisという綴りは、polish=「磨く」(※ラテン語のpolireから)や、Polish=「ポーランドの」という語に関係している場合もありますので、注意してください。
●popul(publ)は「民衆」
英語で「人々」のことをpeopleと言いますが、これはラテン語のpopulus(人々、平民)から派生しています。「popul」は「人々」「民衆」を表す語根です。popularも「popul」+「ar」で「人気のある」「大衆の」となります。publも語源的には同じで、フランス語のpublic、ラテン語のpublicus(->puplicus:populusと同根)から来ています。
≪読んでね≫
people=「人々」(※ラテン語のpopulusから)。popular=「popul」+「ar」=「人気のある」「大衆的な」。popularity=「popular」+「ity」=「人気」。popularity
poll=「人気投票」。popular music=「ポピュラー音楽」。popularize=「popular」+「ize」=「社会に広める」「大衆化する」。population=「popul」+「ation」=「人口」。public=「publ」(人々)+「ic」=「公の」。publish=「publ」+「ish」->(大衆化する)->「出版する、公表する」。republic=「re」(->real:物、富)+「pulic」->(国の富を人民に)->「共和国」。
●prim(prin)は「個人」
「プライムタイム」はもっとも重要な時間のことです。テレビで言うともっとも視聴率の稼ぎやすい時間帯で通例午後7時~11時を指します。日本語的には、「ゴールデンタイム」とか、「ゴールデンアワー」などと呼ばれているようです。primeは「もっとも重要な」「主要な」「最高位の」などの意味があります。primer=「prime」(第1の)+「er」->(最も大切で、最初に読むべき本)->「入門書」。primary=「prim」+「ary」=「初歩の」。primary
school=「小学校」。primitive=「prim」(最初の)+「itive」(~の性質を持った)=「原始の」。primitive civilization=「原始文明」。prince=「prin」(第1位の)+「ce」->(王位継承順の1位を占める人が原義)->「王子」(※princess)。principal=「princip」+「al」=「第1位の、主たる」「社長、会長、校長、学長、学部長など」。principle=「princip」(第一の)+「ple」=「原理」
pupは「少年」を意味します。pupil=「pup」(少年)+「il」(指小辞)=「生徒」。puppy->(人形、おもちゃ※フランス語のpoupeeより)->「子犬」。puppet=「pup(p)」+「et」(愛称の語尾)=「人形、操り人形」
≪読んでね≫
相手の瞳の中に映る自分の姿が「少年」のように小さく見えることから、瞳を「pupil」と言います。
pureは「純粋な」「混ざり物のない」という意味です。pure olive oil=「純粋なオリーブ油」とか、pure gold=「純金」というように使います。
≪読んでね≫
purity=「pure」+「ity」=「清らかさ」。Puritan=「purit」(潔白の)+「an」=「(英)清教徒」。impure=「im」+「pure」=「不純な」。purge=「pur(e)」+「ge」(~にする)=「(心・体などを)清める」。
radiと言えば、多分皆さんはラジウム(radium)を思い浮かべるのではないでしょうか。キューリー夫妻(ピエールとマリ)によって発見された元素ですね。放射線を出していたので、ラテン語のradius(=光線)にちなんでradiumと名付けられました。半径の意味のradiusは中心の光源から光の届く範囲という意味で、「半径」となりました。ちなみに、直径は「diameter」と言います。
≪読んでね≫
radioactive=「radio」+「active」(活動中)=「放射能のある」。radioactivity=「radio」+「activity」=「放射能」。ラジオ(radio)はradiotelegraph=「radio」+「tele」+「graph」(書かれたもの)の省略形です。電波が、光のように、中心から放射状に伝わっていくことからの命名だと思います。radial=「radi」+「al」=「放射状の」「光線の」「半径の」。radiate=「radi」+「ate」=「光を放つ」。radiant=「radi」+「ant」=「光を放つ」。radiator=「radi」+「ate」+「or」=「発行体」「放熱器」。radar->(radio
decting and rangingの語頭文字をとったもの)->「電波探知機」。ray=「光線」(radiと同語源)。X ray=X線(※レントゲン博士が最初に発見したときに、性質がよく分からなかったので、とりあえずX線と言っていたようです。レントゲン博士は、X線の発見により第1回のノーベル物理学賞を受賞しています)。
サラリー(salary)は、特に頭脳系の労働者に支払われる月や年単位の給料のことを指します。salaryはラテン語のsal(塩の意味)から来ています。古代ローマでは兵士の給料が「塩を買うための銀貨」として支払われていたためです。
≪読んでね≫
salad->(塩味を加えたもの)->「サラダ」。sauce->(ラテン語のsallere->塩味を加える)->「ソース」。saucer->「sauce」+「er」(容器)->(もともとは塩を入れる容器のこと)->「茶碗の受け皿」。sausage->(ラテン語の塩漬けにされた=salsus)->「ソーセージ」。
再生可能エネルギーは何度も何度も使えるエネルギーで、地球環境を破壊する心配がありません。石油エネルギーに代わるエネルギー源として期待されています。再生可能エネルギーの候補はいくつかありますが、まだ経済的に成り立ち得るものは余りありません。その中で有力な候補となっているのが太陽光エネルギーです。太陽光エネルギーは英語では「solar
energy」です。「solar」の「sol」はラテン語で「太陽」を表します。
≪読んでね≫
solar=「sol」(太陽)+「or」(~に関連した)=「太陽の」。solarium=「sol」+「arium」(~に関するもの)=「(療養所・ホテルなどの)日光浴室、サンルーム」。insolate=「in」+「sol」+「ate」=「~を日光にさらす」。insolation=「insolate」+「ion」=「(治療のための)日光浴」。solstice=「sol」+「stice」=「太陽が赤道から北あるいは南に最も遠く離れる点(至点)」。the
summer solstice=「夏至」。the winter solstice=「冬至」。
≪時間があったら読んでね≫
ソーラーシステムと言えば日本では、太陽光発電システムのことを思い浮かべる人が多いいと思います。これは、どうも和製英語のようです。このまま英語に直すと全く通用しません。英語に直すとすると、「solar
energy system」あるいは「solar heating system」ということでしょうか。機動戦士ガンダムではソーラーシステムという兵器が出てきます。こちらは、巨大な反射板を宇宙にたくさん並べて、特定のターゲットに光エネルギーを集中させて攻撃するという兵器です。英語の「solar
system」は太陽系のことです。
サッカーJリーグには柏レイソルというチームがありますが、こちらはスペイン語の「王」を意味する「rey」と太陽を意味する「sol」を組み合わせた造語だそうです。「太陽王」ということですかね。
solariumの「arium」は「~に関連するもの」という意味です。aquarium=「aqu(a)」(水)+「arium」=「水槽」「養魚池」。auditorium=「audit(ory)」(聴覚の)+「orium」=「講堂」「音楽堂」。frigidarium=「frigid」+「arium」=「(古代ローマの)浴場の冷浴室」。tepidarium=「tepid」+「arium=「(古代ローマの)微温浴室」。sanatorium=「sanat」(病気を治す)+「orium」(~に関する場所)=「療養所」。sanitarium=「sanit」(健康)+「arium」(~に関連する場所)=「保養地、療養所」。planetarium=「planet」+「arium」=「星座投影機、プラネタリウム」。insectarium=「insect」(昆虫)+「arium」=「昆虫館」。moratorium=「mora」(延期)+「orium」(~のための手段)=「一時停止」「支払い猶予」。
●solは「ただ1つ」
「sol」は「太陽」という意味だけでなく、「ただ1つ」という意味の場合もあります。「solo singer」(独唱者)とか、「solo homer」(走者が塁にいないときのホームラン)などと言います。
≪読んでね≫
sole=「独唱」。soloist=「独唱者」。solitary=「solit」(孤独の)+「ary」=「一人だけの」「群生しない」「孤独な」。solitude==「soli」+「tude」=「孤独」。soliloquy=「soli」+「loqu」(話す)=「独り言」。desolate=「de」(分離)+「solo」+「ate」->(仲間から離れただ一人にする)->「荒れた、不毛の」「悲惨な」「寂しい」。desolation=「de」+「solo」+「ation」=「孤独」。
sonは音です。sonic speed=「音速」で、音速ジェット機は「sonic jet plane」となります。sonar=「son」+「ar」=「水中音波探知機」「(クジラ・こうもりなどが用いる)反響定位(->echolocation)」。
≪読んでね≫
sonant=「son」+「ant」=「音の」。sonance=「sonant」+「ce」=「響き」。sonata->(響く、吹き鳴らす)->「奏鳴曲」。sonatina=「sonata」+「ina」=「小奏鳴曲」「ソナチネ」(※分かり易くて、演奏し易い、短いソナタ)。sonorous==「sonor」+「ous」=「響き渡る」。consonant=「con」+「sonant」->(一緒にするとよく響く)->(母音と一緒にするとよく響く)->「子音」。dissonant=「dis」+「sonant」=「不況和音」。unison=「uni」(単一の)+「son」=「同意」「(音の)一節」。
person=「per」(~を通して)+「son」。personはラテン語の「persona」が、古フランス語(persone)を経由して、英語に入ってきました。元々のラテン語の「persona」は役者用のお面という意味です。古代ローマの大劇場では、遠くの観客には役者の顔がよく見えませんので、その劇で演じている役のお面をかぶっていたようです。そのお面には拡声器の機能も付いていたようで、声を通して、人物の判別ができたので、「人物」を「person」というようになったようです。
personaというラテン語は、そのまま英語にもなっていて「人」「(劇・小説などの)登場人物」あるいは(ユング心理学で)、仮面(外界に自分を適用させるため自分の真の考えや感情を押し殺そうとする心理過程)の意味で使われています。
●sophは「知恵」
sophは知恵を表します。日本では、この知恵を女の子の名前によく付けます。「知恵」「智恵子」「美智子」などですね。しかし、これは日本に限ったことではありません。欧米では「Sophie」という名前の女性が多いようです(※有名なのはイタリアの女優のSophia
Loren)。「soph」は「知恵」ですので、日本語にすると、「智恵子」さんということになるでしょうか。
philosophy=「philo」(愛する)+「soph」+「y」->(知恵を愛する)->「哲学」。日本の「上智大学」の英語名は「Sophia
University」です。
●star(stella)は「星」
「star」は星ですが、同根で「stella」という語もあります。企業名になってしまいますが、電気自動車が注目されている「Stella Motors」などが有名です。「stella」は女の子の名前としても使われます。stellate=「stell」+「ate」=「星型にする」。constellation=「con」+「stell(ate)」+「ation」->(星を一緒に集めて)->「星座」となります。
≪TUV≫
「techn」は「技術」を表す語根です。technology=「techno」(科学技術)+「logy」(学)=「科学技術」。technological=「technology」+「ical」=「科学技術の」。technologist=「technology」+「ist」=「科学技術者」。technical=「techn」+「ical」(~に関する)=「工業技術の」。technician=「techn」+「ician」(~に精通している人)=「専門技術者」。technique=「techn」+「ique」=「専門技術」(※フランス語経由)。
≪読んでね≫
現代は技術時代ですので、「テクノ」(~)という語がよく使われます。technoart=「テクノアート」。technobandit=「techno」+「bandit」(追放された人->盗賊)=「ハイテク泥棒」。technobattle=「ハイテク戦争」。technocentrism=「技術中心主義」。technocracy=「技術主義」「技術家政治」。technocrat=「技術系出身の管理職、行政官」。technocrook=「techno」+「crook」(鍵のように曲がったもの->だまし取る)=「ハイテクを使った詐欺師」。techno-culture=「ハイテク文化」。technoindustrial=「ハイテク産業」。technopolis=「(最先端技術を生かした)技術産業都市」。
「temp」は時間を表します。テンポ(tempo)は日本語としてもよく使われています。あの人は会話のテンポ(tempo of conversation)が速いとか、経済成長のテンポ(tempo
of economic growth)などと使います。インフレ率は「tempo of inflation」です。tempoは音楽では「速度」を表します。音楽で「初速」のことをテンポプリモ(tempo
primo、tempo Ⅰ)、テンポを「柔軟に伸縮させて」は「tempo rubato」と言います。仕事や動作の速さも「テンポ」といいます。temporal=「tempor」(有限の時)+「al」=「時の」。temporary=「tempor」(有限の時)+「ary」(~に関する)=「一時的な」。contemporary=「con」(一緒の)+temporary」=「同時代の」。tempest=「temp」+「est」->(時節)->(時節ごとにやってくるもの)->(嵐の季節にやってくるもの)->「暴風雨」「大騒動」。templeは通常は寺院ですが、「こめかみ」という意味の場合もあります。「こめかみ」は脈をとって時間代わりに使われたということもあります。
≪読んでね≫
寺と言う意味のtempleは「切り離された場所」が原義です。占いをするために、他と切り離され場所(->神殿)ということです。
「theo」は「神」を表す語根です。theocentric=「theo」+「centric」=「神を中心とした」。theology=「theo」+「logy」=「神学」。theism=「the(o)」+「ism」=「有神論」。atheism=「a」(否定)+「the(o)」+「ism」=「無神論」。
≪読んでね≫
theoを含んだ人の名前もあります。例えば、theodoreです。「theo」(神)+「dore」(贈り物)で神からの贈り物という意味になります。アメリカの大統領のセオドア・ルーズベルト(Theodore
Roosevelt」が有名ですね。Theodoreは短く愛称にすると「Ted」になります。アメリカ大リーグの最後の4割バッターとして有名なTed
Williamsの本名は「Theodore Samuel Williams」です。女の子は「Theodora」で愛称にすると「Dora」となります。東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌス1世(Justinianus)の皇后は「Theodora」(テオドーラ)です。
thermは「熱」を表す語根です。サーモグラフ(thermograph)とか、サーモスタット(thermostat)、サーモメータ(thermometer)などの言葉が殆ど日本語化しています。thermograph=「thermo」+「graph」=「自記温度計」。thermometer=「thermo」+「meter」=「温度計」。thermostat=「thermo」+「stat」(安定装置)=「自動温度調節器」。魔法瓶は「thermos
bottle (flask)」ですが、こちらは日本語の命名が良かったせいか、もっぱら日本語の方が使われているようです。理系の人が大学で勉強しなくてはならないのが、熱力学(thermo
dynamics)です。
tremは「震える」という意味です。地震で震える場合もあれば、恐ろしくて震える場合もあります。従って、「恐ろしい」という意味も出てきます。
≪覚えてね≫
tremble=「震える」。tremor=「震動」「ふるえ」。tremendous=「(人を震わせるほど)恐ろしい」。tremulous=「震える」「臆病な」。
≪読んでね≫
tremolo=「トレモロ」は音楽用語で、同音(同和音)を細かく反復することを言います。
大学のことをユニバーシティ(university)と言います。大学は、教授と学生が1つにまとまって動いているからです。「uni」は「1つ」を表し、「vers」は回転を表します。つまり、もともとは「教授と学生の共同体」という意味です。宇宙の「universe」も全部が1つ「uni」になって、「verse」(回転)しているからです。uniformも「1つ」(uni)+「form」(形)で「制服」「ユニフォーム」になります。サッカーなどの試合を考えると、両チームが同じ服を着ていると、どちらが味方かよく顔を確認しないと分からなくなります。
≪読んでね≫
unity=「uni」+「ity」=「単一性」。unit=「単位」「部隊」。unite=「uni」+「ite」(動詞語尾)=「単一にする」「結合する」。The
United State of America=「USA」「アメリカ合衆国」。union=「uni」+「ion」(であること)=「合同」「団結」。unison=「uni」+「son」(音)=「斉唱」「一致」「調和」
≪時間があったら読んでね≫
コンピュータ上で各文字をどのようなバイトに割り当てるかという決まりを文字コードと言います。この文字コードには様々な方法があります。日本語ではJISコードや、Shift-Jisなどがあります。各言語毎にバラバラな文字コードを1つにまとめてしまおうという試みがユニコード(unicode)です。このページもunicodeで記述されています。
≪WXYZ≫
zooは動物園ですが、元の名前は「zoological garden」で、省略形が「zoo」です。zoologicalは「zoo」(動物)+「logic」(学問)+「al」(~に関する)で、「動物学に関する」となります。zoology=「zoo」+「logy」=「動物学」。zoologist=「zoo」+「logist」=「動物学者」。zoophile=「zoo+「phile」=「動物愛護者」。zoophobia=「zoo」+「phobia」=「動物嫌い」となります。
参考資料
ジーニアス英和大辞典 小西 友七、南出 康世 大修館書店
英単語記憶術 岩田 一男 光文社
英単語の力のつけ方 小川芳男 前田健三 有精堂
語源とイラストで一気に覚える英単語 清水健三 アスカ
語源耳 ホリム・ハン&松澤喜好 アスキー
連鎖式英単語事典 ホリム・ハン 三修社
英語語義語源辞典 小島義郎他 三省堂
ハンディ語源英和辞典 小川芳男編 有精堂
英語語義イメージ辞典 政村秀實 大修館書店
新ボキャビル特訓本(The English Journal 別冊) アルク
OXFORD Collocations Dictionary
LONGMAN Collocations Dictionary and Thesaurus
LONGMAN Essential Activator
英語コロケーション辞典 塚本倫久 小学館
Cassell's Latin Dictionary MACMILLAN
Eijiro Ⅳ
更新記録
2017/5/27 作成
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