語源の探求4
接頭辞の意味を知ろう
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単語の意味を決める基本は「語根の意味を知ろう」(1)~(3)で説明してきた「語根」ですが、この語根の前につけることで、単語の意味を、反対にしたり、広げたり、縮めたり、少しずらしたりすることができるのが、接頭辞です。(1)~(3)は語根によって単語を分類しました。このページでは接頭語によって単語を分類しています。単語そのものは(1)~(3)で説明したものと重複しているものが多いと思いますが、語根によって整理したものと、接頭語で整理したものを両方読むことで、よりはっきりと記憶に定着させることができるのではないかと思います。
ABC
●aは「~に」「否定」「強意」
「a」は接頭辞として使うときは、「~に」「否定」「強意」などの意味を持ちます。
≪~に、~に向かって、~の上に≫
aback=「a」+「back」=「後方に」。abase=「a」+「base」=「(品格などを)落とす」。abed=「a」+「bed」=「寝床に」。ablaze=「a」+「blaze」(炎)=「(炎を上げて)燃えている」。aboard=「a」+「board」(甲板)=「(船・飛行機・電車・バスなどに)乗って」。adrift=「a」+「drift」(漂う)=「(ボートなどが)(綱が解けて)波風に漂って」。afloat=「a」+「float」=「(水中・空中に)浮かんで」。afoot=「a」+「foot」=「徒歩で」。aground=「a」+「ground」=「座礁して」。ahead=「a」+「head」=「先頭に立って」。alive=「a」+「live」(生命)=「生きている」。amount=「a」+「mount」(山へ登る)=「(総計で)~に達する」。ashore=「a」+「shore」=「浜へ」。aside=「a」+「side」(脇)=「脇へ」。asleep=「a」+「sleep」(眠り」=「眠っている」。astern=「a」+「bern」(船尾)=「船尾にある」。
≪~の無い、否定≫
amoral=「a」+「moral」=「不道徳な」。anarchy=「an」+「archy」(指導者、規則)=「無政府状態」。apathy=「a」+「pathy」(感情)=「無感覚の」。asexual=「a」+「sexual」=「性別のない」。atheism=「a」+「the」(神)+「ism」=「無神論」。atom=「a」+「tom」(分割する)->(これ以上分割することのできない)=「原子」。
≪強意≫
amaze=「a」+「maze」(まごつかせる)=「人をびっくりさせる」。arise=「a」+「rise」(発生する)=「起こる」。arouse=「a」+「rouse」=「目覚めさせる」。awake=「a」+「wake」(目を覚まさせる)=「起こす」「眠りから覚ます」。
●ab(a、abs)は「~から、~から離れた」
abは「~から、~から離れた」の意味です。m、p、vの前ではaとなります。また、c、tの前ではしばしばabsとなります。
abduct=「ab」(~から離れて)+「duct」(導く)=「誘拐する」。abhor=「ab」+「hor」(身震いする、恐怖する)->(あるものに身震いして引き下がる)=「忌み嫌う」。abject=「ab」+「ject」(投げられた)->(投げ捨てられた)=「みじめな」。abnormal=「ab」+「normal」(正常な)=「特異な」。absolve=「ab」+「solve」(ゆるめる)->(~から緩めて離す)=「免除する」。absolute=「ab」+「solute」(自由にされた)->(~から完全に解き放たれた)=「完全な」「絶対の」。abuse=「ab」+「use」->(本道から逸脱して使用する)=「乱用する」。
avert=「a」(~から)+「vert」(向きを変える)=「(目・思考などを)(光景などから)そむける」
abstain=「abs」+「tain」(持っている)->(行楽・快楽を離して保持する)=「避ける、棄権する、禁酒する」。abstract=「abs」+「tract」(引いた)->(具体的なものから引き抜いたもの)=「抽象的な」。
●ad(ac、af、ag、al、an、ap、ar、as、at、a)は「~に、~に向かって」あるいは「強意」
adは「~に、~に向かって」(方向、変化、付加、完成、開始、近似などを表します)「強意」の意味を持っています。綴りは少し厄介で、いろいろに変化します。「c」、「k」、「q」の前ではac、「f」の前ではaf、「g」の前ではag、「l」の前ではal、「n」の前ではan、「p」の前ではap、「r」の前ではar、「s」の前ではas、「t」の前ではatとなります。また、sc、sp、stの前では、aだけになります。
adapt=「ad」(~に)+「apt」(合せる)=「適合させる」。adhere=「ad」(~に)+「here」(くっつく)=「(物が~に)しっかりくっつく」。adjoin=「ad」(~に)+「join」(つなぐ)=「~に隣接する」。adverse=「ad」(~に)+「verse」(回転する)->(~に曲げられた)=「反対する」。accelerate=「ac」(~へ)+「celerate」(急ぐ)=「加速する」。accommodate=「ac」+「com」(一緒に)+「modate」(測定する)->(両方が合うように測定する)->(~に合う収容力がある)=「適応させる」「(ホテルなどに)宿泊させる」「調達する」。accompany=「ac」+「company」(仲間)->(仲間と一緒に行く)=「一緒に行く、付き添う」「付随して起こる」。accomplish=「ac」(強意)+「complish」(満たす)->(すっかり満たす)=「成し遂げる。affirm=「af」(強意)+「firm」(強固にする)=「断言する」。aggress=「ag」(強意)+「gress」(踏み込む)=「攻撃する」。allocate=「al」(~に)+「locate」(置く)=「割り当てる」」。annihilate=「an」(強意)+「nihil」(ゼロ)+「ate」=「全滅させる」。appoint=「ap」(~を)+「point」(指す)=「指名する」。arrive=「ar」+「rive」(岸)->(岸に着く)=「到着する」。assimilate=「as」+「simil」(似ている)+「ate」=「(考え・知識などを)徐々に理解する」「消化吸収する」。associate=「as」(~に)+「soci」(結ぶ)+「ate」=「連想する」「仲間に加える」「関連付けられる」。attract=「at」(~の方に)+「tract」(引き寄せる)=「興味などを引く」「(磁石などで)引き付ける」。ascend=「a」+「scend」(登る)=「登る、上がる」。aspire=「a」(~に)+「spire」(呼吸する)->(心が弾む)=「熱望する」。astringent=「a」+「string」(紐)+「ent」=「収斂性の」「血止めの」「味が渋い」。
●alは「全て」「全く」
alは「全て」「全く」という意味の接頭辞として使われることもあります。
almighty=「al」+「mighty」(力の)=「全能の」。almost=「al」+「most」(ほとんど)=「ほとんど」。alone=「al」+「one」(一人)=「たった一人で」。already=「al」+「ready」=「もう」「既に」「今までに」。always=「al」+「way」(道)+「s」->(途中ずっと)=「いつでも」。
※adが「l」で始まる語根につく場合もalとなりますので、注意してください。例:allude=al(~と)+lude(遊ぶ)->(友人と遊びながら冗談に言う)->「(聞き手が多分知っていると思われることを)それとなく言う」「ほのめかす」。
●ambiは「周囲」「両方」「二重」
ambiは「あちこち」という意味です。ambitionはあちこち(ambi)歩き回る(it)ことです。古代ローマでは官職の候補者は、投票で選ばれましたので、候補者はあちこち歩き回って自分への投票を呼びかけました。このような人は当然野心を持っていることが多いので、やがてambitionは「野心」という意味になりました。
ambiguous=「ambi」+「gu」(agere=go)+「ous」->(あちこち歩き回る)=「曖昧な」。ambition=「ambi」+「it」(ire=行く)+「ion」->「(古代ローマ)当選を求めて歩き回る」=「野心」。ambulance->(歩く病院)->「野戦病院」「病院車」「救急車」
●anti(ant)は「反対の」
antiは「反対の」という意味です。母音またはhの前では、antとなります。
antislavery=「奴隷制度の反対の」。antibiotic=「anti」+「biotic」(生命の)=「抗生物質」。antibody=「anti」+「body」=「抗体」。antidote=「anti」+「dote」(与えられた)=「解毒剤」。antipathy=「anti」+「pathy」(感情)=「(生理的な)嫌悪」。antirejection=「anti」+「rejection」=「(臓器移植に伴う)拒絶反応の抑制の」。antiseptic=「anti」+「septic」(敗血病の)=「消毒作用のある」。antisocial=「anti」+「social」=「反社会的な」。antitoxin=「anti」+「toxin」(毒素)=「抗毒素」「特別の抗体の血清」。antitrust=「anti」+「trust」=「反トラスト法の」「独占禁止法の」。antivenom=「anti」+「venom」(悪意、毒)=「解毒剤」。antagonism=「ant」(~に対して)+「agon」(競技)+「ism」->(~に対して競技を挑む状態)->「敵対心」。antarctic=「ant」+「arctic」(北極)=「南極の」。anthem=「ant」+「hem」(音、声)->(歌声が反響する)=「讃美歌」。antonym=「ant」+「onym」(名詞)=「反意語」。
ant(i)には似ていて紛らわしいものがいくつかあります。anteは「前の」という意味です。例えば、antemeridian=「午前の」、antecedent=「時間・順序の先行の」、anticipate=「anti」+「cipate」(取る)=「予想する」、antique=「anti」+「ique」(形容詞語尾)=「時代を経た」「古臭い」、antiquity=「古代」「古代の遺品」。anteroは「前部」という意味です。また、anthoは「花」という意味です(anthology=詩選集)。anthrop(o)は「人間の」という意味です。例:anthropology=「anthropo」+「logy」=「文化人類学」。
autoは「自分で」という意味の接頭辞です。autoといえばオートバイをイメージする人が多いと思いますが、オートバイは「bike」、「motorcycle」などが使われます。自動車は「automobile」です。
autobiography=「自叙伝」。automatic=「自動式の」。automation=「自動操作」。autonomy=「auto」+「nomy」(法)=「自治体」。
●beは「強意」「~にする」「~で覆う」「~の上に」「~のあたりに」
beは接頭辞として使うと、「強意」「~にする」「~で覆う」「~の上に」「~のあたりに」などの意味を持ちます。
≪強意≫
beloved=「be」+「love」+「ed」=「最愛の」。beseech=「be」+「seech」(seek=捜す)=「嘆願する」。besprinkle=「be」+「sprinkle」(まく)=「散布する」。bestir=「be」+「stir」(ゆすぶる)=「奮起させる」。
≪~にする≫
becalm=「be」+「calm」=「静める」。befool=「be」+「fool」=「馬鹿にする」。befriend=「be」+「friend」=「味方にする」。befit=「be」+「fit」=「~に適する」。befoul=「be」+「foul」(不潔な)=「~を汚す」。
≪~でおおう≫
becloud=「be」+「cloud」(雲)=「曇らす」。bedew=「be」+「dew」(露)=「~を露・なみだでぬらす」。befog=「be」+「fog」(霧)=「霧で覆う」。bemire=「be」+「mire」(どろ)=「泥だらけにする」。
≪~の上に≫
befall=「be」+「fall」=「(不幸などが)(まるで運命で決まっているかのように人に)起こる」。behold=「be」+「hold」(保つ)=「見る」。bemoan=「be」+「moan」(うめき声を上げる)=「嘆き悲しむ」。beset=「be」+「set」(配置する)=「包囲する」。
≪~のあたりに≫
before=「be」+「fore」(前から)=「~の前に」。below=「be」+「low」=「~の下に」。between=「be」+「tween」(two)=「~の間に」。beyond=「be」+「yond」(向こうに)=「~の向こうに」。
●bene(bon)は「良い」
beneは「良い」という意味の接頭辞です。
benediction=「bene」(良い)+「diction」(祈りをあげる)=「祝福」「感謝の祈り」。benefaction=「bene」+「fact」(行う)+「ion」=「善行」。beneficent=「bene」+「fic」(行為)+「ent」=「慈善心に富んだ」。beneficial=「benefici」(善行、慈善)+「al」=「有益な」。benefit=「bene」+「fit」(行われた)=「利益」。benevolent=「bene」+「vol」(望むところの)+「ent」=「親切な」。bonbon->(bonの繰り返し)=「ボンボン(砂糖菓子の一種)」。boon=「恩恵」(->bon)。bounty=「boun」(->bon)+「ty」=「気前の良さ」「恵み深さ」。bountiful=「気前の良い」。
●biは「two、2つ」
biは「2つ」という意味です。「年2回の」はbiannual、「2年間の期間」はbiennium、「2年ごとの」はbiennial、「2年ごとに開催される芸術展覧会など」は「biennale」といいます。
biannual=「bi」+「annual」(年の)=「年2回の」(※2年ごとの=biennial)。bicycle=「自転車」。bilingual=「2か国語をはなす」。biscuit=「bis」+「cuit」(焼かれた)->(表と裏の2回焼かれた)=「ビスケット」(軍隊や病院の朝食用?※保存がきくように十分焼いた)。
●byは「副次的な」
bylaw=「bye」+「law」「(地方自治体の)条例、(会社などの)規則」。bypass=「う回路」(*pass byの名詞化)。bypath=「わき道」。byproduct=「副産物」。
●cataは「全面的に」「下方に」「反して、後ろへ」「間違って、不利に」
cataは「全面的に」「下方に」「反して、後ろへ」「間違って、不利に」などを意味します。カタログcatalogueのcataは全部のという意味です。カテゴリcategoryのcatは「下」という意味になります。
≪全面的に≫
cataclysm=「大洪水」「地殻変動」。catalogue=「cata」(完全に)+「logne」(集める)->(完全に集めたもの)->「カタログ、目録、便覧」。
≪下に≫
catalysis=「cata」(下に)+「lysis」(緩める)->(分解する、溶解する)->「触媒反応」。catalyst=「触媒」。cataract=「cata」+「ract」(途切れる)->(川の流れが止まる)->(流れを溜める)->「大滝」。catarrh=「cata」+「rrh」(流れる)=「カタル」(※痰や鼻水を分泌させる)。catastrophe=「cata」+「strophe」(回転する)->(当初は悲劇の大詰め、破局の意味)->「大災害」「大変動」。catechize=「cat」(->cata)+「echize」(聞こえる)=「キリスト教の教義を問答形式で教える」。category=「cat」(->cata)+「egory」(集団)=「学問体系の部門、範疇」。
cataractには白内障の意味もあります。これは城門の落とし格子が滝のように落ちて入り口をふさいでしまうように視界をふさいでしまうことから来ているようです。
≪反して、後ろに≫
catapult=「cata」(反対方向に)+「pult」(放つ)->(放つ方向とは反対方向に)->「投石器」。
語根のcirc(cyc)は「輪」の意味ですが、接頭辞にもよく似たものがあります。それは、circumで、意味は「周囲に」とか、「ぐるぐると」となります。
circumference=「circum」(ひと回りして)+「fer」(運ぶ)+「ence」=「周囲」「円周」「縁」。circumambient=「circum」+「ambient」(場所全体の)=「周囲の、取り巻きの」。circumambulate=「circum」+「ambulate」(動き回る)=「(儀式ばって)歩き回る」。circumbendibus=「遠回しの言い方」(->circumlocution)。circumcircle=「外接円」。circumfluent=「(水域などで)囲まれた」。circumfuse=「(光・液体などを)周囲にそそぐ」。circumjacent=「circum」+「jacent」(横たわっている)=「四方に接した」。circumlocution=「circum」+「locution」(話しぶり)=「回りくどい言い方」。circumlunar=「circum」+「lunar」=「月の周りを回る」。circumnavigate=「周航する」「(世界を船で)一周する」。circumpolar=「極周辺の」「極地方を回る」。circumrotate=「(車輪のように)回転する」。circumscribe=「制限する」「周囲に線を引く」「(幾何)外接させる」。circumsolar=「太陽の周りの」。sircumspect=「circum」(周囲を)+「spect」(見る)->(周りをよく見る)->「用心深い」「慎重な」。circumstance=「circum」+「stance」(立っていること)=「環境」「状況」。circumterrestrial=「地球の周りを回る」。circumvent=「circum」+「vent」(来る)=「巡回する」「(計画を)妨げる」。circumvolve=「circum」+「volve」=「回転する」。
●com(co、col、cor、con)は「ともに」「強意」
comは「ともに」あるいは「強意」の意味で使われます。後に続く語根によって様々に変化していますので注意してください。「l」で始まる語根の前では、colと変化します。また、「r」で始まる語根の前では、corに、「p」「b」「m」の前では、comのままで使います。またcomがcoに変形することもあります。さらに、「p」「b」「m」「l」「r」「h」「w」以外の前では、conとなります。
≪co≫
coagulate=「co」+「agulate」=「(溶液を)凝固させる」。coalesce=「co」+「alesce」=「合体する」「癒着する」。coalition=「co」+「ali」+「tion」=「(党・国家などの)連合」。coaptation=「(医学)骨・傷などの接合」。coauthor=「共著者」。coaxial=「同軸の」。coaxial
cable=「同軸ケーブル」。cochair=「共同議長」。coeducation=「男女共学」(※省略形はcoed)。coefficient=「共同作業の」。coerce=「co」(強意)+[erce」(閉じ込める)=「無理やり・・・させる」。coeval=「同時代の」。coexist=「共存する」。cofounder=「共同設立者」。cognate=「co」+「gnate」(生まれた)=「祖先を共にする、同血族の」。cohabit=「(結婚せずに)同棲する」。cohabitation=「同棲」「共同生活」「共存」。coheir=「共同相続人」。cohere=「co」+「here」(くっつく)=「密着する」。coherence=「(話・文章の)首尾一貫性、理路整然としていること」。coherent=「密着した」。cohesion=「co」+「he(rent)」+「sion」=「密着」「結束」。coincide=「co」+「incide」(倒れる)=「同時に起こる」。coinsure=「共同保険を掛ける」。
≪col≫
collaborate=「col」+「laborate」(働く)=「協力する」。collapse=「col」+「lapse」(落ちる)=「(建物などが)崩壊する」。collateral=「col」+「lateral」(横の)=「相並んだ」「平行する」「付随する」。collateral
contract=「副契約」。colleague=「col」+「league」(代表者を選ぶ)=「(専門職・公職にある人の)同僚」。collect=「col」+「lect」(集める)=「集める」。college=「col」+「lege」(選ぶ)=「大学」。collide=「col」+「lide」(打つ)=「衝突する」。colligate=「結びつける」。collocate=「並べる」。collocation=「連語」。collogue=「仲良くなる」。colloquy=「col」+「loquy」(話す)=「会談」「対話」。collude=「共謀する」。
collegeは元々は「同僚の集まり、団体」という意味です。the electoral collegeは米国の「大統領選挙委員団」、the
College of Cardinalsは枢密院です。
≪com≫
combat=「com」+「bat」(戦う)=「戦闘」。combine=「com」+「bine」(2と2を合わせる)=「結合させる」。combination=「combin(e)」+「ation」=「組み合わせ」。combustion=「com」+「bust」(燃える=burn)+「ion」=「燃焼」。combustion
furnace=「燃焼炉」。comfort=「com」(強意)+「fort」(力)=「快適さ」。comfortable=「快適な」。command=「com」(強意)+「mand」(任せる、強制する)=「命ずる」。commemorate=「com」+「memorate」(思い出させる)=「記念する」「祝う」。commence=「com」(強意)+「mence」=「開始する」。commencement
exercises=「卒業式」(卒業式は人生のスタートという考え方)。commend=「com」(強意)+「mend」(委ねる)=「ほめる」「推薦する」。comment=「com」(強意)+「ment」(心に掛けること)=「論評」。commentary=「comment」+「ary」=「論評」「解説書」。commentate=「論評する」。commerce=「com」(一緒に)+「merce」(商品を扱うこと)=「商業」。commission=「com」+「mit」+「sion」=「委任」。commissioner=「委員」「理事」。commit=「com」+「mit」(送る)->(ある人に一切を送る)->(委ねる)=「罪などを犯す」「委託する」。commitment=「commit」+「ment」=「約束」「義務」「献身」。commodity=「com」(強意)+「mod」(便利な)+「ity」=「産物」「商品」。common=「com」+[mon」(普通の、平凡な=mean)=「共通の」。common
wealth=「共和国」。commotion=「com」+[move」+「tion」=「激動」「興奮」。communicate=「communic」(->common)+「ate」=「知らせる」。communism=「共産主義」。community=「commun」(->common)+「ity」=「地域社会」。commute=「com」(強意)+「mute」(変える)=「取り替える」「罪を重いものから軽いものに変える」「通勤する」。compact=「com」(強意)+「pact」(堅く締められた)=「ぎっしり詰まった」。compact=「com」+「pact」(同意した)=「合意」「協定」。companion=「com」+「pani」(パン)+「on」(人)->(一緒にパンを食べる人)=「仲間」。company=「同席すること」「仲間」「来客」「会社」。compare=「com」(共に)+「pare」(同等の状態に置く)=「比較する」。compartment=「com」+「part」(分ける)+「ment」->(完全に仕切られたところ)=「区画」。compass=「com」+「pass」(歩くこと)->(一緒に歩く)=「羅針盤、方位磁石」。compassion=「com」(一緒に)+「passion」(苦しむこと)=「助けてやろうという深い思いやり」。compassionate=「哀れみ深い」。compatible=「com」(互いに)+「pat」(同情する)+「ible」->(互いに馬が合う)->「矛盾しない、共存できる」「適合性のある」。compatriot=「com」+「patriot」(同人)=「同胞」「同国人」。compel=「com」(完全に)+「pel」(追いやる)=「無理やり~させる」。compensate=「com」+「pensate」(重さを量る)->(重さを釣り合わせる)=「賠償する」。compete=「com」+「pete」(求める)=「~を得るために競争する」。competence=「能力」。competency=「(証人などの)法的適格性」。competent=「~に必要な能力を持つ」。competition=「競争」。competitor=「競争する人」「競争相手」。compile=「com」+「pile」(押す、印刷する)=「編集する」。complacent=「com」+「placent」(喜ばせる)=「自己満足の」「~に対して悦に入った」。complain=「com」+「plain」(嘆く、悲しむ)=「(同情を引くように)不満を言う」。complete=「com」+「plete」(満たす)=「全部の」「完備した」。complement=「com」+「ple(te)」(満たす)+「ment」=「補完物」。complicate=「com」+「plicate」(重ねる)->(重ね合わさった)=「(事を)理解しにくくする」。compliment=「com」+「pli」(満たす)+「ment」=「賛辞」。complex=「com」(一緒に)+「plex」(織られた)=「複合の」。compliance=「com」+「pli(ant)」+「ance」=「(要求・命令などに)従うこと」「追従、へつらい」。comply->(completeにする)=「(命令・要求・規則に)従う」。component=「con」+「pon」(置く)+「ent」=「構成要素」。compose=「com」+「pose」(置く)=「構成する」「組み立てる」。composite=「com」+「posite」=「複数の要素で構成された」。compound=「com」+「pound」(置く)=「(2つ以上の要素)から成る」。comprehend=「com」+「prehend」(掴む)=「理解する」。compress=「com」+「press」(押し付ける)=「押し付ける」「詰め込む」。comprise=「com」+「prise」=「包含する」「(部分が)(団体・組織を)構成する」。compromise=「com」+「promise」(約束する)=「妥協」。compulsive=「com」+「pul」(->pel)+「sive」=「強制的な」。compulsory=「com」+「puls」+「ory」=「強制的な」。compute=「com」+「pute」(計算する)=「計算する」。
≪con≫
concatenate=「鎖状につなぎ合わせる」「文字列を連結する」。concave=「con」(強意)+「cave」=「凹面の」。conceal=「con」(強意、すっかり)+「ceal」(隠す)=「隠す」。concede=「con」(一緒に)+「cede」(行く)=「~が正しいとしぶしぶ認める」「容認する」。conceive=「con」+「ceive」(取り入れる)=「(事・物を)全く新しく思いつく」「心に抱く」。concentrate=「con」+「centr」(中心)+「ate」->(中心に集中させる)=「中心に集める」「集結させる」。concentric=「con」+「centric」=「中心が一緒の」「集中的な」。concept(conceiveの過去分詞に相当する語の名詞化)=「概念」。conception=「概念」。concern=「con」+「cern」(ふるい分ける)->(ふるい分けをするために混ぜる)->(関わる)=「関係する」。consession=「譲歩」。concise=「con」+「cise」(切られた)->(不要部分をすっかり切り離された)=「簡潔な」。conclude=「con」(完全に)+「clude」(閉じる、終わる)=「結末をつける」「成し遂げる」「結論を出す」。concord=「con」+「cord」(心)->(二人の心が一緒)->(一致)=「(意見・感情・利害などの)一致」。concourse=「con」+「course」(進路)=「(人・物の)集合、川・事件などの合流」。concrete=「con」(一緒に)+「crete」(成長した)=「具体的な」「明確な」。concur=「con」+「cur」(走る)=「意見が一致する」「同時に起こる」。condemn=「con」+「demn」(責める=damn)=「責める」。condense=「con」(強意)+「dense」(濃くする)=「(流体・気体などを)濃くする」。condescend=「con」(完全に)+「descend」(降りる)=「謙遜する」。condition=「con」+「di」(言う、指摘する)+「tion」->(様子、条件、状態などについて)話し合うこと」。condole=「con」(一緒に)+「dole」(悲しむ)=「哀悼の意を表す」。condolence=「悔み」「哀悼」「慰めの言葉」。condolore=「(音楽)悲しそうに」。condominium=「con」+「dominium」(領地=dominion)=「分譲アパート」。condone=「con」+「done」(与える)=「(罪・違反などを)許す」。conduce=「con」+「duce」(導く)->(良い結果を皆に導く)=「よい結果に導く」「貢献する」。conduct=「con」+「duct」(導く)=「(道徳上の)行い、品行」。conductivity=「電気伝導性」。conduit(導くこと<-conductからの派生)=「(水・ガスの)導管」。confection=「con」+「fec」(作る)+「tion」。confederate=「con」+「federate」(同盟させられた)=「同盟」。confer=「con」+「fer」(運ぶ、行かせる)=「与える」。conferee=「会議出席者」。conference=「会議」。confess=「con」+「fess」(認める)=「白状する」「秘密を打ち明ける」。confide=「con」+「fide」(信頼する)=「信頼する」。configuration=「外形」「星座」。configure=「con」+「figure」=「(コンピュータを)・・・に適するように~として構成する、環境設定をする」。confine=「con」+「fine」(境界)=「制限する」「限定する」。confirm=「con」+「firm」(固い)->(強固にする)=「確かめる」。confiscate=「con」+「fisc」(財布、公庫)+「ate」->(公庫のものにする)->「(公式に)没収する、押収する」。conflagration=「con」+「flagr」(燃える)+「ation」=「大火」。conflict=「con」+「flict」(打つ)->(強打する)=「闘争」「論争」「利害・意見などの)衝突」。confluence=「con」+「flu」(流れる)+「ence」=「合流」(=conflux)。conform=「con」+「form」(形成する)=「(慣習・規則などに)従う」。confront=「con」+「front」(額)->(しっかりと顔を向ける)=「(困難などに)立ち向かう」。confuse=「con」+「fuse」(注ぐ)=「混同する」「~と間違える」「困惑させる」。confusion=「混乱」。confute=「con」+[fute」(打ち負かす)=「論破する」。congenial=「con」+「genial」(愛想の良い)=「気心の合った」。congeniality=「(性格・趣味などの)一致、性分が合うこと」。congest=[con」+「gest」(運ぶ)=「無理に詰め込む」。congestion=「(人・物の)密集」。conglobate=「con」+「glob」(->globe=球体)+「ate」=「球状にする」。conglomerate=「con」+「glomerate」(巻いて玉にする)=「(物が集まって)丸く固まった」。conglomeration=「固まり」「複合企業の形成」。conglutinate=「con」+「glu」(->glue=にかわ)+「tin」+「ate」=「癒着させる」。congratulate=「con」+「gratul」(喜びを表す)+「ate」=「祝う」。congregate=「con」+「gregate」(群がる)=「(人・物が)集まる」。congress=「con」+「gress」(来る、歩く)->(共に来る)=「集会、会議」「国会」。conjecture=「con」+「jecture」(投げること)->(考えなどを一緒に投げて集めること)=「憶測」。conjoin=「con」+「join」=「結合させる」。conjugate=「con」+「jug(are)」(つなぐ)+「ate」=「(動詞を)活用させる」。conjunction=「con」+「junct」(つなぐ)+「ion」=「結合」。conjure=「con」+「jure」(誓う)->(共謀する)=「(霊・悪魔などを)まじないで呼び出す」「食事などを手早く出す」。connect=「con」+「nect」(結びつける)=「二つ以上のものをつなぐ」。connive=「con」+「nive」(->neve=not)=「(悪事などを)見て見ぬふりをする」。connotate=「con」+「not」(->note=印をつける)+「ate」->(本物と一緒に表示するもの)=「言外の意味」「含意」。connote=「(本来の意味の他に)・・・を意味する」「内包する」。conquer=「con」+「quer」(求める、入手する)->(完全に獲得する)=「征服する」。conquest=「征服」。conscience=「con」+「science」(知っていること)->(善悪の区別をよく知っていること)。conscious=「con」+「sci」(知っている)+「ous」->(よく知っている)=「意識している」。conscribe=「con」+「scribe」(書く)=「制限する」。consecrate=「con」+「secrate」(神聖にする)=「(生命などを主義・目的に)捧げる」。consecutive=「con」+「secut」(従う、後に続く)+「ive」=「連続した」。consensus=「con」+「sensus」(感じたこと)->(皆と共に同じことを感じた)=「(意見などの)一致」。consent=「con」+「sent」(感じる=sense)=「(よく考えた上で)同意する」「承諾する」。consequent=「con」+「sequent」(従う、後に続く)=「結果として起こる」。conserve=「con」+「serve」(保つ)=「保存する」。consider=「con」+「sider」(星)->(多くの星を一緒に見る)=「よく考える、熟慮する」。considerate=「con」+「sider」(星)+「ate」=「思いやりのある」。consign=「con」+「sign」(署名する)=「(人・物を)(保護者・管理者に)引き渡す、預ける」。consist=「con」+「sist」(立つ)=「~から成り立つ」。consistency=「(物質の)堅さ、堅牢制」。consociate=「con」+「soci」(交わる)+「ate」=「友好関係になる」「提携する」。console=「con」+「sole」(慰める)=「慰める」。consolidate=「con」+「solid」(堅固な)+「ate」=「合併する」「統合する」。consonant=「con」+「sonant」(音を出す、響く=sound)->(母音と一緒に鳴り響くが原意)->「子音」。consort=「con」+「sort」(分かち合う)=「(通例国王・女王の)配偶者」「同僚」。conspire=「con」+「spire」(息をする)=「共謀する」。constant=「con」+「stant」(立っている)=「不変の」。constellation=「con」+「stell(ate)」(星のある)+「ation」=「星座」。consternation=「con」+「sterna」(恐怖で苦しめる)+「ation」=「非常な驚き」。constipate=「con」+「stip」(->stipo=圧縮する)+「ate」=「便秘させる」。constituent=「con」+「stitu(te)」(建立する)+「ent」=「構成する」。constitute=「con」+「stitute」(組み立てる)=「構成する」。constrain=「con」+[strain」(結ぶ)=「強いる」「(計画などを)阻止する」。constrict=「con」+「strict」(結ぶ)=「(のどなどを)締め付ける」「(血管などを)圧縮する」。construct=「con」+「struct」(積み上げる)=「組み立てる」。consume=「con」+「sume」(食べる、飲む)=「消費する」。consummate=「con」+「sum」(合計)+「ate」=「完成する」。consumption=「consump」(->consume)+「tion」=「消費」。contact=「con」+「tact」(触れる)=「接触」。contagion=「con」+「tagion」(触れること)=「(病気の)接触感染」。contain=「con」+「tain」=「含む、持っている、入っている」。container=「容器」。containment=「抑制」「束縛」「封じ込め」。contaminate=「con」+「taminate」(触れる)=「汚染する」。contemplate=「con」+「templ」(神殿、観察用の空き地=temple)+「ate」->(占い用にたっぷり観察場所を設ける)=「じっくり観察する」「鑑賞する」。contemporary=「con」+「tempor」(時間)+「ary」=「同時代に存在する」「同時代の」。contempt=「con」+「tempt」(軽蔑する)=「軽蔑」。contend=「con」+「tend」(伸ばす)->(共に伸ばし合う)=「競争する」。content=「con」+「tent」=(containと同語源)=「内容」。contest=「con」+「test」(証言する)=「競争」「論争」。context=「con」+「text」=「(文の)前後関係、文脈」。contingent=「con」+「ting」(触れる)+「ent」=「(事が将来の不確定要素に)依存する、~次第の」。continue=「con」+「tinue」(保つ=tain)=「(状態・動作が)(ある時まで)間断なく続く」。contort=「con」+「tort」(ねじる)=「(手足などを)ひどくねじる」「曲解する」。contour=「con」+「tour」(->turn)->(ぐるぐる回る)=「(山などの)輪郭(線)」「外形」「(女性の)体の線」「概略」「形勢」。contour
line=「(地理)等高線」。contour map=「等高線地図」。contribute=「con」+「tribute」(与える)=「援助・金などを・・・のために~に与える」。contrite=「con」+「trite」(こすりつける)=「(人・顔つきなどが)悔恨の」「(人が)悔い改めた」。contrition=「悔恨」。contrive=「con」+「trive」(見つける)=「考案する」。convalescent=「con」+「val」(強くなる)+「escent」(・・・期の)=「(患者の)回復期の」「回復期患者のための」。convect=「con」+「vect」(運ばれた->※運ぶの意味のvehereの過去分詞vectusからの派生)=「対流で熱を送る」。convection=「対流」。convene=「con」+「vene」(行く)->(一緒に行く)->「(委員などが)会に集まる」。convenient=「con」+「veni」(行く)+「ent」->(一緒に行ける状態)->「(場所・事・物などが)・・・にとって便利な状態である、都合の良い」。convent=「con」+「vent」(行った)->(読み書きなどを習うために子供たちが一緒に行った)->「修道院(特に女子修道院)」。convention=「con」+「ven(e)」+「tion」=「(政治・宗教上の)代表者会議」「集会」「慣習」。converge=「con」+「verge」(曲げる、傾斜させる)=「(意見・関心・道などが)一点に集まる」「集中する」。converse=「con」+「verse」(回る)=「談話する」。convert=「con」+「vert」(回る)=「転換する」。convertible=「convert」+「ible」=「変えられる」。convey=「con」+「vey」(道を進む)=「運ぶ」。convict=「con」+「vict」(打ち勝つ、征服する)=「(法廷・裁判官が)人に有罪の判決を下す」。convince(convictと同語源)=「議論して人に・・・を納得させる」「確信させる」。convoke=「con」+「voke」(呼ぶ)=「(会議などを)招集する」。convulse=「con」+「vulse」(引き抜く)=「激しく震動させる」。
≪cor≫
correspond=「cor」+「respond」(応じる)->(応じ合う)=「一致する」。correct=「cor」+「rect」(まっすぐに導く)=「正しい」。correlation=「cor」+「relation」(関連すること)=「相互関係」。corrod=「cor」+「rode」(かみ切る)=「(金属を)腐食させる」。corrupt=「cor」+「rupt」(折れる)=「(道徳的に)堕落した」。
●contra(counter)は「逆に、反対の」
contraband=「contra」+「band」(宣言、命令)=「密輸」。contracept=「避妊する」。contradict=「contra」+「dict」(言う)=「否定する」。contrary=「contra」+「ary」=「反対の」。contrast=「contra」+「st」(立つ)=「対照」。contravene=「contra」+「vene」(行く)=「(法律・習慣などを)破る」。control=「cont」(->contra)+「rol」(->roll)->(勝手に転がっていくのに逆らう)->「制御する」「支配する」。controvert=「contro」+「vert」(回す)=「論争する」。counteract=「counter」+「act」=「反作用する」。counterattack=「counter」+「attack」=「逆襲する」。
※counterはcontraと同様に「逆、反対の」という意味の他に、「対応、相補的な」「複製の、代わりの」という意味の場合もあります。≪対応、相補的な≫の例:counterpartは日本の外務大臣に対して、アメリカの国務長官のように対応する地位の人を表します。この他に、counterbalance=「釣合いおもり」などがあります。≪複製の、代りの≫の例:counterfeit=「偽造の」。counterfoil=「(領収書・小切手・郵便為替などの)控え、半券」。
DEF
●deは「強意」「下へ」「離す、離れる」
deは「強意」「下へ」「離す」というようにいろいろの意味があります。日本語としてよく利用するデモンストレーション(demonstration)の「de」は強意で使われます。demonstration=「de」+「monstr」+「ate」+「ion」でmonstrは「見せる」とか「示す」という意味です。monsterは「神が何かを示すために警告したもの」が原義です。ゴジラは放射能の恐ろしさを示すために神によって使わされた使者ということでしょうか。
deは「下へ」という意味もあります。defameなら「名誉を傷つける」という意味になります。derailは「離れる」という意味で使っていますので、「脱線する」となります。
≪強意≫
declaim=「de」+「claim」(叫ぶ)=「(人前で)話す、演説する」。declare=「de」+「clare」(->clear=明らか)=「宣言する」「布告する」。deliberate=「de」+「liberate」(はかりにかける)->(しっかりと誤差のないように測る)=「慎重な」「思慮深い」。demonstrate=「論証する」「証明する」「感情・意思・性質・能力などをあらわにする」。denude=「de」+「nude」=「裸にする「はぎとる」「奪う」。deny=「de」+「ny」(否定する)=「否定する」。depict=「de」+「pict」(絵を描く)->(生き生きと描く)->「描写する」「活写する」。
≪下へ≫
debase=「de」+「base」=「品性を落とす」。debate=「de」+「bate」(->beat=打つ)->(言葉で叩き落す)=「(賛成反対に分かれて激しく)討論する」。decay=「de」+「cay」(崩れ落ちる)=「腐る」「衰退する」。decline=「de」+「cline」(曲げる)->(主題から離れる)=「(招待などを丁重に)断る」「~を傾ける」。defame=「de」+「fame」(評判))=「名誉を傷つける」。degrade=「de」+「grade」(等級、程度、あゆみ)=「(人の地位を)下げる」「品位を下げる」。deposit=「de」+「posit」(置かれた)->(下に置かれたもの)->(銀行の業務下に置かれたもの)=「預金する」「(特に注意して)確実に置く」。depress=「de」+「press」(press)=「意気消沈させる」「不景気にする」。
≪離す、離れる≫
decamp=「de」+「camp」=「(軍隊が)野営地を引き払う」。decontrol=「de」+「control」=「(政府が)(価格・事業などへの)管理・統制を撤廃する」。deflower=「de」+「flower」=「花をもぎ取る」。defrost=「de」+「frost」(凍る)=「(冷凍品などを)解凍する」。dehydrate=「de」+「hydr」(水の)+「ate」(~する)=「脱水させる」。demoralize=「de」+「moral」(道徳)+「ize」->(道徳を悪化させる)=「やる気を失わせる」。deport=「de」+「port」(運ぶ)=「(外国人・囚人などを)強制的に国外追放する」。depose=「de」+「pose(置く)=「(人を)(政権・高位から)退ける」。derail=「de」+「rail」=「脱線する。detour=「de」+「tour」(回る)->(向きを変えて立ち去る)=「回り道をする」。
decは「10」で、decaは10倍、deciは10分の1となります。
decade=「(西暦で下1桁が0~9の)10年間)「10年間」「長年」。Decalogue=「モーゼの十戒」。decapod=「10足動物(カニなど)」。December=「ローマ歴の10月」(現在のグレゴリオ暦では12月に当たる)。decameter=「10メートル」。decathlon=「十種競技」。decimal=「10進法数」。decigram=「10分の1グラム」。decimeter=「10分の1メートル」。
※グレゴリオ暦はユリウス(ユリウス・シーザ)暦のうるう年の数え方をもっと厳密にしたもので、ユリウス暦とほとんど変わりません。ユリウス暦の前は、太陰暦です。古代ローマの暦では1年は10ヵ月で、今の3月に該当する月が1年の始まりでした。その後、1年は12か月になりましたが、それでも年の始まりは3月でした。従って、9月は7番目の月なのでSeptember、10月は8番目なのでOctober、11月は9番目なのでNovember、12月は10番目なのでDecemberとなりました。ユリウス暦、グレゴリオ暦で、1年の始まりが1月となってからもこの呼び方がそのまま踏襲されました。
●diaは「通して」「~の間の」
diaは「通して、完全に」「の間に」という意味です。円周上の一点から、円の中心を通って、反対側の円周上にまで至るのが直径(diameter)ですが、これは、中心を横切って(dia)測った(meter)という意味です。
diadem=「dia」(横切って、完全に)+「dem」(結ぶ)->(ひと巻きして結ぶ)->(鉢巻)->(小環)->「王冠」(※東欧諸国の王・女王が頭に巻いた花冠、月桂樹の葉の冠)「王位」。diagnosis=「dia」(通して、完全に)+「gnosis」(知る)->(病気・病状を完全に知ること)->「診察」。diagonal=「dia」+「gonal」(角)->(角から角)=「対角線」。diagram=「dia」(対角線に)+「gram」(書く)=「図形」「列車運行表」。dialect=「dia」(横切って)+「lect」(話す)->(~と話を交わす)=「方言」。dialogue=「dia」(横切って)+「logue」(話す)=「対話」。diameter=「dia」(横切って)+「meter」(測る)=「直径」。
diaphanous=「dia」(通して)+「phanous」(示す)=「半透明な」。diaphragm=「dia」(通して、完全に)+「phragm」(閉じる)=「隔壁、障壁」「(医学)横隔膜」。diarrhea=「dia」(通して)+「rrhea」(流出)=「下痢」。
※diaで「離す」という意味の場合もあります。dialysis=「dia」(離して)+「lysis」(ゆるめる=loosen)->(血液中の老廃物を分離する)=「透析」。
●disは「離す」と「否定」
disは「離す」とか「除く」という意味の場合と、「否定」「反対」の意味の場合があります。discoverはカバー(cover)を取り除く(dis)で発見という意味になります。また、diseaseは安楽(ease)ではない(dis)ということで、病気となります。
≪離す、除く≫
disarm=「dis」+「arm」(武器)->(武器を手放す)=「武装解除する」。discover=「dis」+「cover」->(カバーを取り除く)=「みつけだす」。discuss=「dis」(分離)+「cus(s)」(ふさぶる)->(言葉を揺さぶって粉々にする)->「話し合う、討論する」。disharmony=「dis」+「harmony」(調和)=「不調和」。dishearten=「dis」+「heart」(元気)+「en」(~にする)=「勇気をくじく」。dismiss=「dis」(分離)+「miss」(送る)->(向こうへ送り出す)=「解散する」。dispel=「dis」(分離)+「pel」(追う)=「追い散らかす」。disport=「dis」+「port」(運ぶ)=「気晴らしする」。distract=「dis」+「tract」(引っ張る)->(引き離す)=「そらす、紛らす」。
≪否定、反対≫
disable=「dis」+「able」(できる)=「できなくさせる」。disagree=「dis」+「agree」=「意見が合わない」。disappear=「dis」+「appear」(見える)=「見えなくなる」。discredit=「dis」+「credit」(信頼)=「疑う」。disdain=「dis」+「dain」(価値あるものと思う)=「見下す、軽蔑する」。disease=「dis」+「ease」(安楽)=「病気」。disgrace=「dis」+「grace」(面目)=「不名誉」。dishonest=「dis」+「honest」=「不正直」。dishono(u)r=「dis」+「hono(u)r」(名誉)=「不名誉」。disorder=「dis」+「order」=「混乱している状態」。displease=「dis」+「please」(喜ばす)=「不快にする」。distrust=「dis」+「trust」(信用する)=「不信」。
●duo(do、dou、du)は「二つ」
duoは「二つ」「二重の」という意味です。doやdou、duはduoの変形です。日本語としてもよく使うダブル(double)は2つ(dou)に重ねる(ple)という意味です。
duo=「二重奏」。dual=「du」+「al」=「二つの、二重の」。duel->(二人の戦い)=「決闘」。duet=「二重層」。duplicate=「du」+「pli」(ple-.重ねる)+「cate」=「二重にする、複製する」。dozen=「do」+「zen」(->ten)->(10と2)->12=「ダース」。double=「dou」+「ble」(->ple=重ねる)=「2重の、2倍の」。doubt->(2つのうちのどちらにするか迷う)=「疑う」。
●enは「中に」「~にする」
enは「中に」という意味の場合と、「~にする」という場合があります。encageならenは「中に」で、「鳥かごに入れる」という意味になります。enableなら「en」は「~にする」で「able」(~できる)にするという意味です。
≪中に≫
encage=「en」+「cage」(鳥かご)=「鳥かごに入れる」。encase=「en」+「case」=「容器に入れる」。enchant=「en」+「chant」(歌う)->(歌って心の中に呪文をかける)=「うっとりさせる」「魅了する」。enclose=「en」+「close」(閉じる)=「土地・建物などを塀や壁で)囲む」。endanger=「en」+「danger(危険)=「危険にさらす」。enshrine=「en」+「shrine」(神社)=「神社に祭る」。embarrass=「em」(->en)+「bar(r)」(横木->障害物)+「ass」=「妨げる」「人を恥ずかしがらせる」。
≪~にする≫
enable=「en」+「able」=「可能にさせる」。endear=「en」+「dear」(大事な、いとしい)=「いとしいと思わせる」。enlarge=「en」+「large」=「大きくする」。enrich=「en」+「rich」=「富ませる」。enslave=「en」+「slave」=「奴隷にする」。
●ex(ec、ef、es、e)は「前の」「外へ」「から離れて」「上の方」「強意」「反対」
exは「前の」「外へ」「から離れて」「上の方」「強意」「反対」という意味です。「前の」という意味の場合は、ex-とハイフォンで、つなぎます。exは場合によっては、ec、ef、es、eなどに変化します。
≪前の≫
ex-boyfriend=「元の恋人」。ex-convict=「前科者」。ex-detective=「元刑事」。ex-husband=「元夫」。ex-premier=「前首相」。ex-president=「前大統領」「前学長」。
≪外へ≫
exact=「ex」+「act」(追い払う)->(追い出す)->(強制的に引き出す)->(要求する)->(正確に量る)=「正確な」。example=「ex」(外へ)+「ample」(取る)->(取り出す)->(多数から取り出されたもの)->「例」「標本」。exanimate=「ex」+「animate」(生命のある)=「元気のない」。excavate=「ex」(外へ)+「cavate」(うつろにする)=「(地面などを)掘る」。 exceed=「ex」(外へ)+「ceed」(行く)=「超過する」。except=「ex」+「cept」(取る)->(例外として取り出す)=「~を除いて」。excerpt=「ex」+「cerpt」(引き抜く)=「引用(句)」。excite=「ex」+「cite」(呼び出す)->(感情を呼び出す)->「興奮させる」。exclude=「ex」+「clude」(->cls閉じる)=「締め出す」。excommunicate=「(教会・宗派などが)(人を)破門する」。excrete=「ex」+「crete」(ふるいにかける)=「排出する」。excursion=「ex」+「cur」(走る)+「sion」->(外へ走り出ること)=「小旅行」。execute=「ex」+「secute」(ついて行く)->(外までついて行く)->(最後までやる)=「実行する」。exempt=「ex」+「empt」(取る)->(取り除く)->「免除する」。exercise=「ex」+「ercise」(包囲、束縛する)->(束縛から外へ出す)->(運動させる)->「(主に身体を)動かすこと」。exhale=「ex」+「hale」(息をする)=「息を吐きだす」。exhaust=「ex」+「haust」(汲みだす)->(空になる)->「(くたくたに)疲れさせる」。exhibit=「ex」+「hibit」(持っている)=「展示する」。exile=「ex」+「ile」(放浪する)=「(母国・故郷から)の追放」。exist=「ex」+「sist」(立つ)->(外に出て立つ)=「存在する」。exit=「ex」+「it」(行く)=「出口」。expect=「ex」+「pect」(見る)->(何かを求めて外を見る)->「予期する」。exodus=「ex」+「odus」(道)->(道を出ていく)=「大移動」「(移民団などの)出国」。expand=「ex」+「pand」(広げる)=「拡張する」。expatiate=「~について長々と話す」。expatriate=「ex」+「patriate」=「国外追放する」。expect=「ex」+「pect(見る)->(何かを求めて外を見る)=「予期する」。expectancy=「期待値」。expectorate=「(痰などを)せきを出した吐き出す」。expel=「ex」(外へ)+「pel」(駆り立てる)=「排出する」「強制撤去する」「追い出す」。expend=「ex」(外へ)+「pend」(重さを量る)->(量り分ける、金を支払う)=「費やす」。expenditure=「消費」。expense(expendの過去分詞に当たる語の名詞化)=「費用」。expensive=「高価な」。expire=「ex」+「pire」(息をする)=「息を引き取る」。explode=「ex」+「plode」(手をたたく)->(手をたたいて舞台から追い出す)->「(爆弾などを)爆発させる」。explore=「ex」+「plore」(大声を上げる)->(大声を上げて獲物を呼び出す)->「探検する」。exponent=「ex」+「pon」(置く)+「ent」->(意見・説明などを外へ出す人)=「解説者」。export=「ex」+「port」=「輸出する」。expose=「ex」+「pose」(置く)->(見えるように外に置く)=「(風雨・危険・批評などに)さらす」。express=「ex」+「press」(押す)->(中にあるものを外に押し出す)->「表現する」。expulsion=「ex」+「puls」(駆り立てる)+「ion」=「追い出すこと」「排除すること」。extend=「ex」+「tend」(伸ばす)=「(鉄道・道路などを)延長する」。exterminate=「ex」+「termin」(境界)+「ate」->(境界から外へ追い出す)->「絶滅させる」。extract=「ex」+「tract」(引く)=「引用する」。exotic=「exot」(外部)+「ic」=「めずらしい」「外来の」。
exはecや、ef、es、eなどに変形します。
escape=「es」+「cape」(頭から被る外套)->(外套を脱ぎ捨てて逃げる)=「逃げる」。eccentric(excentric)=「偏心の」「軸などが中心にない」。ecstasy=「ec」(外へ)+「stasy」(->stansy=置く)->(意識を外へ置く)=「無我夢中」「有頂天」。effect=「ef」+「fect」(作った)->(完成して外へ出したもの)=「結果」。effort=「ef」+「fort」(強い力)->(外に力を出す)=「努力」。educate=「e」+「duc」(導く)+「ate」->(能力を導き出すようにする)=「教育する」。elect=「e」+「lect」(選ぶ)->(選び出す)=「選ぶ、選挙する」。emerge=「e」+「merge」(飛び込む)->(飛び込むとしぶきが外に出てくる)=「(問題・事実などが)現れる」。emit=「e」+「mit」(送る)=「(熱・光・音などを)放つ」。enormous=「e」+「norm」(標準、規格)+「ous」=「法外に大きい」。eruption=「e」+「rupt」(打撃を加えてこわす)+「ion」=「爆発」。evident=「e」+「vident」(見る)->(外から見る)->「明白な」。evolve=「e」+「volve」(転がる)->(ころがり出る)->(巻物がひろがる)=「発展する」「展開する」。
≪~から離れて≫
excel=「ex」(から離れて)+「cel」そびえたつ、突き出る)=「より優れている」。excellence=「優秀さ」。exchange=「ex」+「change」(換える)->(手放して交換する)->「交換する」。excuse=「ex」+「cuse」(責任、義務)=「(行為などについて)許す」。expedient=「ex」(~から離れて)+「pedi」(足)+「ent」->(足かせから足を自由にする)->「(目的の達成に)役立つ」。expedition=「ex」(~から離れて)+「pedi」(足)+「tion」->(足かせから足を自由にすること)->「遠征」。
≪上の方≫
exaggerate=「ex」(上へ)+「agger」(堆積)+「ate」->(上へ積み重ねる)=「大げさに言う」。exalt=「ex」(上へ)+「alt」(高い)=「昇進させる」。
≪強意≫
exacerbate=「ex」+「acerb」(厳しい、辛辣な)+ate(~にする)=「(病気・苦痛などを)悪化させる」。exasperate=「ex」(強意)+「asper」(苦しい)+「ate」->(すっかり不快にさせる)=「(耐えがたいほど激しく人を)怒らせる」。exclaim=「ex」+「claim」(叫ぶ)。exert=「ex」+「ert」(参加する)->(全力を出して参加する)->「力などを使う」。 exhilarate=「ex」+「hilarate」(陽気にする)=「陽気にする」。exhort=「ex」+「hort」(せきたてる、説得する)=「促す」「奨励する」。experience=「ex」+「peri」(試みる)+「ence」->(完全にやってみること)=「経験」。experiment=「experi(ence)」+「ment」=「実験」。explain=「ex」+「plain」(平らな、明らかな)=「説明する」。expletive=「ex」+「plet」(満たす)+「ive」=「補足的な」。exquisite=「ex」+「quisite」(探し求められた)->(十分に探し求められた)->「この上なく優れた」。escort=「es」+「cort」(->correct)->(手ぬかりなく導く)->「付き添いの(男性)」「護衛者」「護衛艦」。
≪反対≫
exonerate=「ex」(反対)+「oner」(荷を積む)+「ate」=「(義務責任などを)免除する」。explicit=「ex」+「plicit」(折りたたんだ)->(包みを広げる)=「明白な」。exploit=「ex」+「ploit」(折りたたんだ)->(折りたたんだものを広げる)=「開発する」「搾取する」「法の穴や状況につけこむ」。
●(exter)は「外側の」
extraは「外側の」とか「範囲外の」という意味です。映画のエキストラ(extra)などでおなじみですね。extraはextraordinary=「extra」+「ordinary」(普通の)の省略形です。「普通ではない」ということですので、「通常のキャスト以外の」配役ということですね。
extraordinary=「extra」(範囲外の)+「ordinary」(普通の)=「並外れた」。extra(extraordinaryの省略形)=「必要以上の」「余分な」「予備の」。exterior(ラテン語のexter=「外側にある」の比較級)=「外側の」。extreme(exterの最上級)=「極端な」。extravagant=「extra」+「vag」(さまよう)+「ant」->(限度を超えて放浪する)=「金遣いの荒い」。external=「extern」(外側にある)+「al」=「外側の」。
foreは「前方」という意味です。これに方向を表すwardがつくと、forwardとなります。forwardはサッカーなどの球技でよく使われますが、前方に構えてもっぱら攻撃に専念するポジションです。職人仲間では「親方」はforemanと呼ばれます。forepersonは「監督」です。
forearm=「fore」+「arm」=「前腕(ひじから手首まで)」。foreboding=「fore」+「bode」(前兆となる)+「ing」=「凶事の前兆」「不吉な予感」。forecast=「fore」+「cast」(投げる)=「予測する」。forefather=「祖先」。forefinger->(前方を指す)=「人差し指」(index
finger)。forefront=「最前部」「(戦闘などの)最前線」。forehead=「額」。foreknow=「予知する」。foreman=「(職人・職場など)親方、監督、班長」。foreperson=「監督、主任」。foretell=「予言する」。forward=「fore」+「ward」(~の方向へ)=「前方の」。
GHI
●hemiは「半」「一部の」
hemiは「半分」という意味です。見渡す限りの空は、天球(sphere)の半分(hemi)ですので、hemisphereとなります。
hemicrania=「hemi」+「crania」(<-cranium頭蓋の複数形)=「偏頭痛」(->migraine)。hemicycle=「hemi」+「cycle」=「半円形の建物」。hemiplegia=「hemi」+「plegia」=「半身不随」(->hemiparesisともいう:paraplegiaは下半身麻痺、quadriplegiaは四肢麻痺)。hemisphere=「hemi」(半分の)+「sphere」(球体、天球)=「半球体」「(地球・天球の)半球」。
●in(im、il、ir)は「中に」「否定」
inは「中に」という意味の場合と、「否定」の意味の場合があります。inspectならinは「中に」で、中を(in)見る(spect)->「検査する」となります。inactiveだったらinは否定で、「活発(active)でない(in)となります。
≪中に、上に≫
indent=「in」+「dent」(歯、へこみ)->(歯でへこみを付ける)=「字下げする」。induce=「in」+「duce」(導く)=「(説き伏せて~させる」「引き起こす」。inflate=「in」+「flate」(吹く)->(吹き込む)=「膨らませる」。infuse=「in」+「fuse」(注ぐ)=「注ぐ」「(信念・思想・活力などを)吹き込む」。inhale=「in」+「hale」(呼吸する)=「(空気・ガスなどを)吸い込む」「飲み込む」。inland=「in」+「land」=「内陸の」。inspect=「in」+「spect」(見る)=「詳しく調べる」「検査する」。invade=「in」+「vade」(行く)=「(軍隊などが)<国などに>侵入する」。invigorate=「in」+「vigor」(活力)+「ate」=「元気づける。invoke=「in」+「voke」(叫ぶ)->(呼びかける、懇願する)->「(神などの加護・助けを)祈願する」「嘆願する」。import=「im」(->in)+「port」(運ぶ)=「運び入れる」。important=「import」+「ant」->(中に運び入れるのは、大切なものだから)=「大切な」「重要な」。impress=「im」+「press」(跡が残るように押し付ける)->「感銘を与える」。imbibe=「in」+「bibe」(->bibere=飲む)=「吸入する」。illuminate=「il」+「lumin」(光)+「ate」->(上に光を当て照らす)=「照らす」。irrigate=「ir」+「rigate」(給水する)->(水を引く)=「灌漑する」。
≪否定≫
inability=「in」+「ability」=「無力」。inactive=「in」+「active」(活動的な)=「不活発な」。inartistic=「in」+「artistic」=「非芸術的な」。incapable=「in」+「cap」(つかむ)+「able」=「能力の欠けた」。incomparable=「in」+「compar」(比較する)+「able」=「比類のない」「たぐいまれな」。incorrect=「in」+「correct」=「不正確な」。independent=「in」+「dependant」(依存の)=「独立の」。indirect=「in」+「direct」(直接の)=「まっすぐでない、遠回しの」「間接の」。infirm=「in」+「firm」(堅い)=「(体が)弱い」「(意志が)薄弱な、優柔不断な」。informal=「in」+「formal」(公式の)=「非公式の」。innumerable=「in」+「numer」(数=number)+「able」(できる)=「数えられない位の、無数の、おびただしい」。insensible=「in」+「sens」(知覚する)+「ible」=「無意識の」「感受性の鈍い」。imbalance=「im」+「ba」(2つ)+「lance」(皿)->(天秤ばかりが釣り合わない)=「不均衡」。immovable=「im」+「mov」+「able」=「移動できる」。impossible=「im」+「possible」=「不可能な」。illegal=「il」+「legal」=「不法の」。illimitable=「in」+「limit」+「able」=「無限の」。irrational=「in」+「rational」(理性のある)=「理性を持たない」。irregular=「ir」+「regular」(規則的な)=「不規則な」。
●interは「相互の関係」「の間」
internetは「inter」+「net(work)」と分解できます。この「inter」は「相互に」(関係する)という意味です。インターナショナル(international=「国家間の」)とか、インターコンチネンタル(intercontinental=「大陸間の」)などの言葉を作ります。
interest=「inter」(~の間に)+「est」(存在する)->「中間にあるもの」「関心をそそるもの」「利益」「財産」などとなります。interface=「inter」+「face」=「面と向かい合う」。interfere=「inter」+「fere」(打つ)->(相互に打ち合う)->「邪魔する」interim=「inter」+「im」(副詞語尾)=「合い間に」。interior=「inter」+「ior」=「内装」。intermediate=
「inter」+「mediate」(真ん中)=「中間の」。interpret=「inter」+「pret」(仲介者)->(二者の仲介者として振舞う)->「解釈する」「説明する」(explain)。interpose=「inter」+「pose」(置く)->(間に置く)->「挿入する」「異議を差し挟む」。interrupt=「inter」+「rupt」(破壊する)->(間に入って破壊する)->「仕事の邪魔をする」。interval=「inter」+「val」(城壁)->(城壁間の距離)->「時間の間隔」。intervene=「inter」+「vene」(来る)=「介在する」「干渉する」。interview=「inter」+「view」(見る)->「会見する」。intersect=「inter」+「sect」(切る->「野原などを横切る」。
・Internet:インターネット
・international:国家間の
・international accord:国際協定
・intercontinental:大陸間の
・intercontinental ballistic missile:ICBM(大陸間弾道弾)
・interest:利益
・interest group:利益団体(圧力団体)
・interest rate:利子率
・considerable interest:相当の利益
・interface:面と向かい合う
・interface adapter:インターフェース・アダプタ
・interfere:邪魔する
・interfere with the ability of breathe:呼吸能力を阻害する
・interim:合い間
・interim agreement:仮契約
・interior:内装
・interior area:内陸地域
・intermediate:中間の
・intermediate school:中学校
・interpret:間に入って解釈する
・interpreter:通訳
・interrupt:仕事の邪魔をする
・interrupt code:割り込みコード
・interval:時間の間隔
・interval training:インターバルトレーニング
・intervene:干渉する
・intervene in the exchange market:市場に介入
・interview:会見する
・interview an applicant:応募者を面接する
・intersect:野原などを横切る
・intersect at right angles:直角に交わる
・intersection accident:交差点事故
・internal pollution:体内汚染
・internal secretion:内分泌物(ホルモン)
interactは「inter」+「act」なので、「相互に作用する」、「影響し合う」という意味になります。interceptは「inter」+「cept」(取る、つかみ取る)で、「横取りする」という意味になります。 intercedeは「inter」+「cede」(行く)で、「仲裁する」の意味になります。interrogateはラテン語の「interrogatus」(質問した)から来ていますが、これも「inter」+「rog」(尋ねる)で「間に入って尋ねる」になります。interruptは「inter」+「rupt」(破壊する)から、間に入って破壊するで、「仕事の邪魔をする」という意味になります。interlopeは「他人ごとに口出しする」ことを言います。intermingleは「inter」+「mingle」(混ぜる)で「混ざり合う」となります。intermissionは「inter」+「miss」(送る)+「sion」で合い間に送り出すことで、「合い間」、「休止」となります(missからミサイルなどが派生します)。intermitは一時的な中断です。interosculateは「互いに浸透する」という意味になります。interpolateは<本文・会話など>を原本・発言などにない語句を加えて、「改ざんする」という意味になります。intersperseは「inter」+「sperse」(まき散らす)で「~の間に隈なくまき散らす」という意味になります。intertwineは「inter」+「twine」(より糸)は「相互に絡み合わせる」
これ以外にもinterbelligerent=「inter」+「belligerent」(好戦的な、戦争中の)「交戦国間の」、interchange=「inter」+「change」「(2者間で)~を交換する」、インターチェンジの「合流点」、interjacent=「inter」+「jacent」(横たわっている)=「中間にある」(※adjacent=「ad」(近くの)+「jacent」「隣接した」)、interlink=「inter」+「link」->「連結する」。intercalate=「inter」+「calate」(暦に余分な日や、月を入れる)「うるう(年、月)にする」となります。calateはcalenderと関係ありそうですね。calenderはラテン語の「ついたち」(calends)に由来しているようです。一日に利子を支払う利子の台帳が原義のようです。
●intraは「内部の」「内側の」(=within)
intraは「内部の、内側の」という意味で、主に学術用語を作ります。
intraarterial=「intra」+「arterial」(動脈の)=「動脈内の」。intravenous=「intra」+「venous」(静脈の)=「静脈内の」。intracardiac=「心臓内の」。intracellular=「intra」+「cellular」=「細胞内の」。intracerebral=「intra」+「cerebral」(大脳の)=「大脳内の」。intrapersonal=「intra」+「personal」=「個人の心の内部の」。intra-atomic=「原子内の」。intramolecular=「intra」+「molecular」(分子の)=「分子内の」。intranet=「企業内でのインターネット利用」(※インターネット技術を使って企業内に構築されたネットワークのこと)。intrapreneur=「intra」+「preneur」=「企業内事業家」(※大企業内で、新製品や新事業を開発するため、事業家として活動する従業員のこと)。
●introは「内へ(に)」「内側へ(に)」(=inwardly)
intraは「内側の」ですが、introは「内側へ」で方向や、動きを表す接頭辞です。
introduce=「intro」+「duce」(導く)=「紹介する」「導入する」。introject=「intro」+「ject」=「他人の考えや他のものを取り入れる」。introspect=「intro」+「spect」=「内省する」「反省する」。introspective=「intro」+「spective」=「内省の」。introvert=「intro」+「vert」=「内へ向ける」。introverted=「intro」+「verted」=「内向的な」。
JKL
MNO
●malは「悪い」「不十分な」「~でない」
malは「悪い」「不十分な」「~でない」という意味に接頭辞です。インターネット上で悪さをするウィルスやワーム、トロイ(の木馬)などを総括して、malwareといいます。悪い(mal)ことをするソフトウェア(software)という意味です。
maladapted=「mal」+「adapted」=「不適合の」。maladjusted=「mal」+「adjusted」=「不適応の」。malaria=「mal」+「aria」(空気)->(昔は、マラリアは悪い空気が原因と考えられていた)->「マラリア」。malcontent=「不平の」。maldevelopment=「mal」+「development」(生物の成長)=「(病理)器官などの発育異常」。malediction=「mal」+「edict」(命令、布告)+「ion」=「のろい」「悪口」。maleficent=「mal」+「eficent」=「有害な」。malevolent=「mal(e)」+「vol」(意思)+「ent」=「悪意のある」。malformed=「不格好な」。malfunction=「mal」+「function」=「機械・器官などがうまく機能しない」。malice=「mal」+「ice」(行為)=「悪意」「敵意」。malicious=「malice」+「ious」=「悪意のある」。malicious
mischief=「故意の器物損壊」。malignant=「悪意のある」。malignant tumor=「悪性腫瘍」。malnutrition=「栄養不良」。malodorous=「mal」+「odor」(におい、芳香)+「ous」=「悪臭」(※deodorantは消臭剤)。malpractice=「(医師の)医療過誤」。maltreat=「虐待する」。
misは「誤り」を意味する接頭語です。ミスリード(mislead)やミスマッチ(mismatch)、ミステイク(mistake)、ミスプリント(misprint)、ミスジャッジ(misjudge)などは殆ど日本語になっています。
misadvise=「mis」+「advise」=「誤った忠告を受ける」。misapply=「mis」+「ap」(~に)「ply」(当てる)=「誤用する」。misapprehend=「mis」+「ap」(~を)+「prehend」(捉える)=「誤解する」。misappropriate=「mis」+「appropriate」(適切な)=「悪用する」。misbehave=「mis」+「behave」(行儀よくする)=「不法にふるまう」。misblief=「mis」+「blief」=「誤った意見」。miscalculate=「mis」+「calculate」=「計算違いをする」。miscarriage=「mis」+「carriage」(乗り物)=「流産」。miscast=「mis」+「cast」=「不適当な役を割り当てられる」。mischance=「mis」+「chance」=「不運」。mischief=「mis」+「chief」(頭、終わり)->(悪い終末になること)->「損害」。misconceive=「mis」+「conceive」(取り入れる)=「誤解する」。misconception=「mis」+「concept」(概念)=「誤解」。misconduct=「mis」+「conduct」(行為)=「非行」。miscount=「mis」+「count」=「数え間違える」。misdemeanor=「mis」+「demeanor」(態度)=「(法律)軽罪」。misdescribe=「mis」+「describe」(描写する)=「誤って描写する」。misdiagnose=「mis」+「diagnose」(診断する)=「誤診する」。misestimate=「mis」+「estimate」(見積もる)=「誤って評価する」。misfortune=「mis」(不利な)+「fortune」(運命)=「不運」。mishandle=「mis」+「handle」=「誤って取り扱う」。mishap=「mis」+「hap」(運命)=「不運な事故」。misjudge=「mis」+「judge」=「誤診する」。mislead=「mis」+「lead」=「誤った方向に導く」。mismatch=「mis」+「match」=「不適切に組み合わせる」。misphrase=「mis」+「phrase」=「表現を誤る」。misplace=「mis」+「place」=「置き間違える」「置き忘れる」。misprint=「mis」+「print」=「間違って印刷する」。mispronounce=「mis」+「pronounce」(発音する)=「間違った発音をする」。misspell=「つづり誤り」。mistake=「mis」(間違って)+「take」(取る)->(取り違える)=「判断上の誤り」。misunderstand=「mis」+「understand」(理解する)=「誤解する」。
misogamy=「miso」+「gamy」=「結婚嫌い」。misogyny=「miso」+「gyny」=「女性嫌い」。misology=「理論嫌い」「議論嫌い」。misoneism=「新しいもの嫌い」。
monoは「単一の」という意味の接頭辞です。モノレール(monorail)とか、モノトーン(単調=monotone)、モノクローム(monochrome)などの言葉を作ります。母音の前ではしばしばmonとなります。
Monoceros=「(星座)一角獣座」。monochrome=「mono」+「chrome」(色)=「単色(画)(法)」「白黒写真」。monocle=「単眼鏡」「片眼鏡」。monocline=「(地質)単傾斜」。monocracy=「独裁政治」。monocycle=「一輪車」。monodram=「独演劇」。monogamy=「mono」+「gamy」(結婚)=「一夫一婦制」。monologue=「mono」+「logue」(談話)=「一人芝居」。monomania=「mono」+「mania」=「偏執狂」。monophobia=「mono」+「phobia」=「孤独恐怖症」。monophony=「mono」+「phony」=「単旋律」。monopolization=「独占」。monopoly=「mono」+「poly」(販売)=「独占専売権」。monopoly
price=「独占価格」。monorail=「モノレール」。monotone=「単調」。monarch=「mon(o)」+「arch」(君子)=「専制君主」。monastery=「monast」(一人で住む)+「ery」(場所)=「修道院」。
multiは「多数の」という意味の接頭辞です。マルチタレントなどの言葉が一般化しています。マルチタレントとはマルチ(multi)な方面で才能(talent)を発揮する芸能人という意味だと思いますが、英語ではmultitalented entertainerとでもいうのでしょうか?
multicast=「(通信)マルチキャスト」(※一度に複数宛先にデータを送信する仕組み)。multicide=「集団殺人」。multicultural=「多種族文化の」。multidimensional=「多次元の」「多元的な」。multidisciplinary=「学際的な」。multiethnic=「多民族の」。multiformity=「多様性」。multifunctional=「多機能の」。multilaminated=「多(薄)層の」。multilane=「多走行車線の」。multilateral=「多角的な」「(政治)多数国(党)参加の」。multilayer=「多層の」。multilingual=「多言語の」「多数の言語を話せる人」。multimedia=「複合媒体」(※映像・音声・文字など複数の情報を組み合わせた媒体)。multimode=「多様な」。multiple=「multi」(多くの)+「ple」(重なり)=「複合的な」「多様な」。multiple-choice=「多肢選択式の」。multiple-choice
testing=「多肢選択テスト」。multiplex=「多周波数放送」「多重送信」。multiplexer=「多重化放送装置」。multiply=「multi」+「ply」(折りたたむ)=「増やす」。multitude=「multi」+「tude」(状態)=「多数であること」。
●ne(n、na、non)は「否定」
ne(n、na、non)は語根の前について、語根の意味を否定します。
neither=「n」+「either」(どちらか一方)=「~も・・・もどちらでもない」。never=「n」+「ever」(かつて)=「かつて~ない」。none=「n」+「one」(人、もの)=「誰一人~ない、何一つ~ない」。null=「n」+「ull」(any)=「無効の、無価値の」。naught=「na」(->no)+「ught」(->wiht=thing)=「何もない=nothing」。neutral=「ne」+「utr」(2つのうちのどちらかの)=「中立の」。nobody=「no」+「body」=「誰も~ない」。nothing=「no」+「thing」=「何も~ない」。nonprofit=「non」+「profit」(利益)=「非営利の」。nonsense=「non」+「sense」(意味)=「無意味」。nonstop=「non」+「stop」=「(列車・飛行機などが)直通の」「直行便」。
neutralの「utr」は「2者のうちのいずれかの」という意味で、「ne」でこれを否定していますので、「中立の」という意味になります。neutralize=「中立化する」。neuter=「ne」+「uter」(->utr)=「<言語>(名詞・代名詞などが)中性の」。neutron=「ne」+「utr」+「on」=「中性子」。neutrino=「ニュートリノ」。
omniは「全ての」「あまねく」という意味です。乗り合いバス(bus)は、正式にはomnibusと言います。これは、omnibus=「omni」+「bus」で、誰でも、貴族でも平民でも、みんな乗れるバスという意味です。通常は、busと省略形で使います。
omnipotent=「omni」(全)+「potent」(力)=「全能の」。Omnipotent=「神」。omnipotence=「全能」。omnipresent=「omni」+「present」(存在の)=「あらゆるところに存在する」「神が遍在する」。omniscient=「omni」+「scient」(知識のある)=「全知の」。omniscience=「全知」。Omniscience=「神」。omnivorous=「omni」(全)+「vorous」(むさぼり食う=devour)。
omnibus bill=「総括的議案」。omnibus book=「(通例一作家の)廉価版選集」。omnibus train->(どの駅にも止まる列車)->「(各駅停車の)普通列車」。omnivorous
reader=「乱読家」。omnicide=「核兵器による全面殺戮」。omnicompetent=「万能の」。omnidirectional=「(アンテナ・マイクなどが)全方位の、(外交などが)全方位の」。omniumgatherum=「(種々雑多な)寄せ集め」。
carnivorous=「carni」(肉)+「vorous」(むさぼり食う)=「肉食性の」。herbivorous=「herbi」(->herb=草)+「vorous」=「草食性の」。
PQRS
panは「全」の意味です。スポーツの世界ではパンパシフィック(Pan-Pacific)フィギュアスケート競技会とか、パンアメリカン(Pan-American)水泳大会などのように使います。pantoも「全」を表します。
pandemic=「pan」+「demic」=「(病気が)全国に蔓延している」。pandemonium=「pan」+「demon」(悪魔)+「ium」=「大混乱の場所」。panorama=「pan」(全)+「orama」(景色->ギリシャ語horama」=「全景」。pantomime=「panto」(完全な)+「mime」(物まねし)=「パントマイム」「無言劇」。pantograph=「panto」+「graph」=「パンタグラフ」「集電器」。
●paraは「近所」「副次的」「防御」
paraは「近所」「副次的」「防御」などを表す接頭辞ですが、意味的にはかなり広範囲にわたっています。母音やhの前では、parとなります。
≪近所、側、超、以上、不規則、不正など≫
parable=「para」(側に、そばに)+「able」(投げる、置く)=「寓話的な話」。paragraph=「para」(側に)+「graph」->「意味の切れ目を示すために行の余白に引かれた線をparagraphといったが、後に意味上のひとまとまりを言うようになった」。parallel=「para」(脇に)+「allel」(お互いの)->(お互いの脇にいる)->「平行の」。paralysis=「para」(片側)+「lysis」(ゆるむこと)=「麻痺」。paraphrase=「para」(かたわらに)+「phrase」(言う、指摘する)->(別の言い方をする)->「言い換え」。paraphernalia=「para」(かたわらに)+「phernalia」(持参金)->(持参金以外の妻に与えられた所有物)=「身の回り品」。paraprofessional=「para」(補佐)+「professional」=「専門職補佐」。paramedic=「para」(補佐)+「medic」=「救急救命士」。parameter=「para」(準の)+「meter」->(計器に似た働きをするもの)->「助変数」。parasite=「para」(かたわら)+「site」(食物)=「寄生動物」。 parapsychology=「para」(超)+「psychology」=「超心理学(テレパシーの研究等)」。
≪防御≫
parachute=「para」+「chute」(投下装置)=「落下傘」。parasol=「日傘」。parapet=「para」(防御)+「pet」(胸)->(胸の高さの防御壁)->「橋の欄干」「バルコニーの手すり」。
≪医学:副次的、異常、擬似≫
副次的) parahormone=「パラホルモン」。
異常) paramnesia=「para」+「mnesia」=「記憶錯誤」。paraplegia=「para」+「plegia」=「脊髄の病気や障害で両足が麻痺すること」。
擬似) paratyphoid=「擬似チフスの」。
●perは「通して」「全く」
perは「を通して」「完全に」「破壊」などを意味する接頭辞です。
perceive=「per」(完全に)+「ceive」(取る)->(完全に受け入れる)=「知覚する」。perception=「知覚」。percipience=「知覚力」。percolate=「per」(を通して)+「colate」(しみ出る」=「ろ過する」。percolator=「パーコレータ式コーヒー沸かし」。perdition=「per」+「dit」(失う)+「ion」=「(魂の)永遠の滅び*悪人の末路とされる」「地獄に落ちること」。perdure=「per」+「dure」=「永続する」。peremptory=「per」+「empt」(取られた)+「ory」=「有無を言わせぬ」。perennate=「per」+「enn(i)」(年)+「al」->(一年を通して耐えることのない)=「(植物)多年生の」「(流れ・泉などが)耐えることのない」。perfect=「per」+「fect」(行った)=「完全な」。perforate=「per」+「for」(穴をあける)+「ate」=「穴をあける」。perform=「per」+「form」(供給する)=「仕事などを行う」。perfume=「per」+「fume」(煙る)->(芳香が部屋中に立ち込める)=「芳香」。perfunctory=「per」(完全に)+「funct」(実行する)+「ory」->(うわべは完全に実行したように見える)=「うわべだけの」「おざなりな」。perfuse=「per」+「fuse」=「(液体・色などを)しみ込ませる」。perish=「per」(完全に)+「ish」(行ってしまう)=「不慮の事故・災害・戦争などで)死ぬ」「非業の死を遂げる」。permanent=「per」+「manent」(存続する)=「永続する」「半永久的な」。permeate=「per」+「meate」(行く)->「通り抜ける」。permeable=「浸透できる」。permit=「per」+「mit」(行かせる)->(通過するのを許す)->「許す」。permute=「per」+「mute」(置き換える)=「順序を入れ替える」「置き換える」。permutation=「per」+「mutation」=「(数学)順列」。pernicious=「per」+「nic」(死)+「ious」->「破滅的な」=「ひどく有害な」「致命的な」。perpendicular=「per」+「pendi」(ぶら下がっている」+「cul」(指小辞)+「ar」->(垂直にぶら下がっているもののような)->「垂直の」。perpetrate=「per」+「petrate」(遂行する)=「(悪事・犯罪などを)犯す」。perpetual=「per」+「petu」(行く)+「al」->(乗り越えて進んでいくような性質を持った)->「永久の」。perpetuate=「per」+「petuate」(行く)=「永続させる」。perplex=「per」+「plex」(織られた、ねじれた)=「当惑させる」。persecute=「per」+「secute」(追跡する)=「迫害する」。persevere=「per」+「severe」(厳格な)=「辛抱する」。persist=「per」+「sist」(立っている)->(一貫して立ち続ける)->「固執する」。perspire=「per」+「spire」(呼吸する)->「皮膚を通して呼吸する」=「発汗する」。persuade=「per」+「suade」(忠告する、説得する」=「説得する」。pervade=「per」+「vade」(行く)=「(におい・香りなどが)場所一面に広がる」。
periは「囲む」「周囲の」「近くの」「隣接した」という意味です。パソコンの周辺機器はperipheral deviceといいます。皆さんはたぶん化学で苦労したことがあると思いますが、周期律表(periodic
table)もperiから作られています。
periapsis=「(天文)近点」(※軌道上で引力の中心に一番近い点)。periastron=「(天文)近星店」(※連星の軌道が最接近する点)。pericynthion=「近月点」(->perilune)。perigee=「近地点」(※月や人工衛星が軌道上で地球に最接近する点)。periglacial=「氷河周辺の」。perimeter=「peri」+「meter」=「周辺(の長さ)」。period=「peri」+「od」(道)->(ひと回りの道)->「期間」。periodic=「周期的な」。periodicity=「周期性」「周波数」。priodic
law=「周期律」。periodic table=「周期律表」。periodize=「~を時代に分ける」。periodontal=「歯の周囲の」。periodontal
disease=「歯周病」。periodontal membrane=「歯根膜」。periodontics=「歯周病学」(->periodontia、periodontology)。perineurium=「神経周膜」「神経鞘」。periosteo=「骨膜」。peripheral=「周辺部の」「核心から離れた」。peripheral
nervous=「末梢神経系」。periphery=「周囲」。periphrasis=「長たらしい言い回し」。periscope=「潜望鏡」。peristyle=「建物・中庭などを囲む列柱廊、柱列」。peritonitis=「腹膜炎」。
●polyは「たくさんの」
polyは「たくさんの」という意味の接頭辞です。化学の世界では、ポリマー(polymer)という用語が出てきます。これは、小さな分子がたくさん集まってできる高分子です。ポリマーの元になるのがモノマーで(monomer=単量体)す。モノマーが鎖状や綱状に結合(重合)してポリマーになります。
太平洋に浮かぶ群島はポリネシア諸島といいますが、これはポリ(poly=たくさんの)ネシア(nesia=島)という意味です。
polyandry=「poly」+「andry」(夫)=「一妻多夫」。polygyny=「poly」+「gyny」(女)=「一夫多妻」。polygraphy=「多元的に」+「graph」(書かれたもの)=「うそ発見器」。polygon=「多角形」。polyhedron=「多面体」。polyhedral=「多面体の」。polynesia=「poly」+「nesia」(島)=「ポリネシア」。polyphagia=「過食症」。polytheism=「poly」+「theism」(有神論)=「多神教」。
postは「後」という意味です。ポスト資本主義などという言葉がありますが、これらは「後」という意味です。ポスト鄧小平とか、ポストエリツィンなどの言葉も同様です。
posterior=「poster」(後ろから来るもの)+「ior」(比較級)=「(位置が)後ろの」「(時間が)後の」。posterity=「poster」(後ろから来るもの)+「ity」(もの)=「後世」「子孫」。postlude=「ost」+「lude」(演奏)=「後奏」。postpone「post」+「pone」(置く)=「延期する」。postscript=「post」+「script」(書く)->(手紙を書き終えた後に、書く)=「追伸」「追補」「補遺」。
preは「前」という意味です。presentは前にあるという意味で、「贈り物」とかあ、「出席している」という意味になります。presidentは前に座っている人の意味から大統領や頭取、総長などの意味になります
precaution=「pre」+「caution」(注意する)->(前もって注意する)=「用心」「予防手段」。precede=「pre」+「cede」(行く)=「先立つ」。precept=「pre」+「cept」(受け入れたもの)=「指針」「規範」。precipice=「pre」+「cipice」(->caput=頭)->(頭から落ちる)=「絶壁」。precipitate=「真っ逆さまに落ちる」。precise=「pre」+「cise」(切る)=「正確な」。precocious=「pre」+「cocious」(熟す)=「早熟の」「早咲きの」。predecessor=「pre」+「de」(離れて)+「cess」(行く)+「or」=「先祖」。predicate=「pre」+「dicate」(言う)=「叙述する」「断定する」。predict=「pre」+「dict」(告げる)=「予言する」。preface=「pre」+「face」(<-fari=speak)=「序文」。prefect=「pre」+「fect」(置く)->(人々の前に置かれた)=「長官」「知事」。prefer=「pre」+「fer」(運ぶ)->(前に置く)=「・・・より~を好む」。preference=「好み」「優先(権)」。prefix=「pre」+「fix」(つける)=「接頭辞」。pregnant=「pre」+「gna」(生まれる)+「nt」->(生まれる前の)=「妊娠している」。prehistoric=「pre」+「historic」=「有史以前の」。prejudice=「pre」+「judice」(judge)->(前もって下された判断)=「偏見」「先入観」。preliminary=「pre」+「limin」(境界)+「ary」=「予備の」「前置きの」。premature=「pre」+「mature」=「早熟の」。premise=「pre」+「mise」(->mitter=送る)=「前提」。premium=「pre」+「mium」(->取る)->(前の方にとる)=「賞」。prepare=「pre」+「pare」(用意する)=「準備する」。preposition=「pre」+「position」(置く)->(名詞の前に置くもの)->「前置詞」。prescribe=「pre」+「scribe」(書く)->(予め書く)=「命ずる」「処方する」。present=「pre」+「es」(存在する)+「ent」->(前にある)->「現在の」「贈り物」。presentiment=「pre」+「senti」(感じる)+「ment」=「(悪い)予感)」。preserve=「pre」+「serve」(保つ)=「保つ」。preside=「pre」+「side」(座る)=「司会する」「統轄する」。presume=「pre」+「sume」(取る)->(予め取る)->(そうだと決めてかかる)->「推定する」。pretend=「pre」+「tend」->(前に広げて差し出す)=「見せかける、振りをする」。pretext=「pre」+「tex」(織る)=「口実」。prevail=「pre」+「vail」(強い)=「勝る、優勢である」。prevent=「pre」+「vent」(来る)=「邪魔する」。previous=「pre」+「vious」(->via=道)=「以前の」。
●proは「前方に」「未発達の」「代理」「賛成の」
proは「前方に」「未発達の」「代理」「賛成の」などの意味を持ちます。多くの場合は「前に」という意味ですが、「賛成の」という場合もよく使われます。プログラム(program)や、プロシージャ(procedure)などは「前に」という意味です。
≪前方に≫
problem=「pro」+「blem」(投げる)->(討論のために前に投げられたもの)->「(解決すべき困難な)問題」。proceed=「pro」+「ceed」(進む)=「進む」。procedure=「pro」+「ced」(ceed)+「ure」=「手続き」。process=「過程」。proclaim=「pro」+「claim」(叫ぶ)=「宣言する」。procure=「pro」+「cure」(気を配る)=「手に入れる」。produce=「pro」+「duce」(導き出す)=「製造する」。profess=「pro」+「fess」(述べる)=「公言する」。proffer=「pro」+「offer」(差し出す)=「(意見・助言を)申し出る」。proficient=「pro」+「fici」(作る、行う)+「ent」->(前面に出て作っている)->(熟達している)=「熟練の」。profit=「pro」+「fit」(進んでいる)->(進歩、向上)->(成功、利益)=「利益」。profound=「pro」+「found」(底)->(底に達する前に)->(まだ間がある)->「深い」。profuse=「pro」+「fuse」(注ぐ)=「豊富な」。progenitor=「pro」+「genit」(父親)+「or」=「父親の前の人」->「先祖」「創始者」。program=「pro」(前面に、公に)+「gram」(書いたもの)=「(コンサート・競技会などの)プログラム」。progress=「pro」+「gress」(歩く)=「前進」。prohibit=「pro」+「hibit」(保持する)->(前もって触れないように保管しておく)=「禁止する」。project=「pro」+「ject」(投げ出された)=「計画」。projectile=「pro」+「ject」+「ile」(~できる)=「発射体」「自動推進体(ロケットなど)」。prologue=「pro」+「logue」(->logos=話)=「開幕の前口上」「序文」。prolong=「pro」+「long」(長くする)=「(時間・期間などを)延長する」。promenade=「pro」+「mena」(進行する)+「ade」(こと)=「散歩」「プロムナード」。prominent=「pro」+「mine」(突出)+「ent」=「突き出た」「目立った」「卓越した」。promise=「pro」+「mise」(送る)->(ある事を人の前に送る)->(話し合う)=「約束」「有望」。promontory=「pro」+「mont」(山)+「ory」(場所)。promote=「pro」+「mote」(動かす)=「促進する」。pronounce=「pro+「nounce」(言う、報告する)=「発音する」。propel=「pro」+「pel」(駆り立てる)=「前進させる」。prophet=「pro」+「phet」(述べる)=「予言者」。propitious=「pro」+「piti」(求めていく)+「ous」=「(~するのに)都合の良い」。propose=「pro」+「pose」=「提案する」。prosecute=「pro」+「secute」(ついて行く)=「遂行する」「起訴する」「継続する」。prospect=「pro」+「spect」(見る)=「見込み」「可能性」。prostate=「pro」+「state」(安定させるもの)=「前立腺の」。prostitute=「pro」+「stitute」(置く)=「売春婦」。prostrate=「pro」+「strate」(ひれ伏す)=「横たわった」。protect=「pro」+「tect」(覆う)=「保護する」。protest=「pro」+「test」(証言する)=「抗議」。provide=「pro」+「vide」(見る)=「与える」。provoke=「pro」+「voke」(叫ぶ)=「怒らせる」。
※emblem=「em」(中に)+「blem」(投げる)->(中に投げ込まれたもの)->(ちりばめたもの)=「象徴」。
≪未発達の≫
profile=「pro」(未発達の、不完全な)+「file」(紡ぐ、線を引く)=「横顔」。
≪代理≫
procathedral=「pro」+「cathedral」=「仮の大聖堂」。profane=「pro」+「fane」(神殿)->(寺院の外に)->「不敬な」。profanity=「冒涜」「罰当たりの言葉」。pronoun=「pro」(代わり)+「noun」(名詞)=「代名詞」。
≪賛成の≫
proabolition=「pro」+「abolition」(廃止)=「奴隷制度廃止に賛成の」「死刑制度廃止に賛成の」。proabortion=「pro」+「abortion」=「中絶に賛成の」。proadministration=「現政権支持の」。proamendment=「修正案に賛成の」。proannexation=「併合に賛成の」。proarbitration=「仲裁を望む」。procommunist=「共産主義擁護者の」。proconservation=「自然保護派の」。prodemocratic=「pro」+「democratic」=「民主主義擁護派の」。
※プロ(pro)はprofessionalの短縮形のこともあります。probableのように「prob」(証明する、証拠調べをする、探りを入れる)の場合もあります。
protoは「第一の」「最初の」「原始の」「原型の」の意味の接頭辞です。母音の前では、protとなります。企業の製品づくりの現場では、まず初めに製品の原型を作製し、それに改良を加えることで、製品にまで仕上げていきます。この原型がプロトタイプ(prototype)です。
protagonisit=「prot」+「agonist」(actor->役者)=「主役」「(政党や主義の)主唱者」。protocol->(製造資料を記録した目録の第1ページ)->「外交儀礼」(->diplomatic
procedure」「条約原案」「通信規約」。protoplasm=「proto」(原始の)+「plasm」(原形質)=「原形質」。prototype=「原型」。protozoa=「原生動物」。protozoology=「原生動物学」。proton=「proto」(最初の)+「n」=「陽子」。protonic=「proto」+「nic」->(プロトンを与える)->「イオン水素を与える」。
protoceratops=「proto」+「ceratops」=「首に衿飾りのあるトリケラトプスの祖先とされる小型草食恐竜」。protocontinent=「proto」+「continent」=「原始大陸」。protogalaxy=「proto」+「galaxy」=「原始銀河」。protohistory=「原史」(文献が出現する直前の)。protohuman=「原人」。protoplanet=「原始惑星」。protoplast=「原型」(->prototype)。
●reは「再び」「反対」「後の、元の」
reは「再び」「反対」「後の」という意味があります。refreshは再びフレッシュ(fresh)にするという意味ですので、reは「再び」という意味で使っています。resistは「反対に立つ->抵抗する」ですから、reは「反対」となります。reflectは、「後ろ側に曲げる->反射する」ですから、reは「後ろ」の意味となります。
≪再び≫
reappear=「re」+「appear」=「再び現れる」。recompose=「re」+「compose」=「組み立て直す」。reconstruct=「re」+「construct」=「再建する」。record=「re」+「cord」(心、心臓)->(再び心に帰る)=「記録」。recreation=「re」+「creat」(創造する)+「ion」=「元気回復」「(学校)休憩時間」。refresh=「re」+「fresh」=「元気づける」。remind=「re」+「mind」=「思い出させる」「気づかせる」。Renaissance=「文芸復興」。reprint=「re」+「print」=「増刷する」。retail=「re」+「tail」(切る)->(切り売りする)=「小売」。
≪反対≫
react=「re」+「act」=「(互いに)影響し合う」。rebel=「re」+「bel」(戦争を起こす)=「反逆者」。remonstrate=「re」+「monstr」+「ate」->(はっきりと示す)=「不満を表明する」「異議を唱える」。resist=「re」+「sist」(立つ)->(逆らって立つ)=「抵抗する」。revolt=「re」+「volt」(回る、回転する)=「反乱を起こす」。
≪後ろの、元の≫
recall=「re」+「call」(呼ぶ)->(元の場所に呼び戻す)」。reflect=「re」+「flect」(曲げる)=「反射する」。refuge=「re」+「fuge」(逃げる)=「(危険などからの)避難」。regain=「re」+「gain」(手に入れる)=「取り戻す」。regress=「re」「gress」(歩く)=「後戻りする」。reject=「re」+「ject」(投げる)->(投げ返す)=「(申し出などを)拒絶する」。remain=「re」+「main」(とどまる)=「~の状態のままである」「相変わらず~である」。remit=「re」+「mit」(送る)=「(金銭を)郵送などで送る」。repel=「re」+「pel」(追いやる)=「(敵・誘惑などを)追い払う」。reserve=「re」+「serve」(とっておく、保管する)=「将来のためにとっておく」。retire=「re」+「tire」(引く)=「引き下がる」。return=「re」+「turn」(戻る、折り返す)=「(元の場所・位置に)戻る」。revenue=「re」+「venue」(来る)->(元に戻ってきたもの)=「歳入」。reverse=「re」+「verse」(回す)=「(上下・左右・表裏・順序などを)入れ替える、逆にする」。revoke=「re」+「voke」(呼ぶ)->(呼ばない)=「無効にする」。
※refugeのfugeは「逃げる」という意味です。音楽にはフーガ(fugue)という曲の形式があります。これは複数の旋律を積み重ねた楽曲形式で、「優美さ」と「ダイナミックさ」を調和させた表現形式です。日本の歌謡曲にも「恋のフーガ」という名曲があります。フーガは日本語では「遁走曲」と呼ばれます。日産の車にFUGAというのがありますが、これは日本語の「風雅」ではなくて、イタリア語のfuga(英語のfugue)から来ているようです。
●semiは「半分」「種」
半導体は英語ではsemiconductorといいます。conductは「伝導する」という意味ですので、電気を通すということです。conductorは「伝導体」です。semiが付くと半分「伝導体」ということになります。これは、電気の流れる向きによって導体になったり、不導体になったりするためです。
≪半分≫
semiannual=「半年ごとの」。semicircle=「半円」。semicolon=「セミコロン」。semideveloped=「開発半ばの」。semidiameter=「半径」(->radius)。semifinal=「準決勝の」。semiflexible=「やや柔軟な」。semiformal=「準正式の」。semimonthly=「半月ごとの」。seminude=「半裸体の」。semiopaque=「半透明の」。semipermanent=「半永久的な」。semipermeable=「半透性の」「半透膜の」。semiprofessional=「半職業的な」。semipublic=「半官半民の」。semitone=「半音」。semitropic(al)=「亜熱帯の」。semester=half
yeary->「年2学期制度の大学の学期」
≪種≫
seminal=semin(種子、精液=semen)+「al」=「種子の」「精液の」「生殖の」。seminar=「seminariumより」->「semi」(種、苗)+「narium」(養成所->nursery=育児所、苗床)->「教授指導の下で特殊研究をする大学の研究グループ」。seminary->(温床)->「神学校」
●stepは「継(まま)・・・」
stepは「継(まま)・・・」で、親族名の前につけると(親の再婚による)「まま母」「継父」などの言葉を作ることができます。
stepmother=「継母」。stepfather=「継父」。stepparent=「まま親」。stepbrother=「異父(母)の兄弟」。stepsister=「異父(母)の姉妹」。stepchild=「まま子」。stepdaughter=「まま娘」。
●sub(suc、suf、sug、sum、sup、sur、sus)は「下、代わりに」
subは「下」「副、補欠」「分割」「亜、類」「近い、接近している」などの意味を持っています。綴りは、これに続く語根によって様々に変化しますので、ちょっと厄介です。cの前では、suc、あるいはsusと変化します。fの前では、suf、gの前ではsug、rの前ではsurとなります。pの前では、sup、あるいはsusとなります。mの前ではsumと変化することもあれば、そのままsubで使われることもあります。sの前でもsusと変化することもあり、そのままsubで使われることもあります。pの前ではsus、あるいはsupとなります。tの前ではsusとなります。
subのついた単語は山のようにありますので、代表的なものだけあげてみます。
≪subの例≫
subabbot=「sub」(副)+「abbot」(大修道院長)=「大修道院副院長」。subadministrator=「sub」(副)+「ad」(~に)+「ministr」(->minister=仕える)+「ator」(人)=「行政次官」。subdean=「sub」+「dean」(学部長)=「副学部長」。subcommittee=「sub」+「commit(t)」(委ねる)+「ee」(~される人)=「下部委員会」。subabdominal=「sub」(下の)+「abdominal」(腹)=「下腹部の」。subarachnoid=「sub」+「arachnoid」(くも膜の)(※くも膜=脳と脊髄を覆う3つの薄膜の中間の膜)=「クモ膜下の」。subconscious=「sub」+「conscious」=「潜在意識の」。subcontinent=「sub」+「continent」=「亜大陸」。subcontract=「sub」+「contract」(契約)=「下請け契約」。subcontractor=「下請け業者」。subcortex=「sub」+「cortex」(大脳皮質->高度の思考力を司る部位)=「大脳皮質下部」。subculture=「sub」+「culture」=「副次文化」。subdivide=「sub」+「divide」=「再分割する」。subduct=「sub」+「duct」=「プレートが他のプレートの下に潜り込む」。subdue=「sub」(分割)+「due」(引き寄せる、連れていく)->(これにsubdere=「征服する」の意味が混入する)->「征服する」。subject=「sub」(下に)+「ject」(投げられた)->(支配下にある)->(対象となる)->「主題」「学科」「主語」。subjectify=「subject」+「ify」=「主観化する」。subjugate=「sub」(下に)+「jug」(くびき)+「ate」->(くびきの下に置かれ)->「征服する」。sublime=「sub」+「lime」(敷居)->(敷居の下に届く位の高さ)->「荘厳な」「雄大な」。subliminal=「sub」+「limin」(敷居)+「al」->(意識の境界の下)->「潜在意識」(※19世紀になってからの造語)。subluxation=「sub」+「luxat(e)」(関節を外す)+「ion」=「亜脱臼」。submarine=「sub」+「marine」=「潜水艦」。submaxillary
gland=「sub」(下)+「maxillary」(上顎)+gland=「顎下腺」。submerge=「sub」(下へ)+「merge」(沈む、突っ込む)=「沈める」。submergence=「潜水」。submit=「sub」+「mit」(送る、置く)=「服従させる」。submission=「sub」+「miss」(送る、置く)+「sion」=「服従」。submultiple=「約数」。subnetwork=「ネットワークの一部」「サブネット」。subnormal=「精神薄弱者」。subordinate=「sub」(下へ)+「ordin」(命令する)+「ate」(~する)->(下へ位置するように命令する)->「副次的な」「下位の」。subrogate=「(法律)~を代位する」「代位弁済する」。subroutine=「サブルーチン」(※コンピュータプログラムで、特定の小部分を処理するひとまとまりのプログラムのことを指す=procedure)。subscribe=「sub」+「scribe」(書く)=「寄付する」「署名する」。subsequent=「sub」(副次的に)+「sequent」(続く)=「後に起こる」。subside=「sub」(下へ)+「side」(座る)=「平常の位置(状態)へ戻る」。subsidy=「sub」(近くに)+「sid」(座っている)+「y」(~すること)=「助成金」。subsidiary=「sub」(近くに)+「sidi」(援助、補助金)+「ary」=「補助的な」。subsidize=「subsid(y)」+「ize」=「助成する」。subsist=「sub」+「sist」->(あるものの下に立つ)->(停止する)->(とどまる)->「生存する」「残存する」。substance=「sub」+「stance」(立っているもの)->(万物の下にしっかりと存在している)=「物質」。substantial=「substant」(->substance)+「ial」=「実体のある」。substantive=「substant」(実体)+「ive」(~の性質を持つ)=「実質的なもの」。substitute=「sub」(代わりに)+「stitute」(置く、設置する」=「代理をさせる(する)」「置き換える」。substratum=「基礎」。substructure=「基礎」。subtemperate=「亜温帯の」。subtenancy=「転借」。subtenant=「転借人」。subterranean=「sub」+「terran」(大地)+「ean」=「地下の」。subtitle=「副題」。subtle=「sub」+「tle」(織物)->(器用な手さばきが必要となる)->「(においなどが)かすかな」「微妙な」。subtract=「sub」(分割)+「tract」(引く)=「引く、減じる」。subtropic=「亜熱帯の」。suburb=「sub」+「urb」(都市)=「郊外」。subvent=「助成金を出して~を支援する」。subway=「地下鉄」。subvert=「転覆させる」。subzero=「氷点下の」。
※subでupward「下から上へ」の意味の場合もあります。sublimate=「昇華させる」。
≪sucの例≫
succeed=「suc」(->sub)+「ceed」(行く、来る)->(努力の下に来る)->「成功する」「後を継ぐ」。success=「成功」。succession=「succe(ed)」+「sion」=「連続」。successor=「success」(->succeed)+「or」=「後継者」。succint=「suc」(->sub)+「cinct」(くるまれた)=「簡潔な」。succumb=「suc」(下に)+「cumb」(横たわる)=「負ける」。
≪sud≫
sudden=「sud」(->sub)+「den」(goの意味のラテン語「ire」の過去分詞形「itus」からの派生)->「突然の」
≪suf≫
suffer=「suf」(->sub)+「fer」(運ぶ、耐える)=「苦痛などを経験する」「損害などを被る」。suffice=「suf」(下に)+「fice」(置く)->(代理する)->「十分である」。sufficient=「十分な」。suffix=「接尾辞」。suffocate=「suf」(下に)+「foc」(喉)+「ate」->(喉を下側にする)->「窒息させる」。suffrage=「suf」+「frage」(騒ぎ、叫び声)->(同意の叫び声)->「選挙権」。suffragette=「女性参政権論者」(->suffragist)。suffragettism=「婦人参政権論(運動)。suffumigate=「suf」(下から)+「fumi」(->fume)(煙)+「gate」=「suf」+「fumigate」(燻す、燻蒸消毒する)=「下から燻蒸消毒をする」。
≪sug≫
suggest=「sug」(->sub)+「gest」(持ち出す、運ぶ)=「それとなく暗示する」。
≪sum≫
summon=「sum」(->sub)+「mon」(注意する)=「人を呼び出す」「召喚する」
≪sup≫
supple=「sup」(->sub)+「ple」(折りたたむ)=「心が素直な」。supply=「sup」(下から)+「ply」(満たす)=「(足りないものを)供給する」。support=「sup」(下に)+「port」(運ぶ)=「(倒れないように)支える」。suppose=「sup」(下に)+「pose」(置く)->(問題や話題などを仮定、討論の下に置く)->「~だと思う」。suppress=「sup」(下へ)+「press」(押す)=「反乱・暴動などを)鎮圧する」。suppurate=「sup」(下の)+「pu(s)」(膿)+「rate」=「化膿する」。
≪sur≫
surreptitious=「sur」(近い)+「reptiti」(ひったくる)+「ous」(~の特徴を有する)=「内密の」「こそこそした」。surrogate
mother=「sur」(->sub※代理に)+「rogate」(求める)+mother=「代理母」。
※surはsubの変形と、「上、超過」(super-)の場合があります。surは「上、超過」の意味の場合の方が多いようです。
≪sus≫
suspect=「sus」(下から上を)+「spect」(見る)->(疑い深く見上げる)->「怪しいと思う」。suspend=「sus」(下に)+「pend」(つるす)=「つるされる」。sustain=「sus」(下から)+「tain」(保持する)=「支える」。
※susも「上に」という意味の場合があります。susceptible=「sus」(上に)+「cept」(取る)+「ible」->(取り上げやすい)->(取り入れ易い)=「影響を受けやすい」。
●super(sur)は「上に」「超越した」
superは「超越した」「上」「過分」余分」「以上」という意味です。ここから、supermanとか、supermarketなどの言葉ができます。surはsubの変形のこともありますが、superの短縮形のこともありますので、注意してください。
superabound=「super」+「abound」=「豊富にある」。superabundance=「super」+「abundance」=「過分」「過剰」。superannuate=「super」+「annu」(年)+「ate」=「(病気・老齢などのために恩給を与えて)退職させる」。supercharge=「super」+「charge」=「内燃機関に過給する」。supercharged=「過給された」。supercilious=「super」(上に)+「cilious」(まぶた)->(まぶたの上に)->(眉を吊り上げる)->「傲慢な」「人を見下す」「尊大な」。supercolossal=「super」+「colossal」(->colossus=巨人)=「超巨大な」。supercomputer=「スーパーコンピュータ」。superconduct=「超伝導を起こす」。supercurrent=「超電流」。superexcellent=「最良の」。superego=「超自我」。superexpress=「超特急」。superficial=「表面的な」。superfine=「極上の」。superfluity=「過分の」。superfuse=「一面に振りかける」。supergalaxy=「超銀河」。superimpose=「二重焼き付けする」「字幕スーパーを付ける」。superincumbent=「上に重なる」。superinduce=「新たに引き起こす」。superintend=「super」+「intend」(伸ばす)=「監督する」「指揮する」。superior=「よりすぐれた」。superluminal=「超光速の」。superman=「超人」。supermarket=「スーパーマーケット」。supernatural=「super」+「natural」=「超自然の」。supernormal=「super」+「normal」=「異常な」。supernova=「super」+「nova」(新星)=「超新星」。superpose=「super」+「pose」=「重ねておく」「図形を重ねる」。superpower=「super」+「power」=「超大国」。supersede=「super」+「sede」(座る)=「古いものなどに取って代わる」「後任となる」。superstar=「超巨星」「スポーツ・芸能界などの大スター」。superstition=「super」+「stition」(立つこと)->(恐怖・畏敬を起こすものの上に立つこと)->「迷信」。superstore=「超大型小売店」。supervise=「super」+「vise」=「監督する」。
surcharge=「sur」+「charge」->(過分の仕事をさせる、荷を積み過ぎる、重税を課す)->「追加料金」。surface=「sur」(上に)+「face」->(顔の上)->「表面」。surfeit=「sur」(過度に)+「feit」(する)=「過剰の」。surmise=「sur」(上に)+「mise」(送る)->(~に推測・避難などを投げかける)->「推測」。surmount=「sur」(上に)+「mount」(登る)=「障害に打ち勝つ」。surname=「sur」(余分の)+「name」(名前)=「姓、名字」。surpass=「sur」(上を)+「pass」(越える)=「能力などで勝る」。surplus=「sur」(越えて)+「plus」(加えた)=「過剰」。surprise=「sur」+「prise」(つかまえる)->(不意をつく)->「不意に驚かす」。surrender=「sur」(過度に)+「render」(与える、返す)=「明け渡す」。surround=「sur(r)」(上に)+「ound」(水が流れる)=「四方から取り囲む」。survey=「sur」(上から)+「vey」(見る)=「ざっと見渡す」。surveil=「見張る」。surveillance=「sur」(上を)+「veill」(見張る、警戒する」+「ance」=「(囚人・容疑者などの)監視、見張り」。survive=「sur」(困難・自己・闘争などを越えて)+「vive」(生きる)=「より長生きをする」。
※susも「上に」という意味の場合があります。susceptible=「sus」(上に)+「cept」(取る)+「ible」->(取り上げやすい)->(取り入れ易い)=「影響を受けやすい」。
●syn(syl、sym、syr、sys、sy)は「共に」「同時に」
synは「共に」「同時に」「合成の」という意味で、ギリシャ語系の語の前につきます。「l」で始まる語の前では、syl、「b」「m」「p」の前ではsym、「r」の前ではsyr、「s」の前ではsys、syとなります。
synarchy=「syn」+「archy」=「共同統治」。synchronize=「syn」(同時)+「chron」(時間)+「ize」=「同時に起こる」。synchronized
swimming=「シンクロナイズドスイミング」。synchronization=「同時発生」。synchronizer=「同時発生」「シンクロナイザー」(※コンピュータ:2つ以上のデバイスに情報を処理する速度を補正する記憶装置)。synchronous=「同時発生の」。synchronous
satellite=「静止衛星」。synchrocyclotron=「シンクロサイクロトロン」。synchrotron=「syn」+「chro」+「tron」=「電子加速器」「シンクロトロン」。syncope=「syn」+「cope」(->cut)=「語中音消失」「気絶」。syncopate=「拍子、リズムを切り分ける」。syndic=「syn」+「dic」(判断)=「理事」「評議員」。syndicate=「企業連合」(※syndicからの派生)。syndrome=「syn」(同時に)+「drome」(走ること)=「症候群」。synergy=「syn」+「ergy」=「(ビジネス)2つ以上の会社が協力することによる相乗効果」。synesthesia=「共感」。synfuel=「合成燃料」。synonym=「syn」+「onym」(名前)=「同義語」。synopsis=「syn」+「opsis」(見る)=「概要」。syntax=「syn」(一緒に)+「tax」(並べる、配列する)=「構文論、統語法」「系統的配列」。synthesis=「syn」+「thesis」(置くこと、整理すること)=「統合」。synthesis
gas=「合成ガス」。synthesizer=「シンセサイザー」。synthetic detergent=「合成洗剤」。synthetic fiber=「合成繊維」。
syllable=「syl」(->syn)+「lable」(取る)->(寄せ集められた物、団結したもの)が原義->「音節」「シラブル」。syllabus=「(教育・講義などの)摘要、要旨」「時間割」。
symbiont=「sym」+「biont」=「(生物)共生者」。symbiosis=「(生物)共生」。symbol=「sym」+「bol」(投げる)->(比較・確認の方法)->(しるし)->「象徴」。symmetric=「(化学)対称の」。symmetry=「sym」(一緒に)+「metr」(測定)+「y」(状態・性質)->(左右過不足なく一緒に測定したもの)->「左右対称」。sympathetic=「sym」+「pathet」+「ic」=「同情する」。
system=「sy」(->共に)+「stem」(配置する、組み立てる)=「制度」。
TUV
tele(母音の前ではtel)は「遠方の」という意味です。テレビ(television)やテレホン(telephone)などの言葉を作っています。
telecast=「tele」(遠くに)+「cast」(投げる)=「テレビ放送する」(broadcast)。telecommunicate=[tele」+「communic」(共有の=common)+「ate」=「遠距離通信で送る」。telecommute=「tele」+「commute」(通勤する)=「在宅勤務する」。teleconference=「tele」+「conference」(会議)=「(電話・テレビによる)遠隔会議」。telegraph=「tele」+「graph」(書かれたもの)=「電信、電報」(※通信制度、機構、装置などを指す)。telegram=「電報、電信」(※telegraphで送られる通信、またはその用紙を指す)。telekinesis=「tele」+「kinesis」(運動)=「念動(作用)」。telemedicine=「遠隔医療」。telepathy=「tele」+「pathy」(感情)=「テレパシー」「以心伝心」。telephone=「tele」+「phone」(音)=「電話」。teleport=「tele」+「port」(運ぶ)=「念力で動かす」「通信衛星と結ぶ地上通信センター」。teleportation=「念力移動」。telescope=「tele」+「scope」(見る機械、鏡)=「望遠鏡」。television=「tele」+「vision」=「テレビ(放送)」。
●toは「この」
today=「今日」(this day)。tomorrow=「to」+「morrow」(->morning)=「翌日」。tonight=「今夜」。
●transは「向こう側」「横断」
transは「超えて」「横切って」「貫いて」「通って」「完全に」「他の場所へ」「別の状態へ」などの意味の接頭辞です。電気の分野で「トランス」というと、transformer=「形を変換する」機械という意味で、変圧器を意味します。
transact=「trans」+「act」(追う、励む)=「(業務・取引などを)行う」。transaction=「transact」+「ion」=「処理」。transalpine=「trans」+「alpine」=「アルプス横断の」。transatlantic=「trans」+「atlantic」=「大西洋横断の」。transceiver=「trans」+「ceiver」=「トランシーバー」。transcend=「tran」+「scend」(登る)=「(経験・理性などの限界を)越える」。transcribe=「tran」+「scribe」(書く)=「書き写す」。transduce=「trans」「duce」=「エネルギーなどを変換する」。transect=「tran」+「sect」=「切り分ける」。transfer=「trans」+「fer」(運ぶ)=「移動させる」。transfigure=「trans」+「figure」(形作る)=「外観を変える」。transfix=「trans」+「fix」=「突き刺す」。transform=「trans」+「form」(形作る)=「変形させる」。transgress=「trans」+「gress」(進む)=「限界などを越える」。transient=「trans」+「ient」(行く)=「一時的な」「短期滞在の、通過するだけの」。transistor=「trans(fer)」+「(res)istor」(抵抗)->(抵抗を乗り越えて進む)->「トランジスター」。transit=「trans」+「it」(行く)=「別便へ乗り換えていく」。transition=「trans」+「it」+「ion」=「移り変わり」「過渡期」。transitive=「他動詞」。translate=「trans」+「late」(運ぶ)=「翻訳する」。translucent=「trans」+「lucent」(輝く、光る)=「半透明の」。transmission=「trans」+「mission」(送ること)=「伝達」。transmit=「trans」+「mit」(送る)=「送る」。transmute=「trans」+「mute」(変える)=「(高度なものに)変える」「錬金術で~を・・・に変える」。transmutation=「(物理)核反応による元素の変換」。transparent=「trans」+「parent」(現れる)=「透明な」。transpiration=「蒸発」。transpire=「trans」+「pire」(息を吐く)=「(植物・体などが)水分を発散する」。transplant=「trans」+「plant」(植える)=「移植する」。transport=「trans」+「port」(運ぶ)。transpose=「置き換える」。transerve=「trans」+「verse」(回る)=「斜めに横切る」。
triは「3つの」「三重の」「3つ毎の」などの意味があります。thri(three)も「3」を表します。
triage=「(治療配分)治療優先順位の選別」。trialogue=「三者会談」。triangle=「三角形」。triangulate=「tri」+「angul」(->angle)+「ate」=「三角形にする」。triangulation=「三角測量」。triarchy=「三頭政治」。triathlete=「トライアスロンの競技者」。triathlon=「トライアスロン」。tribe->(ローマは3部族から構成されていて、そのうちの1つの部族)->「種族」「部族」。tribal=「種族の」。tribune->(部族長)->「(ローマ史)護民官」。tribute->(三分割)->(分配して授けたもの)->「(保護・平和への代償としての他国などへの)貢物、年貢」。tricameral=「三院制」。tricar=「三輪自動車」。tricentenary(tricentennarl)=「300年の」「300年記念の」。triceratops=「三角竜」「トリケラトプス」。tricycle=「三輪車」。tridimensional=「三次元の」。trifoliate=「三つ葉の」。trilingual=「3言語が話せる」。trilogy=「tri」+「logy」(談話)=「三部作」。trimester=「(学校の3学期制の)学期」。trimonthly=「3か月ごとに」。trinity=「trin」+「ity」=「三つ組み」。trio=「三重奏」。trioxide=「三酸化物」。tripartite=「3つに分かれた」。tripartition=「3分割」「三部構成」。tripedal=「三脚の」。triple=「tri」(3)+「ple」(折り重ねる)=「3倍の」。Triple
Alliance=「三国同盟」。Triple Entente=「三国協商」。triplicate=「3倍にする」。tripod=「tri」+「pod」(脚)=「三脚」。triptych=「」。trisect=「三分割する」。trisyllable=「tri」+「syllable」=「3音節語」。triumvir=「tri」+「umvir」=「(古代ローマ)三頭政治の3人の執政官のうちの一人」。trivet=「tri」+「vet」=「三脚台」(熱い鍋などを食卓に置くときに使われる金属製の三脚台)。trivial=「tri」+「vi」(道)+「al」(~に特有の)->(どこにでもある三叉路で、話されていたこと)->「どうでもいいような些細な事」。trivia=「平凡なこと」。thrice=「3回」。
専門用語にも「tri」が付いたものがたくさんありますが、いくつか挙げてみましょう。triacetate=「tri」+「acetate」=「トリアセタート」(※1分子に3つの酢酸エステル構造を含む化合物)。triacid=「tri」+「acid」=「3酸塩基」。triad=「3価元素」。tribasic=「三塩基の」。tribromide=「三臭化物」。trichloride=「三塩化物」。trichlolomethane=「tri」+「chloro」+「methane」=「トリクロロメタン」。trioxide=「三酸化物」。triceps=「三頭筋」。trichromatism=「(カラーテレビ)三原色使用」「(印刷)三色刷り」。trigonometry=「(数学)三角法」。
●twiは「2」「2倍」「二重」
twiは「2」の意味の接頭辞です。他に「2」の意味の接頭辞には「bi」や「duo」などがあります。
twice=「twi」(2)+「ce」(副詞形成辞)」=「2回」。twig->(ふたまたに分かれたもの)->「小枝」。twilight=「twi」(2つの)+「light」(光)->(日の出と日没は2つの光に挟まれているので)->「日の出前と日没後の薄明り」「夕方、さそがれ」。twin=「双子の一方」(twinsは双子)。twelve=「twe」(2)+「lve」(残り=left)->(10まで数えて残りが2)->「12」。twenty=「twe」(2)+「ty」(10の倍数)=「20」。between=「be」(~の間に=by)+「tween」(2つ)=「~の間に」。twist->(2つに分けられたものが原義)->(2つをより合わせる)=「撚り合わせる」。
ultraは「~の範囲を超えた」「極端な」「超~」などを意味します。ultramanとか、ultra Cなどでおなじみです。ultramanは映画の世界のヒーローを表す造語ということでしょうか?一般の辞書には載っていません。ultra Cは東京オリンピック(1964年)の時に流行った流行語です。当時体操競技では、技の難易度をA、B、Cの3段階(Cを最高難易度)で評価していましたが、難易度がCを越える技はウルトラCとされたようです。体操競技での日本選手の活躍で、実況中継のアナウンサーさんが何度も「ウルトラC」を連呼するので、すっかり日本の視聴者の耳にしみついてしまったようです。いまなら、さしずめ流行語大賞といったところでしょう。現在は難度はどれくらいまで行っているのでしょうか。Gでしょうか。Gで評価できないような「すご技」はウルトラGといういとになるのでしょうか。あれ?ウルトラHという言葉を聞いたことがあるような気もします。とすると、H難度まで認められていることになりますね?あー、どこまで行くのやら分かりません。白井選手、余りにもひねり過ぎると、体を壊しますので、注意してください。
ultraconservative=「極端に保守的な人」。ultrafashionable=「流行の最先端を行く」。ultraism=「(政治)極端な考え方」。ultramarine=「群青色」。ultramilitant=「超好戦的な人」。ultramodern=「超現代的な」。ultramundane=「地球外の」「太陽系外の」「あの世の」。ultranational=「超国家主義の」。ultrasonic=「超音波の」。ultrasonography=「超音波診断法」。ultrasound=「超音波」「超音波診断」。ultrasound scanner=「超音波走査装置」。ultraviolet=「紫外線」(スペクトルの紫の外)。ultraviolet astronomy=「紫外線天文学」。
●unは「否定」または、「逆」
unは「否定」場合と、元に戻す(逆)という意味の場合があります。unhappyなら、happyを否定して「不幸せ」となり、unlockならlock(鍵をかける)の逆で、「鍵を開ける」という意味になります。
≪否定の意味のun-≫
否定の意味のun-が付いた語は、たくさんあります。次にあげるのはほんの一部です。
unabbreviated=「un」+「ab」(から離す)+「brevi」(短い->brief)+「ate」(~にする)=「省略されていない」。unable=「un」+「able」=「出来ない」。unabridged=「un」+「abridge」(短縮する)=「要約されていない」。unaccentuated=「un」+「accent(u)」+「ate」=「目立たないようにされた」。unacceptable=「un」+「acceptable」=「容認できない」。unafraid=「un」+「afraid」=「怖がらない」。unarmed=「un」+「armed」=「非武装の」。unbalance=「un」+「balance」=「均衡を失わせる」。uncertain=「un」+「certain」=「確信のない」。uneasy=「un」+「easy」=「不安な」。unequal=「un」+「equal」=「不平等な。unfair=「un」+「fair」=「不公平な」。unhappy=「un」+「happy」=「悲しい」。unmanly=「un」+「man」+「ly」=「男らしくない」。unnatural=「un」+「natural」=「不自然な」。unnecessary=「un」+「necessary=「不必要な」。unusual=「un}+「usual」=「異常な」。
≪元に戻すという意味のun-≫
元に戻すという意味のun-は動詞につくことが多いのですが、名詞にもつきます。こちらも山のようにあります。代表的なものは次の通りです。
undo=「un」+「do」=「元通りにする」。unfasten=「un」+「fasten」(しっかり固定する)=「ほどく」「緩める」。unfold=「un」+「fold」(折りたたむ)=「折りたたんだ紙・布を広げる」。unload=「un」+「load」(荷物を積む)=「荷を下ろす」。unlock=「un」+「lock」(鍵をかける)=「鍵をはずす」。untie=「un」+「tie」(結ぶ)=「(結んだものなどを)ほどく」。untwist=「un」+「twist」(撚る)=「撚りを戻す」。
viceは官職の前につくと、「副・・・」「・・・代理」となります。viceは単独で使うと、「悪徳」という意味もありますが、vice-presidentといっても悪徳大統領というわけではありません。
vice(-)admiral=「海軍中将」。vice-chairman=「副議長」。vice-chamberlain=「副侍従」。vice-chancellor=「(大学の)副学長」(※英国ではchancellorは名誉職で、vice-chancellorが実質的な学長)。vice-consul=「副領事」。vice-president=「副大統領」。vice-regal=「副王」「副総督」。vice-regent=「副摂政」。
viceは単独で使うとvice=「悪徳」「不道徳な行為」という場合と、vice=「~の代理として」(前置詞)という場合があります。
悪徳という意味はラテン語のvitium(身体的な欠陥)から派生しています。vicious=「悪意のある」。
代理という意味はラテン語のvicis(変える、代理する)から派生しています。vicissitude=「(本来の意味は)自然界や人間界の変わり易さ、変化の意味」「移り変わり、浮き沈み」。
WXYZ
●withは「後方に」「反対に」
withは「後方に」「反対に」などの意味を持つ接頭語です。
withdraw=「with」(から離れて)+「draw」(引く)=「手足をひっこめる」。withdrawal=「withdraw」+「al」=「引っ込めること」。withdrawal
symptoms=「禁断症状」。withdrawness=「withdraw」+「ness」=「引っ込み思案」。withhold=「with」(から離れて)+「draw」=「与えずにおく」「保留する」。withstand=「with」(逆らって)+「stand」=「(攻撃・困難・誘惑など)によく耐える」。
参考資料
ジーニアス英和大辞典 小西 友七、南出 康世 大修館書店
英単語記憶術 岩田 一男 光文社
英単語の力のつけ方 小川芳男 前田健三 有精堂
語源とイラストで一気に覚える英単語 清水健三 アスカ
語源耳 ホリム・ハン&松澤喜好 アスキー
連鎖式英単語事典 ホリム・ハン 三修社
英語語義語源辞典 小島義郎他 三省堂
ハンディ語源英和辞典 小川芳男編 有精堂
英語語義イメージ辞典 政村秀實 大修館書店
新ボキャビル特訓本(The English Journal 別冊) アルク
OXFORD Collocations Dictionary
LONGMAN Collocations Dictionary and Thesaurus
LONGMAN Essential Activator
英語コロケーション辞典 塚本倫久 小学館
Cassell's Latin Dictionary MACMILLAN
Eijiro Ⅳ
更新履歴
2017/7/20 作成 |