連結

 連結は語尾の子音と、次に続く語頭の母音が連結する現象です。前の語の語尾が子音で終わり、後ろの語の語が母音で始まっている場合は、語尾の子音と、語頭の母音の音が結合します。これはリエゾン(liaison)とか、リンキング(linking)と呼ばれる現象です。

子音で終わる単語に母音で始まる単語が続く時

 子音で終わる語は、「寸止め」のルールで、最後の子音の音は発音しないのですが、その口の形で終わっているので、その次に母音の音が続くと、音が復活することになります。子音が寸止めで終わっていない場合もありますが、この場合も連結は発生します。

例>

●have a→hava

●But I was thinking that …→Buti was thinkin(g) that …

             Butiはバタイからバダイ(badai)に変化します。

●when I→ウェンナイ

●Come on in→kamonin(カモニン)

●Are you excited about our trip to San Francisco tomorrow?

●stop it→stopi(t) (ストピッ(t))

 stopはこれだけなら寸止めで、sto(p)となりますが、これに母音で始まる”it”が続くと、”p”と”i”が連結して、stopi(t)となります。tは寸止めなので、「ストッピィ」という発音になります。つまり、”it”が続くことで、前の単語の”p”が初めて聞こえてくるということになります。

●take it easy→kaki leasy (テキリィージ)(気楽にやれよ)

●check it out→chec ki lou(チキラゥ)(チェックする、調べる)

●make it→makit(メイキット

●thank you→than kyou (サンキュウ)

●mess around→mes sa roun(d) (メッサラウン)(ぶらぶらする)

●cross out→cros so out (クロサウト)(線を引いて消す)

●right away→righ ta way (ライタウェイ)(直ちに)

●as a result→(アザリザルト)(~の結果として)

●get up→ゲタップ→ゲラップ(起きる)

●look at→ルッカ

●find out→ファインダゥ(探し当てる)

●all around→オーララウン

●a couple of→アカプラ(f)

●a lot of→アラト(f)

●in English→イニングリッシ

●half an hour→ハーファナァー

●turn around→ターナラゥn

●keep up→キーパァ

●good idea→グッダィディァ

●make up again→メィカパゲィ

 寸止めで終わっている子音に、同じ子音、あるいは同じ口の形の子音で始まる単語が続く時は、2つの子音が引っ付きます。このことについては、次の稿で説明します。

母音で終わっている単語に母音で始まる単語が続く時

 基本的に英語では1文の英単語は全部引っ付きますので、母音と母音でも引っ付いてしまいます。ただし、母音と母音が引っ付いても二重母音のようにはなりません。例えば、do itなら、母音で終わり、母音で始まっていますので、これをつなげて読むだけの話ですが、do it→do(w)itのような感じで、間に小さなwが挟まるような感じになります。go out→go(w)outも同じです。語尾にwやyがついてそれが母音のような働きをしている場合も似たような現象が起こります。how easy→hoʊ(w)iːsy、day after→dei(y)afterのような感じです。でも、あまり気にする必要もないかも知れません。単語と単語を普通につなげて言えば、近い感じになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました